「自分は最低」とは思いすぎ 「心貧しき」は幸いであるから (江上剛)
- 「つい自分と同僚を比較して憂鬱になります。あいつは頭がいい、こいつは我慢強い......それに比べて自分は最低のように思えます」
- 「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ」石川啄木の歌です。有名な歌なのであなたも耳にされたことがあるでしょう。あなただけじゃないですよ。だれでも他人と自分を比較して、いろいろ憂鬱な思いをしているんだ。
- それでも「まっ、いいか」と思って花を買って妻とおしゃべりを楽しむささやかな幸せに感謝して暮らしている。それが人生じゃないかな。
- あなたは、あなた。あなたにしかなれない。自信過剰なのも、自信がないのも、頭が悪いのも、我慢強くないのも、みんなひっくるめてあなたの個性なんじゃないの。
- 「心の貧しい人は幸いである」とはキリストの言葉だけど、あなたに噛みしめてもらいたいなぁ。
- 人を恨んだり、妬んだりする「心の貧しい」私でも神様は「幸いである」と慰めてくれる。嬉しいじゃないか。「心が貧しい」ってことは人間であることの証明なんだろうね。
(2016-11-28 J-CASTニュース)