短歌雑誌「海風」101号 2016年10月
- 国際啄木学会高知セミナーが、6月18日高知県立文学館ホールで開催された。4月の初め岡林一彦さんから国際啄木学会セミナーが高知で行われることになったので、協力をとの呼びかけがあった。
- セミナー当日は、各地から学会員50人が会場を訪れ、県内の参加者も68人を数え、ホールは満席となり熱気にあふれた。翌日の文学散歩には51人が参加した。
- 7月29日、実行委員会で記念として高知駅前観光案内所などに置く父子歌碑のリーフレット5000部を増版することになった。
- 国際啄木学会高知セミナーが盛会に終わったことを心から喜びたい。
◎「海風」100号に思う 梶田順子
(飛鳥かわら版2016年清夏号より)
- 「海風」は1991年に国見純生が創刊した短歌雑誌です。
- 石川啄木の父一禎が高知市で亡くなったことを記念して2009年に一禎終焉の地の近くのJR高知駅前南広場に啄木父子歌碑が建立されました。これは1992年に国見純生が一禎の終焉の場所を特定し、そこに高知県歌人協会が木の標柱を設置していたことに端を発しています。
- 「海風」誌には歌碑建立の初めからの記録を残すことに務め、「啄木・一禎関連」ページを連載している所以です。
◎啄木・一禎関連 その二十九 梶田順子
- 国際啄木学会高知セミナー報告
◎国際啄木学会高知セミナー
- リーフレット
- 写真集
◎啄木短歌一首抄39 藤田兆大
そんならば生命が欲しくないのかと、
医者に言はれて、
だまりし心!
- この医師の最後通告めいた言葉から始まっており、患者である啄木は、自分の病状がどれ位深刻なものであるか、まだ充分理解していなかった。
- この一首は「だまりし我は」でなく「だまりし心」と言ったところに、その時の彼の複雑な心情が表れている。
◎啄木は世界に 中山恭子
啄木に寄する思ひを一堂に国際啄木学会高知セミナー