〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2007-01-01から1年間の記事一覧

「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-4

【紅一輪(京橋近くにて)】 こころよき疲れなるかな 息もつかず 仕事をしたる後のこの疲れ 石川啄木 ・初出「スバル」1909年(明治42)5月号 連載-4 「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」 3月1日の入社当日の日記。「……爺さんと並んで校正をやるのだ…

「啄木来釧100年で記念事業」2/21

【1909年(明治42年)釧路・二代目幣舞橋】 釧路・本行寺(啄木が歌留多をした寺)の「啄木顕彰展示室」展示写真。 「啄木来釧100年で記念事業」 釧路文学団体協議会は、石川啄木来釧100年を迎える2008年に記念事業を実施。 記念シンポジウムは、「現代に見…

連載-3「歌う記者 石川啄木」朝日新聞

【春の雪】 春の雪滝山町の三階の煉瓦造によこさまに降る 石川啄木 ・初出「東京朝日新聞」1910年(明治43)5月16日号 春の雪 銀座の裏の三階の煉瓦造に やはらかに降る 石川啄木『一握の砂』 ・1910年(明治43)12月刊行 連載-3 「歌う記者 石川啄木 --朝日…

連載-2「歌う記者 石川啄木」朝日新聞

【啄木歌碑の裏側にあるキツツキ(啄木鳥)-旧朝日新聞社まえ】 連載-2 「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」 石川啄木の初任給は月額25円。プラス夜勤料5円で30円になる約束だった。 このころ、大学を出てすぐ記者になった者の初任給は30円前後だっ…

連載-1「歌う記者 石川啄木」朝日新聞

【旧朝日新聞社まえの啄木歌碑】 京橋の滝山町の 新聞社 灯ともる頃のいそがしさかな 啄木 連載-1 「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」 石川啄木の東京朝日新聞社採用は2分で決まった。 1909(明治42)年2月7日。面接の相手は編集長・佐藤北江である…

啄木・雪あかりの町--くしろ 1/21

【車のライトに霜】 「石川啄木・雪あかりの町・くしろ」 釧路に啄木が到着した1908年(明治41年)1月21日にちなみ、ゆかりの地の釧路市南大通付近をアイスキャンドルで彩り、当時の釧路の雰囲気を再現する。 今年で5回目。 ボランティアが明治時代の衣装で…

「合同出版祝賀会」宮古市ゆかり

【聖夜】 「合同出版祝賀会」 啄木と濃密な親交を重ねた露堂 宮古市ゆかりの今年の出版物を対象にした合同出版祝賀会が21日夜、市内のホテルであった。 「評伝 小国露堂」を出版した毎日新聞釜石通信部の鬼山親芳記者はあいさつで「啄木と短期間ながら濃密な…

恋のあまさとかなしさ -早乙女太一さん

【橇から降りたサンタ】 「恋のあまさ? 早乙女太一さん」 雑誌を読んでいたら、今をときめく早乙女太一さん(16歳)のインタビュー記事があった。12〜13歳のころに《人生を選んだ》という。 「自分で言うのもおかしいのですが、すべてにおいて早いんですよ…

啄木を題材に-俵万智さんの授業

【サンタの橇はどこまできたか】 「歌に秘めた思い、届いた?」岩手県立大東高校 --俵万智さんの授業 東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる 岩手県立大東高校で、歌人の俵万智さんが石川啄木の代表歌を題材に授業した。 「泣いている様子を詠…

「啄木かるた大会」 2/16

【ダイダイ 何年越しの実?】 「啄木かるた大会」 啄木祭実行委員会は、石川啄木の詩にちなんだ50首を使う「啄木かるた大会」を開催する。 小学生・中学生・一般などにわかれて対戦する。 2008年2月16日(土)13:30〜 渋民文化会館(姫神ホール)(岩手県盛…

「石川家の謎と啄木短歌の真実性」講演会開かれる

【日だまりのベンチ】 講演 文学の夕べ 「石川家の謎と啄木短歌の真実性」 2007年11月13日、函館市文学館にて長江隆一氏(八雲啄木会会長)を講師として講演会が開かれた。 石川家には謎が多いと言われる。 啄木の父、石川一禎の出生が謎めいている。一禎は…

映画「スマイル 聖夜の奇跡」

【クリスマスツリー】 「スマイル 聖夜の奇跡」 監督・原作・脚本 陣内孝則 出演 森山未來 加藤ローサ 岡本杏理 立花裕大 田中好子 高樹沙耶 谷啓 坂口憲二 森公美子 松重豊 モロ師岡 RIKIYA 原田夏希 塚本高史 玉木宏 飯島直子 原沙知絵 佐藤浩市 寺島進 20…

ふたご座流星?

【クリスマス近し】 「流星?」 ふたご座流星群を眺めようと空を見上げた。うす雲がかかって一等星くらいしか見えない。 クリスマスの電飾を眺めて終わった。

“仕遂げて死なむ−” 啄木  「函館文学」ガイド本に

【クチナシの実】 文学ガイド「函館文学散歩」発行 啄木や童謡「赤い鳥」…ゆかりの作家、作品解説 函館の隠れた歴史、文化の発掘に取り組む「はこだてルネサンスの会」が文学ガイド「函館文学散歩」を発行する(12/15)。 「仕遂げて死なむ− 凝縮された一三二…

佐藤 北江 啄木ゆかりの人

【オオイタヤメイゲツ】 「佐藤 北江(ほっこう) 東京朝日新聞編集長」 ウェブもりおか 盛岡市ガイド 佐藤北江は1868(明治元)年生まれ。 1884(明治17)年「岩手新聞」記者となり、のちに「東京朝日新聞」編集長として活躍した。 当時まだ無名だった石川啄…

「サラエボの花」 愛についての映画

【神保町の交差点】 「サラエボの花」 原題 Grbavica 監督 ヤスミラ・ジュバニッチ 出演 ミリャナ・カラノヴィッチ ルナ・ミヨヴィッチ レオン・ルチェフ ケナン・チャティチ 2006年 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ=オーストリア=ドイツ=クロアチア ボスニア紛…

「倚りかからず」…倚りかかるとすれば


【山の炎】 「倚りかからず」 茨木のり子 著 筑摩書房 1999年 1890円 倚りかからず じぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある 倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ 思わず背筋が伸びる。 ユーモアあふれる言葉もたくさんある。 “あ…

啄木にちなんだ日本酒「ふるさとの山に向ひて」発売 12/3

【イチョウ】 「啄木にちなんだ日本酒発売」 芥川賞作家の新井満さんが中心となって企画した、石川啄木の短歌にちなんだ日本酒「ふるさとの山に向ひて」が3日発売された。 大吟醸(3000円)と純米酒(1500円)の2種類。 (2007-12-04 産經新聞・岩手日報 ほ…

「英語コンプレックス 脱出」あなたには ありますか?

【ヤマハゼ】 「英語コンプレックス 脱出」 中島義道 著 NTT出版 2004年 1365円 かつて、欧米を崇拝し欧米に対しコンプレックスを抱く日本人がいた。しかし、豊かな国となった日本は欧米崇拝を…………。「コンプレックスの克服とは相手に勝つのではなく、優劣を…

「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ」

【秋たけなわ】 「夫婦の像 よみうり寸評」友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ 啄木 夫婦の像もいろいろあるが、この歌は守屋武昌・前防衛次官とその妻のイメージとは対極の姿かも知れない (2007-11-29 読売新聞)

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

【サネカズラ】 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 監督 山崎貴 原作 西岸良平 出演 吉岡秀隆 堤真一 小雪 堀北真希 もたいまさこ 三浦友和 薬師丸ひろ子 須賀健太 上川隆也 2007年 日本 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」昭和34年春。高度経済成長の波に鈴木オートも…

「高松駅開業110周年」

【アキニレ】 「さいはての駅に下り立ち…」 高松駅開業110周年 啄木の短歌には、よく「汽車」「停車場」「駅」などが取り上げられている。 これから始まる人生のドラマを予感させる。 「一握の砂」の刊行より早い1897(明30)年、高松駅が開業した。 (2007-…

「啄木の歌の翻訳英文を確認」全米ラジオ放送で引用

【ユズ】 「啄木の歌の翻訳英文、米で確認」 1937年に放送されたもの 1937(昭和12)年、日米関係が悪化する中、当時の斎藤博駐米大使が日本の国情に理解を求めるため演説で引用し、全米ラジオ放送で紹介された石川啄木の歌。 その際の翻訳とみられる英文を…

「与謝野夫妻宅に白秋や啄木登場」富山の劇団

【コムラサキシキブ】 戯曲「Mother−君わらひたまふことなかれ」 創立40年目を迎えた黒部市のアマチュア劇団「フロンティア」が、飛騨の劇場シアターフロンティアで記念公演を行う。 演目は戯曲「Mother−君わらひたまふことなかれ」。明治時代末期を舞台に、…

「砂山に腹這いて」英語で詠む啄木 七冊目発行

【柿の実】 「砂山に腹這いて」英文啄木短歌 七冊目発行(November10th, 2007) こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ Be the vocation! For which I can work harder And comfortably I will accomplish my work And I will be died…

「反自殺クラブ  池袋ウエストゲートパーク V」

【モミジ】 ブクロにいけばマコトがいる… 「反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク V」 石田 衣良 著 文春文庫 2007年 520円 風俗の世界の少女たち・集団自殺を呼びかけるサイト・中国の死の玩具工場……。飛び込んでくる事件にブクロのマコトが関わっていく…

「啄木来釧100周年事業決まる、釧路」1/19-2/3

【コマユミの実】 「石川啄木来釧100年記念展」と関連事業 来年1月21日は旧釧路新聞社に勤務した歌人石川啄木の来釧100周年。 地元有志による実行委員会は「石川啄木来釧100年記念展」と関連事業を同年1月19日から2月3日まで行う。 (2007-11-10 釧路新聞)

「市川高アーカイブスに新たに石川啄木の伝記も」

【マユミの実】 山梨県立市川高等学校 「アーカイブスに新たに20点の展示品」 市川高は、同校の歴史を伝える写真パネルや古い学校教材を校内で紹介する「市川アーカイブス」に新たな展示品を加えた。 新しい展示品は、正岡子規や石川啄木の伝記を含む同校…

石川啄木「復刻版シリーズ」が人気

【「悲しき玩具」の復刻版】 石川啄木「悲しき玩具」復刻版の売れ行き好調 県内外で売れ行きが好調だ。初版は3,000部。11月には第3版の発行が予定されている。 県外からの問い合わせも多く寄せられている。 復刻版「悲しき玩具」1,260円。「一握の砂」2,100円。 岩手県内…

「書くことのきっかけは石川啄木」

【ヨメナ】 「悲しみの原点 生きる力に」 大石邦子さん エッセイスト(東北ひとサイト) 会津本郷町生まれ。車いす生活で執筆・講演活動を続ける。著書に「この愛なくば」「この胸に光は消えず」、歌集「冬の虹」など。 22歳のとき、通勤中のバス事故で半身…