〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木 年譜

啄木の生涯  26年と53日の生 <啄木の終焉 3>

ロウバイ 啄木の生涯 26年と53日の生 <啄木の終焉 3> 「一族の終焉」遊座昭吾 牧水は、「よく安らかに眠れるという風のことをいふが、彼の死顔はそんなでなかった。」と言う。が、京助は啄木のデスマスクをどう見たのであったろう。心にかかるものがある。…

啄木の生涯  26年と53日の生 <啄木の終焉 2>

ロウバイ 啄木の生涯 26年と53日の生 <啄木の終焉 2> 「終焉とその遺族」岩城之徳 (目次番号 一八) この母親の急死は、発熱と不安と焦燥の病床生活を続ける啄木に、大きい衝撃を与えた。その後の彼は目に見えて衰弱し、ついに明治四十五年四月十三日の午…

啄木の生涯  26年と53日の生 <啄木の終焉 1>

ロウバイ 啄木の生涯 26年と53日の生 <啄木の終焉 1> 「晩年の石川啄木」金田一京助 最後に、晩年の談話の事であるが、晩年の臥床に石川君を尋ねた人々は、どういう印象を受けられたであろうか。何かその間に変化を感じられた人が無かったものであろうか。…

啄木の生涯  26年と53日の生

[オモト] ───────────────────────── 石川啄木 年譜 ───────────────────────── 1886年 明治19年 0歳 2月20日 父一禎が住職をしていた岩手郡日戸村(現玉山村日戸)の曹洞宗常光寺に生まれる。啄木の戸籍名は、「一(はじめ)」。一禎は、僧籍であることを考…