〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2016-01-01から1年間の記事一覧

2016年暮れ「石川啄木終焉の地歌碑・顕彰室」 <4>-おわり-

啄木文学散歩・もくじ 4 「石川啄木 終焉の地」2016年暮れの様子 <動画 90秒>歌碑と顕彰室のある「石川啄木 終焉の地」 (近隣の工事の音が入っています。音声はありません) *グループホーム「いつつ星」1階の一部が「石川啄木顕彰室」 *その隣りにあ…

2016年暮れ「石川啄木終焉の地歌碑・顕彰室」 <3>

啄木文学散歩・もくじ 3 「石川啄木終焉の地歌碑」 都会の一隅 静かな佇まい「石川啄木終焉の地歌碑」 啄木最後の日記「千九百十二年日記」 1912年(明治45年) 二月二十日(火) 日記をつけなかつた事十二日に及んだ。その間私は毎日毎日熱のために苦しめ…

2016年暮れ「石川啄木終焉の地歌碑・顕彰室」 <2>

啄木文学散歩・もくじ 2 「石川啄木顕彰室」 石川啄木顕彰室と歌碑 小石川区久堅町74番地46号(現・東京都文京区小石川5-11-7) 1911年(明治44年)8月7日、啄木は喜之床の二階からこの地の借家に移り、翌1912年4月13日午前9時30分に病没するまで居住した。…

2016年暮れ「石川啄木終焉の地歌碑・顕彰室」 <1>

啄木文学散歩・もくじ 1 「石川啄木終焉の地」今昔 歌碑・顕彰室のある通り 手前のビル1階の一部が「石川啄木顕彰室」 通りに面して「石川啄木終焉の地歌碑」 隣りの白いビルが「石川啄木終焉の地」 2015年3月22日、このように「石川啄木終焉の地歌碑」と「…

お正月 BS 朝日にて放映 啄木記念館などをめぐる旅

◎ BS 朝日「鉄道・絶景の旅」2017年1月10日(火)19:00〜20:54 あったか料理と雪景色を求めて・北東北ローカル線乗り継ぎの旅 「IGR(いわて銀河鉄道)渋民駅」〜石川啄木記念館 記念館の展示室・旧渋民尋常高等小学校(啄木の代用教員時代)・旧齊藤家(…

新刊!『海の蠍(さそり) 明石海人と島比呂志』

新刊『増補新版 海の蠍(さそり) 明石海人と島比呂志 ハンセン病文学の系譜』 山下多恵子 著 未知谷 2017年1月発行 2500円+税 はじめに 明石海人と島比呂志──本書において私は、彼らの生きた姿と残された言葉をたどりながら、生きることと書くこと(歌うこ…

『石川啄木物語〜君に与ふウタ〜』和太鼓朗読劇 函館 3/20

[バラ] ◎七飯男爵太鼓創作会 企画舞台2017 和太鼓朗読劇 『石川啄木物語〜君に与ふウタ〜』 渋民、盛岡、そして函館、札幌、小樽、釧路、東京…「漂泊の歌人・石川啄木」。 いつしか誰かがそう呼んだ。二十六歳で散った命の、その旅の続きを悼みながら。しか…

与謝野鉄幹の記す「啄木作品の魅力」 盛岡てがみ館 〜2/13

[ナンテンとカエデ] ◎IBC岩手放送ニュース 企画展「文豪たちの原稿展」 岩手にゆかりのある作家や歌人など、文豪たちが残した原稿の展示会が、盛岡で開かれています。会場の盛岡市中ノ橋通の「盛岡てがみ館」には、岩手にゆかりのある作家や、歌人が書いた原…

< ふるさとの訛なつかし/石川啄木 < ふるさとの訛りなくせし/寺山修司

[ムクロジ] ◎余録 < 毎日新聞 古里の方言が懐かしくなるころかもしれない… 古里の方言が懐かしくなるころかもしれない。年末年始に久しぶりに帰省する人も多い。岩手県から上京した石川啄木(いしかわたくぼく)が古里なまりを聞きたいと駅に行く。その気持…

啄木の詩に登場するような「理想の家」を作ろう! 12/23、24

◎石川啄木記念館 ワークショップ 「牛乳パックのおうち」 石川啄木の詩「家」に登場するような、住んでみたい自分だけの「理想の家」を牛乳パックで作りましょう。冬休みの宿題にもオススメです!≪12月23日はまだ定員に余裕があります≫ 平成28年12月23日(金)…

国際啄木学会 東京支部会 明大 駿河台校舎 1/22

[クリスマス] 国際啄木学会 東京支部会 2017年1月22日(日)12:00 〜 場所 明治大学駿河台校舎 研究棟4F 第2会議室 発表 河野有時 「啄木から『サラダ記念日』へ」 松平盟子 「時代に機能する短歌-『サラダ記念日』の出現」 ○ 14時から理事会(支部会は14時…

啄木の人生を彩った女性たち

[『忘れな草 啄木の女性たち』表紙] 『忘れな草 啄木の女性たち』山下 多恵子 著 未知谷 版 2006年発行Vergiß mein nicht(フェルギス・マイン・ニヒト)とは「我を忘るな」の意のドイツ語である。明治四十三年の創作ノートに、啄木は上手な筆記体でこの文字…

春「啄木かるた大会」石川啄木記念館 2/18

[ホワイトサロ−ワトル] 啄木生誕祭 第15回啄木かるた大会 開催日 平成29年2月18日(土) 場所 渋民文化会館(姫神ホール) 料金 無料 対象 小学生以上 3人1組でお申込みください。 今年も、石川啄木の短歌100首をかるたにした啄木かるたの大会を開催します。ぜ…

「大の男が本当に蟹と戯れて泣いたか?」…俵万智さん

[紅葉] リレー連載 「先生と私」(第10回) 「先生への憧れがパワーを生む」俵万智さん 高校は親の転職で福井県に引っ越し、そこで出会った国語の田辺洋一先生が憧れの先生でした。田辺先生は、ちょっと斜に構えた文学の話をよくされていました。 例えば、石…

「海風」101号  国際啄木学会高知セミナー特集

[「海風」表紙] 短歌雑誌「海風」101号 2016年10月 ◎国際啄木学会高知セミナー開催 中山恭子 国際啄木学会高知セミナーが、6月18日高知県立文学館ホールで開催された。4月の初め岡林一彦さんから国際啄木学会セミナーが高知で行われることになったので、協力…

子ども世代に 啄木を伝える取り組みの定着

[紅葉] 啄木ゆかりの場所巡り幸せ < オピニオン < 岩手日報 岡林一彦(高知市 元啄木高知セミナー実行委員長) 国際啄木学会が盛岡で開催され、4年ぶりに啄木のふるさとを訪ねた。会場の姫神ホールでは、6月の啄木高知セミナーに参加してくれたみなさんと…

ふるさと渋民を歌った啄木 一関市渋民の芦東山 記念館企画展 1/28~4/16

石川啄木記念館企画展 ミニ展示「北の渋民、南の渋民」 開催期間 平成29年1月28日(土)〜4月16日(日) 場所 石川啄木記念館 ふるさと渋民を歌った石川啄木(1886〜1912)。一関市の渋民に生まれた仙台藩の儒学者・芦東山(1696〜1776)。同じ渋民という故郷を持つ…

ト音記号や休止符で啄木・賢治を表す 盛岡 12/7~12

[紅葉] 啄木・賢治 切り口多彩 岩手デザイナー協会展 12/7~12 岩手デザイナー協会展2016「啄木のかたち・賢治のいろ」は7日、盛岡市プラザおでってで始まった。地元デザイナーたちが先人に思いをはせ、多彩な切り口でイメージを表現している。テーマは石川啄…

平出修は「明星」の同人で石川啄木とも親しかった

(新ポリティカにっぽん)源氏物語から政治を考える 早野透=元朝日新聞コラムニスト・桜美林大学名誉教授 11月の最後の日曜日、東京・日比谷のホールで、「明星研究会」の「与謝野晶子の古典愛」と題する催しがあって、出掛けてみた。この日のテーマは、晶…

「啄木のかたち・賢治のいろ」ポスター展 盛岡 12/7~12

[クリスマス] 【盛岡市】アート・クラフト・文化 『岩手デザイナー協会展2016「啄木のかたち・賢治のいろ」』 岩手デザイナー協会では、石川啄木生誕130年・宮沢賢治生誕120年の記念すべき節目にあたる今年、岩手を代表する文学者にリスペクトを寄せ、ひとと…

企画展「啄木と賢治―ふたりが遺したもの―」奥州市 12/27

[ナンテン] 奥州市立前沢図書館 企画展「啄木と賢治―ふたりが遺したもの―」 12月27日(火)まで企画展「啄木と賢治―ふたりが遺したもの―」開催中 石川啄木生誕130年、宮沢賢治生誕120年を迎え、二人の作家が歩んだ道、作品の魅力を豊富な資料と共に紹介。 奥…

金田一京助は3mを超す手紙に 啄木が来た喜びを書いた

[ヒマラヤスギ] 《作品に登場する啄木》 『金田一家、日本語百年のひみつ』 金田一秀穂 著 朝日新書 2014年 760円+税 晩年、いろいろな場所に呼ばれて講演をするのが、京助も楽しかったのだろう。石川啄木の臨終の報に呼ばれて駆け付けた話とか、アイヌの人…

90歳になる来年「高村光太郎と石川啄木について本を書くつもり」中村稔氏

[黄葉] ◎遠みち 近みち < 日本経済新聞 夕刊 中村稔89歳 燃える執筆意欲 編集委員 宮川匡司 「四十五十は洟(はな)垂れ小僧」という言い回しに、20代のころは反発を覚えていたものだ。しかし、いざその年代も過ぎようとしている昨今、「なるほどうまいこと…

石川啄木の歌を見て「なんだこの弱気な男は!」ってイライラした

[ハイビスカスローゼル] ◎週刊朝日 2016年12月9日号 知花くららも納得!「つまらない短歌もよむ」ことの大切さ モデルの知花(ちばな)くららさんが、「朝日歌壇」の選者である永田和宏先生に短歌を詠む秘訣を聞く本誌連載『知花くららの「教えて!永田先生…

仙台市で啄木の世界に浸る

◎学芸余聞 <岩手日報 啄木の世界に浸る歌・朗読 石川啄木生誕130年にちなむ歌と朗読の会は仙台市でこのほど開かれ、約140人が啄木の世界に浸った。 盛岡一高出身者を中心に仙台市の「朗読のひととき三人会」、「盛岡市の「ひびき」が共催した。玉懸洋子さん…

啄木は「『強権』に対して一斉に起って宣戦しなければ…」と。

[バラ] ◎潮流 <しんぶん赤旗 きょうの潮流 「今日(こんにち)我々の中(うち)誰でもまず心を静めて、彼(か)の強権と我々自身との関係を考えて見るならば、必ずそこに予想外に大きい疎隔の横たわっている事を発見して驚くに違いない」。 石川啄木が「時…

「まっ、いいか」と花を買って妻とおしゃべりを楽しむ人生

「自分は最低」とは思いすぎ 「心貧しき」は幸いであるから (江上剛) 「つい自分と同僚を比較して憂鬱になります。あいつは頭がいい、こいつは我慢強い......それに比べて自分は最低のように思えます」 「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て …

おだやかな日の啄木に出会える…「フォト短歌」~11/30

「吉田几布 写真展」啄木の世界 鮮やかに 花巻市大迫町の写真愛好家、吉田几布(やすひろ)さんの写真展は30日まで、紫波町彦部の野村胡堂・あらえびす記念館で開かれている。石川啄木の歌集から11首を選び、自らが撮影したイメージ写真を「フォト短歌」とし…

まさに「はたらけど はたらけど」の生活苦……

[秋深む] ◎論説 < 岩手日報 「貧乏物語」100年 深刻な格差は今もなお 経済学者、社会思想家の河上肇が「貧乏物語」を新聞に連載したのは100年前。「貧困」「格差」を鋭く問う内容は大きな反響を呼んだ。 読み継がれる本を手にすると考え込んでしまう。1世紀…

企画展「啄木と北海道〜新運命を開拓せん」 石川啄木記念館 〜1/9

啄木 漂流の北海道 東京への思いやまず 盛岡市渋民の石川啄木記念館(森義真館長)の企画展「啄木と北海道〜新運命を開拓せん」は来年1月9日まで、同館で開かれている。啄木が最後の東京時代へと向かう前の約1年にわたる北海道時代に光を当て、啄木が成熟す…