〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「啄木茶房 ふしみや」に残る啄木の手紙 大分県臼杵市 <その9 (おわり)>

啄木文学散歩・もくじ 「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。 その相手は女を装った男だった……。 かつて木造三階建の旅館「高盛屋」を購入し味噌屋の看板を掲げた あらためて石川啄木全集(筑摩書房)の日記と書簡から平山良…

「啄木茶房 ふしみや」に残る啄木の手紙 大分県臼杵市 <その8>

啄木文学散歩・もくじ 「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。 その相手は女を装った男だった……。 与謝野晶子から平山良子(良太郎)宛の手紙明治42年2月25日 この手紙の宛名も平山「良子」となっている。 店主が見せてくださ…

「啄木茶房 ふしみや」に残る啄木の手紙 大分県臼杵市 <その7>

啄木文学散歩・もくじ 「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。 その相手は女を装った男だった……。 臼杵新聞 明治(42年、または、43年。読み取ることができない)1月1日付 上記、臼杵新聞の左中央部分(ちょうど光が当たってい…

「啄木茶房 ふしみや」に残る啄木の手紙 大分県臼杵市 <その6>

啄木文学散歩・もくじ 「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。 その相手は女を装った男だった……。 明治41年12月5日、啄木より平山良子宛の書簡 封筒表書き 豊後国臼杵町 唐人町 平山良子様 (消印) 41年12月5日 明治41年12月5…

「おれは死ぬ時は函館へ行って死ぬ」石川啄木 BS朝日 2/3

にほん風景物語 2時間スペシャル ドキュメンタリー・教養 「函館・小樽 北海道 啄木放浪記」(仮) BS朝日 2015年2月3日(火) 21:00〜22:54 石川啄木に「おれは函館で死ぬ」と言わしめた函館&小樽の魅力に迫る。 作家・高橋源一郎が、北の大地・北海道で、石…

「啄木茶房 ふしみや」に残る啄木の手紙 大分県臼杵市 <その5>

啄木文学散歩・もくじ 「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。 その相手は女を装った男だった……。 啄木に送られた“平山良子”の写真 実は、この写真は祇園の芸者「芝池栄美(しばいけ えみ)」という女性の姿だった。 この頃、…

2015年度「啄木コンクール」作品募集!

時代と暮らしを見据えた、意欲的で清新な現代にふさわしい短歌作品と作者の、おおくの応募と登場を、心から歓迎し、期待します。 作品 20首 期限 2015年(平成27年)1月31日 当日消印まで有効 送り先 新日本歌人協会「啄木コンクール」係 170-0005 東京都豊…

「啄木と ぶんきょう ―たかく飛んだ!26年―」啄木歌碑建立記念 2/8〜2/16 

[ヒュウガミズキ] 石川啄木終焉の地 歌碑建立記念事業 平成26年度文京区企画展 「啄木と ぶんきょう ―たかく飛んだ!26年―」平成27年3月、本郷や小石川で精力的に創作活動を続けた本区ゆかりの文人である石川啄木を顕彰し、終焉の地、旧小石川久堅町に歌碑が…

「啄木茶房 ふしみや」に残る啄木の手紙 大分県臼杵市 <その4>

啄木文学散歩・もくじ 「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。 その相手は女を装った男だった……。 店内の展示 右の大きい額 石川啄木による「みひかり会員」の詠草添削 中央柱の小さい説明ボード 「ようこそ啄木茶房へ」 その…

学びの意欲 老いず

八幡平市・「四葉大学」本年度閉講式 活動継続へエール送る 山本さん(啄木記念館 元学芸員) 八幡平市の下町老人クラブの生涯学習教室「四葉大学」の閉講式は20日、同市平笠のいこいの村岩手で行われた。 石川啄木記念館の学芸員を長く務めた山本玲子さんが…

「啄木茶房 ふしみや」に残る啄木の手紙 大分県臼杵市 <その3>

啄木文学散歩・もくじ 「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。 その相手は女を装った男だった……。 石川啄木による「みひかり会員の詠草添削」 明治41年11月15日 石川啄木による「みひかり会員の詠草添削」 明治41年11月15日 良…

「啄木茶房 ふしみや」に残る啄木の手紙 大分県臼杵市 <その2>

啄木文学散歩・もくじ 「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。 その相手は女を装った男だった……。 ふしみやの店先にある説明板。 臼杵商工会議所ニュース 平成25(2013)年9月25日 臼杵の老舗企業 「明治18年創業 木造三階建の…

「われは知る、テロリストのかなしき心を」石川啄木の詩「ココアのひと匙(さじ)」

10歳の少女が自…[大弦小弦] 沖縄タイムス 10歳の少女が自爆テロなんてことがあっていいのか。ナイジェリアの市場で先週、女児に装着された爆弾が爆発する事件が2日連続で起こった。自分の体に何が巻かれているか知らず、遠隔操作で自爆を強制された可能性が…

「啄木茶房 ふしみや」に残る啄木の手紙 大分県臼杵市 <その1>

啄木文学散歩・もくじ 「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。 その相手は女を装った男だった……。 啄木エピソードとして有名なこの手紙を飾る、大分県臼杵市を訪ねた。 中央の木造三階建の家が「啄木茶房 ふしみや」。 老舗「…

啄木の 心残りと 思い出が……釧路 1/21

[ヒマラヤスギ] 第12回 啄木・雪あかりの町・くしろ 〜啄木の 心残りと 思い出が 灯りとなりて 町を彩る〜 石川 啄木が釧路に初めてやって来た1月21日。七十余日の短い釧路生活の中で、彼が残した文学の明りは今も灯り続けています。啄木の来釧を記念し、毎…

石川啄木と杉村楚人冠

房総の作家 千葉日報 石川啄木と楚人冠 杉村楚人冠(9) 東京朝日新聞社の「朝日歌壇」選者となった石川啄木は、明治43年12月に第一歌集『一握の砂』を東雲堂より出版し好評を得た。渋川玄耳は藪野椋十の名で序文を書いている。渋川の抜擢に賛成しながらも…

石川啄木ゆかりの宿 赤心館跡

[1月号 都営地下鉄沿線ガイド] 都営地下鉄沿線ガイド [ピック・アップ] 本郷菊坂界隈の文学散歩 新春の湯島・本郷を巡る ・都営大江戸線「本郷三丁目駅」下車 赤心館跡 石川啄木ゆかりの宿 赤心館は、明治41年(1908)に上京した石川啄木が金田一京助を頼り…

<たはむれに母を背負ひて…> 石川啄木

天地人 東奥日報 人は見かけによらずというが、石川啄木の女性遍歴には少々驚く。きのうの本紙「啄木、罪作り 真の恋人はどっち?」の記事を読んで、ずっと思い描いてきた歌人のイメージがしぼんだ。 <たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あ…

啄木の恋人は?今も論争 76日滞在の釧路で

明治期の歌人石川啄木(1886〜1912年)が新聞記者として76日間を過ごした北海道釧路市で、当時の恋人は誰だったのか、今も論争が続いている。12日には文化施設「港文館」主催の啄木講座が開かれた。没後100年以上も経過し、何が人々の心を捉えているのか。 …

啄木は生活苦のなかでも 明日を夢見た

[ヒメシャラ] 「年明ける」(行雲流水) 宮古毎日新聞 好天に恵まれて、新しい年が明けた。親しい友人・知人からの年賀状や、電話の声に改めて新しい年の幕開けを感じた。「なんとなく今年はよい事あるごとし元日の朝晴れて風なし」。借金に苦しんでいた石川…

盛岡市で、啄木の短歌に触れ親しむたこづくり教室

1月の冬空に、啄木の短歌にちなんだ、たこを揚げてもらおうと、岩手・盛岡市の石川啄木記念館で、たこづくり教室が開かれた。 9日は、「ぐにゃぐにゃだこ」と呼ばれる骨のないたこ作りの教室が開かれ、10人程の親子が参加した。-子どもたちは、学芸員に教わ…

石川啄木も〈ふるさとの訛りなつかし 停車場の…〉と詠んでいる

[ミツマタ] かわいい方言ブーム 宮崎日日新聞>くろしお かわいい方言が若い世代に人気という。語感のかわいらしい言葉を指すようだが、どちらかといえばこれまで日陰者扱いされてきただけに、世の中は分からないものである。 NHKの連続テレビ小説「あまちゃ…

〈われは知る、テロリストの かなしき心を――〉 石川啄木

[シロタエギク] 小社会 高知新聞 〈われは知る、テロリストの かなしき心を――〉。石川啄木の「ココアのひと匙(さじ)」は、こんな書き出しで始まる。テロリストの心情に思いを寄せた詩は、1911(明治44)年に発表された。 かなしき心とは〈言葉とおこなひと…

「天地の水素の神の恋成りて酸素は終に水となりにけり」石川啄木

[スカイツリーの……] 「編集手帳」 読売新聞 のちに言語学者となる金田一京助が盛岡中学を卒業するとき、友人たちが短歌会を催した。『水』という題に石川啄木が詠んだ歌がある。〈あめつちの酸素の神の恋成りて水素は終に水となりにけり〉。 化学式に想を得…

焼け野原になる日本を啄木が考えもしなかったように……

風土計 岩手日報 晩年の石川啄木には、正月の歌がいくつかある。気分の移りゆく様子が今に通じて面白い。 まずは有名な<何となく今年はよい事あるごとし元日の朝晴れて風無し>。高揚感あふれる元日から、気分は少しずつ下っていく。<正月の四日になりてあ…

いま石川啄木の評伝を書いている ドナルド・キーン

[ナンテン] (漱石 三四郎ふたたび)この年になって時代を脱却したね 金子兜太×ドナルド・キーン」俳人の金子兜太さん(95)と、日本文学研究者のドナルド・キーンさん(92)。ともに太平洋戦争を経験し、戦後は日本の文学に刺激を与えてきた。今年は戦後70…

〈いつしかに正月も過ぎて、/わが生活が/またもとの道にはまり来れり。〉石川啄木

[マユミ] 〈何となく、/今年はよい事あるごとし/元日の朝、晴れて風無し。〉… 〈何となく、/今年はよい事あるごとし。/元日の朝、晴れて風無し。〉。作家の阿刀田高さんは元日の朝晴れていると石川啄木のこの歌を思い出し、ことしこそいいことが、と願う…

石川啄木の歌のような思いで新年を迎えられた方

四季風 山口新聞 「何となく、今年はよい事あるごとし。元日の朝、晴れて風なし」。石川啄木の歌のような思いで新年を迎えられた方も多いことだろう このところ毎年のように元旦に心の中でつぶやく詩がある。「百年前ぼくはここにいなかった/百年後ぼくはこ…

啄木「元日の朝晴れて風無し」

正平調 神戸新聞 元日の朝、新しい年を迎えるに当たり、いつもこんな気持ちになる。「何となく、今年はよい事あるごとし」。 作者の石川啄木は「元日の朝晴れて風無し」と続けるが大雪の朝でも大風の朝でも、この日は何となくいいことがありそうな予感に満ち…

石川啄木『不来方のお城の草に寝ころびて……』

[六華] 福島・矢祭町の挑戦 根本良一前町長に聞く 将来にツケ回せない 徹底した歳出削減で、手厚い子育て支援や財政健全化を実現した福島県矢祭(やまつり)町。改革を実行した根本良一前町長に、改革の進め方や少子化対策を聞いた。 町の職員数や各方面の補…