〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ダリア「放たれし女のごとく、わが妻の…」啄木

[ダリア] 真生(SHINSEI)2016年 no.302 「石川啄木と花」 近藤典彦 第七回 ダリア 何か、かう、書いてみたくなりて、 ペンを取りぬ── 花活の花あたらしき朝。 放たれし女のごとく、 わが妻の振舞ふ日なり。 ダリヤを見入る。 作歌は1911年(明治44)6月下旬…

漱石は病床の啄木のため見舞金を送り葬儀に参列する

[ヒスイカズラ] 「日日草」[岩手日日新聞] 「明暗」。そのどこか愁いを帯びたタイトルに引かれ、夏目漱石の小説を手にしたのは高校生の時だった。漱石が病没したことにより絶筆となった未完の長編作。三人称小説であったことでも特別な作品とされている。 同…

石川啄木の『ローマ字日記』日本近代文学の絶頂 企画展 ~3/30

[オンシジウム] 企画展「ドナルド・キーン 石川啄木の日記を読み解く」開催中東京都北区立中央図書館(愛称:赤レンガ図書館、十条台1-2-5)で、日本文学研究者のドナルド・キーン氏の評伝『石川啄木』(新潮社)に関連した企画展「ドナルド・キーン 石川啄…

「2017年 京都セミナー」国際啄木学会 4/22

[クロガネモチ] 国際啄木学会 2017年京都セミナー 日時 2017年4月22日(土)11:00〜19:45(懇親会を含む) 会場 立命館大学朱雀キャンパス (最寄り駅JR「二条駅」、地下鉄東西線「二条駅」から徒歩3分) 日程 11:00〜12:30 理事会兼評議員会(217教室) 1…

天才歌人・石川啄木にちなむ「かるた大会」

「五感で触れる天才歌人 盛岡でかるた大会」【盛岡タイムス】 第15回啄木かるた大会が18日、盛岡市渋民の渋民文化会館姫神ホールで行われた。 競技では、3人1組のチームが向かい合わせに坐り、かるたの札を自陣に50枚ずつ並べ、啄木の短歌が読まれると上の句…

雪の降る啄木記念館で講演会

[雪の渋民尋常小学校/講演する啄木記念館館長 森 義真さん] 啄木生誕の日館長講演会「啄木の光と影」 2月20日の石川啄木生誕の日を記念して、石川啄木記念館館長・森義真さんの講演が記念館ラウンジで行われました。前日までに道路の雪は溶けていましたが、…

啄木直筆の、お宝公開

[明治41年8月11日 菅原芳子宛書簡] 「柴柳二郎の夢トーク」【テレビ岩手】〇2017年2月18日 (土) 10:00 〜 10:30(放送終了) ゲストは石川啄木に関する多くの著書を出版、現在「啄木ソムリエ」として活動をしている山本玲子さん。岩手の歌人として仰ぎ見るだ…

「啄木生誕祭第15回啄木かるた大会」開催される

「盛岡で300人熱戦 年齢別に4部門 /岩手」【毎日新聞】 旧渋民村出身の歌人、石川啄木の短歌を使った「第15回啄木かるた大会」が18日、盛岡市渋民の姫神ホールであった。緊張感漂う雰囲気の中、歌い始めとともに、札をたたく音が静かに響いた。 かるたを通…

湯島天神の梅まつりと石川啄木の通った坂道 東京都:文京区

啄木文学散歩・もくじ 湯島天神の梅 「湯島天神の境内」湯島天神の梅まつりは1958年(昭和33)から開催され、今年でちょうど60回目。とても賑わっていた。 梅まつりの期間は2月8日から3月8日まで、入園無料で楽しめる。 期間中はイベントがたくさんある。神…

「うたごえ喫茶」啄木の魅力を歌う 盛岡 2/19

啄木の魅力高らかに 2017年2月19日(日) 開場13:00 開演13:30 もりおか啄木・賢治青春館自主事業コンサート「うたごえ喫茶ともしび in おでって」は19日午後1時半からプラザおでってホールで開かれる。出演するのはバリトン吉田正勝さん、ソプラノ小川邦美…

かの浜薔薇よ「愛した人もケンカした人もみんな元気ですか?」啄木

[ハマナス] 真生(SHINSEI)2016年 no.301 「石川啄木と花」 近藤典彦 第六回 浜薔薇(はまなす)の花 潮かをる北の浜辺の 砂山のかの浜薔薇よ 今年も咲けるや 作歌は1910年(明治43)10月。『一握の砂』所収。 啄木は1907年5月から翌年4月まで北海道を転々…

「最初の日本現代人ザ・ライフ・オブ・石川啄木」ドナルド・キーン

[ウメ] 「日本人と2人のドナルド」【盛岡タイムス 天窓】 ドナルドと言っても大統領でなくキーン氏の話。ドナルド・キーン著「最初の日本現代人ザ・ライフ・オブ・石川啄木」が昨秋、米国で出版された。初の英語による啄木研究書として話題を呼んだが、新潮…

「青柳町」は 啄木にとって幸福な函館のシンボル

[ヤグルマギク] 真生(SHINSEI)2016年 no.300 「石川啄木と花」 近藤典彦 第五回 矢ぐるまの花 函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花 作歌は1910年(明治43)10月。『一握の砂』所収。 わたくしが啄木短歌に触れたのは、1953年(昭和28)中学…

“自然を壊す人に警鐘を鳴らすキツツキ” 石川啄木

「斜面」【信濃毎日新聞】 「しみ渡り」。春が近づくと雪原を歩けるようになる雪国の現象だ。日中ゆるんだ雪は夜再び凍る。その繰り返しが子どもらにうれしい贈り物となる。近年は歩きやすい西洋かんじき「スノーシュー」が普及し、新雪のうちから野山を歩き…

石川啄木にちなんだ給食 

8日に実施された小・中学校57校のうち、啄木の母校・渋民小学校では「会食会」が行われた。 啄木が友人に宛てた手紙の中で「何物にもかえがたい」と記したほどの好物「じゃがいもの味噌汁」と「きゅうりの浅漬け風」、そして文献には残っていないが、ハイカ…

盛岡で「啄木ゆかり給食」

岩手県盛岡市内の小中学校で8日、歌人石川啄木にちなんだ献立が提供されました。啄木が手紙で、「何物にもかえがたい」というほど、気に入っていたキュウリの漬物と、ジャガイモのみそ汁、そして地元玉山地区の特産品、黒平豆の煮豆と、啄木の好物と地域の食…

石川啄木ゆかり給食

食を通して先人への理解を深めてもらおうと、盛岡市で石川啄木ゆかりの給食が出されました。 盛岡市は2007年度から年に一度、こうした給食を提供していて、来年度は新渡戸稲造にちなんだ給食を計画しているということです。 (2017-02-08 岩手朝日テレビ)記…

啄木が好んだ味に親しみ 盛岡・渋民小「ゆかり給食」

盛岡市渋民が古里の歌人・石川啄木にちなんだメニューを味わう「ゆかり給食」は8日、渋民小(田口秀樹校長、児童257人)で行われ、6年生39人が食を通じて郷土の先人に親しみを深めた。 献立は、啄木が好んだ「きゅうりの浅漬け風」「じゃがいものみそ汁」「…

啄木学会盛岡支部「もりおか暮らし物語賞」受賞

[受賞する国際啄木学会盛岡支部 小林芳弘支部長 1月28日] 盛岡ブランド表彰「もりおか暮らし物語賞」 盛岡市は,平成18年1月に盛岡ブランド宣言を行い,盛岡が有する価値や魅力を「盛岡ブランド」として確立し,市内外へ発信する取り組みを行ってきました。…

「もっと知ろう人間啄木」釧路

第6回啄木講座「もっと知ろう人間啄木」 会場 港文館 釧路市大町2-1-12 開催日 2017年2月13日(月) 13:00〜14:00 料金 400円 問い合わせ先 港文館(電話番号 0154-42-5584) (2017-02-08 北海道新聞) 記事

〈啄木の光(魅力)と影について〉石川啄木記念館講座

啄木生誕の日館長講演会「啄木の光と影」 開催日:平成29年2月20日(月・臨時開館) 時間:13:30〜15:30 場所:石川啄木記念館ラウンジ 講師:石川啄木記念館館長 森義真 料金:無料 定員:40人 2月20日の石川啄木生誕の日を記念して、今年も当館館長が講演い…

新刊寸評『海の蠍 明石海人と島比呂志』

◎新刊寸評 増補新版『海の蠍(さそり) 明石海人と島比呂志』山下多恵子 著 明石海人(1901〜1939年)と島比呂志(1918〜2003年)、2人の作家の共通点はハンセン病。2人が全身全霊で伝えた言葉と壮絶な人生を紹介している。 明石の時代、ハンセン病は「不治…

啄木「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ/花を買ひ来て…」何の花?

[カレイドスコープ] 真生(SHINSEI)2015年 no.299 「石川啄木と花」 近藤典彦 第四回 鉄砲百合 友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ 作歌は1910年(明治43)10月。『一握の砂』所収。 若い人から今もっとも共感を得ている啄木の歌…

渡辺順三の歌に啄木・哀果の影響を指摘

◎順三忌記念小論 「渡辺順三の短歌再読」 菊池東太郎一、渡辺順三短歌批評への新しいアプローチ 二、感傷と現実性 順三の処女歌集『貧乏の歌』(大正13)に次の歌がある。 夜業終えて、/真黒になりし手を見つつ/ふとしも涙ながれてやまず この歌集は渡辺順…

センバツ21世紀枠の不来方高校・・石川啄木の<不来方のお城>

[ウメ] 「鳴潮」【徳島新聞】 甲子園球場、ようやく、日が暮れなずんでまいりました…。この一文のどこが変なのか。暮れなずむは、日が暮れそうでいて、なかなか暮れない状態を指す言葉で進行形は適切ではない。「NHKことばのハンドブック第2版」にある。 春…

啄木の魅力を歌う -小川邦美子コンサート 2/19

[春を待つ スカイツリー] ◎もりおか啄木・賢治青春館自主事業コンサート 新宿うたごえ喫茶「ともしび」 in おでって 2017年2月19日(日) 開場13:00 開演13:30 会場 プラザおでって3階 おでってホール(岩手県盛岡市中ノ橋通1-1-1) 入場料 前売2,500円、当…

澄んで明るい青空、りんごの白い花びらが舞い落ちる…啄木

[「林檎の碑」橘智恵子実家の庭(札幌市東区)] 真生(SHINSEI)2015年 no.298 「石川啄木と花」 近藤典彦 第三回 林檎の花 石狩の都の外(そと)の 君が家 林檎の花の散りてやあらむ 作歌は1910年(明治43)10月。『一握の砂』所収。 < 1959年(昭和34)私…