〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

結核の連鎖

編集日記 福島民友新聞 5月31日付 明治期の俳人、正岡子規は「血を吐きながら鳴く」といわれるホトトギスの異称「子規」を雅号に採用し、結核により喀血(かっけつ)を繰り返す自身に重ねた。 子規のほかにも石川啄木や堀辰雄ら結核を患った作家が明治から…

<年ごとに肺病やみの殖えてゆく……> 石川啄木

[サクランボ] 結核 有明抄>佐賀新聞 <年ごとに肺病やみの殖(ふ)えてゆく 村に迎へし 若き医者かな>。明治45年、結核により26歳で命を失った石川啄木(たくぼく)の歌である。 明治後半から大正、昭和初期の日本で結核が猛威を振るい、死亡率首位が長く…

啄木父子歌碑のピカピカ写真 高知駅前

[風雨にさらされた歌碑]高知駅前の「啄木の父 石川一禎終焉の地」歌碑。 周囲に草が生え、石の汚れも目立つ。 [草取りをしてタワシで磨かれた歌碑]文字が読みやすくなり、ここを訪れる方や、「国際啄木学会高知セミナー」(6月18、19日)参加の方をきれいな…

啄木は言葉の天才 “キーン・マジック”

[雨上がり] 文藝春秋WEB 文藝春秋>鼎談書評“キーン・マジック”で描く天才歌人の生涯 『石川啄木』 (ドナルド・キーン 著/角地幸男 訳) 阿刀田高(作家) ドナルド・キーンさんのような世界に影響力のある日本文学者が、おそらく日本で最も人気のある歌人…

「「遠くのあなたへ」 ふるさとのなまりなつかし……

「キザ」と言われて 記者1年目も終わりに近くなった40数年前。日曜日に社会部に出勤すると、デスクに「出稼ぎ者の大会の取材に行け」と命令された。当時は出稼ぎが社会的な問題になっていた。社会党本部だった社会労働会館の会場に行くと、1000人近く労働者…

石川啄木/幻の映画上映 相模原で生誕130年を記念 6/16

歌集「一握の砂」「悲しき玩具」で知られる石川啄木(1886〜1912)の新東宝映画「若き日の啄木 雲は天才である」が、6月16日午後1時半から相模原市南区相模原の同市立南市民ホールで上映される。 啄木生誕130年を記念して同市芸術文化連盟が主催する。同連盟…

高知駅前 啄木と父の歌碑磨く

[ザクロ] 啄木父子歌碑 ピカピカ 歌人・石川啄木の研究者やファンが集う「国際啄木学会高知セミナー」が来月、高知市内で開かれるのを前に26日、同セミナーの実行委メンバーら約10人が、JR高知駅前の「啄木父子歌碑」を磨いた。 歌碑は、啄木の父・一禎(い…

「芹沢光治良と岩手」紹介 野乃宮さん講話

国際啄木学会盛岡支部総会 国際啄木学会盛岡支部の第221回例会は21日、盛岡市のアイーナで開かれ、近代文学研究家の野乃宮紀子さんが「芹沢光治良―人と文学」と題して話題提供した。生誕120年の芹沢の人生や作品の魅力を紹介した。エッセーの中に啄木の歌が…

啄木の母カツを演じた渡辺えりさんが講演 6/4

[メギ] 来月4日「啄木祭」 盛岡・渡辺えりさん講演 今年生誕130年の石川啄木をしのぶ「啄木祭」は6月4日午後1時半から、盛岡市渋民の姫神ホールで開かれる。劇作家、演出家、女優の渡辺えりさんが「わたしと啄木・賢治・光太郎」と題して講演。渡辺さんと石…

啄木父子歌碑のもとにおいでませんか -高知- 5/26

◯声ひろば 高知新聞 啄木父子歌碑磨き洗い 【岡林一彦 高知市種崎】 平成21年9月、全国の石川啄木ファンから寄せられた募金により、JR高知駅南側のひろばに啄木父子歌碑が建立されました。啄木の父一禎は次女とらの夫、山本千三郎が高知駅長であったため、2…

「啄木 賢治の肖像」岩手日報(㉑ 東京(下))

[オリーブ] 「啄木 賢治の肖像」 ㉑ 東京(下) 孤独、望郷の念 歌に 「夜、例の如く東京病が起つた。(中略)東京に行きたい、無暗に東京に行きたい。怎せ貧乏するにも北海道まで来て貧乏してるよりは東京で貧乏した方がよい。東京だ、東京だ、東京に限ると…

「あまちゃん」出演の渡辺えりさんの講演も 「啄木祭2016」6/4

[オリーブ] 盛岡渋民で「啄木祭2016」開催へ 今年は啄木生誕130周年 盛岡市渋民文化会館「姫神ホール」で6月4日、「啄木祭2016〜母を背負ひて〜」が開催される。啄木生誕130周年を迎える今年は、ドラマ「あまちゃん」にも出演した女優の渡辺えりさんを講師に…

高知市・初! 啄木公開セミナー 6/18

[クスノキ] 啄木 研究セミナー 参加者を募集 6月18日 「一握の砂」などで知られる岩手県出身の歌人、石川啄木の研究などを目的に活動する国際啄木学会は6月18日、高知市丸ノ内の県立文学館で公開セミナーを開く。同学会は参加者を募集している。 啄木の父で…

原敬や石川啄木、新聞記者としての活躍も紹介 6/3~7/24

[フキ] ◎岩手県立図書館 企画展「岩手の新聞人たち」 岩手県で初めての新聞「巖手新聞誌」の発行から140周年を迎えるのに合わせ、日本と岩手の新聞の歴史を所蔵資料でたどります。併せて、原敬や石川啄木など、新聞記者としても活躍した岩手の先人たちを紹介…

現代人は石川啄木を読むといい  キーンさん

[タラノメ] ドナルド・キーンさん「啄木は私たち現代人と似ている」 現代人は、石川啄木を読むといい。日本文学研究者のドナルド・キーンさんはそう話す。「啄木は、私たち現代人と似ているのです」。 「東海の小島の磯の白砂に/われ泣きぬれて/蟹(かに)…

実物の啄木&節子のツーショット写真 石川啄木記念館

[カエデ] 啄木の妻 節子の生涯解説…盛岡・啄木記念館 石川啄木(1886〜1912年)の生誕130年を記念した企画展「啄木の妻 節子」が、盛岡市渋民の石川啄木記念館で開かれている。啄木の妻・節子は啄木と同じ年生まれ。当時としては珍しい恋愛結婚だった。生涯…

「啄木 賢治の肖像」岩手日報(⑳ 東京(上))

[サクランボ] 「啄木 賢治の肖像」 ⑳ 東京(上) 「文学で成功」に挫折 啄木は、3度にわたり東京で暮らした。 1度目は「明星」に歌が掲載された後の1902(明治35)年10月。16歳で盛岡中学校(現盛岡一高)を中退し、文学で身を立てるべく上京する。甲南大学…

啄木最大の理解者・節子の生涯と功績に光を当てて ~9/4

[ドウダンツツジ] 啄木の妻節子の生涯たどる 盛岡で企画展 石川啄木記念館(森義真館長)の第5回企画展「啄木の妻節子」は9月4日まで、盛岡市渋民の同館で開かれている。啄木と同じ1886(明治19)年に生まれた節子も、今年生誕130年。啄木最大の理解者であっ…

切り絵「石川啄木の世界」 群馬 ~5/30

[シロヤマブキ] 石川啄木生誕130年記念し生涯表現 切り絵百景館 /群馬 群馬県川場村谷地の日本切り絵百景館で「生誕130年記念 石川啄木祭」が開かれている。館長の後藤伸行さんが、30年前に生誕100年を記念して5年かけて啄木の短歌からイメージした栄光と流…

「啄木の丘」感慨一層 岩山公園30周年で記念式典

盛岡市新庄の岩山の中腹に盛岡観光協会(現盛岡観光コンベンション協会)が中心となって石川啄木の銅像の周囲一帯に設けた「啄木望郷の丘」の30周年記念式典は8日、岩山公園展望台で行われた。市内外から出席した約150人が岩手山や姫神山、啄木が愛した盛岡…

「「渋民といふ文字…」啄木祭全国俳句大会 受賞句

[モチノキ] 啄木祭 盛岡で俳句大会 石川啄木生誕130年・盛岡市玉山村合併10周年・第58回啄木祭全国俳句大会は8日、渋民公民館で開かれた。約90人が参加し、投句。古志・草笛同人川村杳平さんが「俳句の楽しさと苦しさ―私の俳句時評―」と題して記念講演した。…

「啄木 賢治の肖像」岩手日報(⑲ お金)

[ヤマツツジ] 「啄木 賢治の肖像」 ⑲ お金 多額借金 メモに詳細 「嘘つき、甘ちゃん、借金王、生活破綻者、・・・泣き虫、生意気、ほとんど詐欺師、・・。石川啄木という人物は、じつにさまざまな不名誉きわまりない異名の持主です」。作家・劇作家の故井上…

二つの渋民 儒学者・芦東山と歌人・石川啄木 ~6/12

[レンゲツツジ] “渋民”に優れた先人 東山、啄木を対比 大東・記念館 特別展 一関市大東町渋民の芦東山(あしとうざん)記念館は、春季特別展「南の渋民北の渋民−二つの渋民と先人教育−」を開催している。県内で同じ地名を持つ事にちなみ、刑法思想の先駆者・…

高校球児不思議な掛け声「空に吸われし……」

きょうのコラム『時鐘』 北國新聞 以前に高校球児の練習を取材して、不思議な掛け声を教わった。ランニング中に、1人が「空に吸われし」と声を掛け、全員が「十五の心」と声を合わせる。野球部伝統の掛け声かと尋ねたら、「啄木の歌です」。「不来方のお城…

啄木の妻・節子も生誕130年 啄木との出会いから終焉まで 5/28

〇石川啄木記念館 企画展関連館長講演会 ────────────────────────────────────

「啄木 賢治の肖像」岩手日報(⑱ 音楽)

[アケビ] 「啄木 賢治の肖像」 ⑱ 音楽 ワーグナーに「共感」 啄木の日記や評論には、グノー、ハイドン、ロッシーニ、ヴェルディといった西洋の作曲家が登場する。中でも最も興味を示していたのがワーグナー。天才と呼ばれながらも長く世に受け入れられなかっ…

石川啄木を歌で伝える ソプラノ声楽家・田中美沙季さん /岩手

いわて人模様 「ふるさとの 山に向かひて 言ふことなし−−」。故郷の偉人、石川啄木の短歌を、ピアノの曲に合わせ澄んだ声で優雅に歌う。高校を卒業後、東京の国立音楽大に進みオペラを勉強する日々、東日本大震災が発生。雫石町の実家の家族とは1週間後に連…

有意義な「夜のとしょかん」 岩手日報

数年前に開館した紫波町図書館で、「夜のとしょかん」という催しがあった。「生誕130年 啄木と紫波の人々」というテーマで、石川啄木記念館長と地元出身の出版社代表取締役を迎えての講話であった。 啄木の短歌は、旧制中学の教科書から現代に至るまで数多く…

展望台 岩手日報

「石川啄木に会う機会があったら、どんなことを聞きたいですか?」先日開かれた啄木忌前夜祭で、聴衆の一人が小学生から大学生までのパネリストに問うた。「夢を追い続けるにはどうしたらいいのか」「今の17歳についてどう思うか」などの回答が飛び出した。 …

第32回啄木祭短歌大会 渋民・玉山で 岩手日報

5月1日、啄木祭短歌大会が盛岡市玉山区の渋民文化会館で開かれた。望月善次岩手大名誉教授による記念講演「啄木短歌の凄さ」も行われた。 岩手日報社賞 八十の選択ひとつ惜しみつつくるまの免許まづは手放す (盛岡・上野和子) 選者賞 赤澤篤司選 紅葉なす…