〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

石川啄木 著(P.1〜3)「我を愛する歌」 東海の小島の磯の白砂に

[ポプラ](P.1)我を愛する歌 (P.2)(白紙) (P.3) 東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる 頬につたふ なみだのごはず 一握の砂を示しし人を忘れず <ルビ>頬=ほ

『教師・啄木と賢治 近代日本におけるもうひとつの教育史』

『教師・啄木と賢治 近代日本におけるもうひとつの教育史』 荒川 紘 著 新曜社 2010年6月発行 3,990円 啄木と賢治は同じ岩手・盛岡中学出身の文学者・詩人であり、ともに優れた教 師でもありました。啄木は「日本一の代用教員」という自負をも って、賢治も…

『風紋 〜石川啄木「一握の砂」出版100周年記念作品集〜』

[クサノオウ] 『風紋 〜石川啄木「一握の砂」出版100周年記念作品集〜』 美研インターナショナル 編/出版 2010年6月発行 1,365 円 26歳という若さで夭折した啄木が残した想いとは。今の時代を生きる歌人43名によるそれぞれの気持ちを込めた歌も掲載。 目次 …

石川啄木 著(P.8〜9)巻頭辞 目次

[ヒメウツギ] 『一握の砂』石川啄木 著(P.(8))巻頭辞 目次 (P.8) 明治四十一年夏以後の作一千餘首中より 五百五十一首を抜きてこの集に収む。集 中五章,感興の来由するところ相邇きをた づねて假にわかてるのみ。「秋風のこころ よさに」は明治四十一年秋…

石川啄木 著(P.7)献辞 著者

[タニウツギ] 『一握の砂』石川啄木 著(P.(7))献辞 著者 (P.7) 函館なる郁雨宮崎大四郎君 同國の友文學士花明金田一京助君 この集を兩君に捧ぐ。予はすでに予のすべてを兩君の前に示し つくしたるものの如し。従つて兩君はここに歌はれたる歌の一 一につ…

石川啄木 著(P.4~6)

[ヘラオオバコ] 『一握の砂』石川啄木 著(P.(4)~(6)) 藪野椋十 (P.4) 腕拱みて このごろ思ふ 大いなる敵目の前に躍り出でよと 目の前の菓子皿などを かりかりと噛みてみたくなりぬ もどかしきかな 鏡とり 能ふかぎりのさまざまの顔をしてみぬ 泣き飽きし…

啄木の最期を見届けた若山牧水の手紙が本に

[ジギタリス] 若山牧水 日記代わりの手紙が本に 歌人若山牧水の出身地・宮崎県日向市が、牧水書簡集「僕の日記である。」を刊行した。歌人でもある生涯の友、平賀春郊にあてた264通を収録し、自身の恋愛や文学観について心情を吐露している。 牧水は、北原白…

石川啄木 著(P.2~3)

[ミスサトミ:山法師赤花] 『一握の砂』石川啄木 著(P.2~3) 藪野椋十 (P.(2)) 非凡なる人のごとくにふるまへる 後のさびしさは 何にかたぐへむ いや斯ういふ事は俺等の半生にしこたま有つた。此のさびしさ を一生覺えずに過す人が,所謂當節の成功家ぢや…

石川啄木 著(P.1)序文

[レッドクローバー] 砂の握一著木啄川石版堂雲東 明治43年12月1日発行 石川啄木記念館 名著復刻シリーズ 平成15年2月20日発行 『一握の砂』石川啄木 著(P.1)序文 藪野椋十 (P.(1))世の中には途法も無い仁もあるものぢや,歌集の序を書けとある, 人もあら…

文豪が描いた鉄道紹介 啄木ら

[ヤマボウシ] 「鉄道と文学展」 岐阜 小説に登場する鉄道と列車の描写の研究を進めてきた岐阜県連句協会理事長で俳誌「獅子吼」代表の大野鵠士さんの鉄道コレクションなどを紹介した「鉄道と文学展」が岐阜市のギャラリー「スペース澄」で開かれている。26日…

石川啄木「『一握の砂』から100年」シンポジウム

[カエデ] 石川啄木:シンポジウム「『一握の砂』から100年」 マイホーム主義、「へなぶり」も議論に 日本現代詩歌文学館開館20周年を記念するシンポジウム「『一握の砂』から100年−−啄木の現在」が、同館で開かれた。 毎日歌壇選者でもある篠館長の司会で、…

短歌甲子園2010 8/20~22

第5回全国高校生短歌大会「短歌甲子園2010」 近代短歌への新風を吹き込んだ石川啄木を顕彰し若い世代の短歌づくりを振興するため、石川啄木が生まれ育った岩手県盛岡市において、全国の高校生を対象とした短歌大会を開催。 2010年8月20日(金)〜22日(日) …

不滅の業績を残した啄木 -函館 8/17

第二回文学の夕べ「日本歌壇と啄木」26歳と2カ月の人生で日本歌壇に不滅の業績を残した啄木 2010年8月17日(火) 函館市文学館 講師 佐藤 任 氏

龍馬と啄木〜ふたりの目線 -石川啄木記念館 8/1~10/17

[戦いすんで] 共同企画展「龍馬と啄木〜ふたりの目線」 2010年8月1日(日)〜10月17日(日) 会場 石川啄木記念館 主催 石川啄木記念館 新しい時代を願った龍馬と啄木の目線は、同じ方向を向いていた。ふたりの共通点を見出しながら、今まで知られていなかっ…

啄木と賢治 菅首相の所信表明演説

[シロバナニガナ] 天地人 -東奥日報- 菅首相の所信表明演説を聞いていて、頭に二つ浮かんだ。一つは、石川啄木が百年前に作った短歌「はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり ぢつと手を見る」。 もう一つは、宮沢賢治が84年前に書…

啄木の教えた校舎の補修作業

[ハナニガナ] 啄木ゆかりの校舎補修奉仕 盛岡商工会議所玉山地域運営協議会青年部と同女性部は10日、石川啄木記念館の敷地内にある旧渋民尋常高等小学校で、恒例の校舎の補修作業を行った。 校舎は1884年(明治17)に建設。120年以上がたつ現在も啄木が生徒…

「一葉・啄木ゆかりの地を歩く」ウォーキングツアー

[ドウダンツツジ] 夭折の作家・樋口一葉と石川啄木ゆかりの地を訪ねる 主催 東京シティガイドクラブ 講座日程 「一葉・啄木ゆかりの地を歩く」 第1回 6月19日(土)一葉と「たけくらべ」の竜泉寺界隈 第2回 7月17日(土)一葉・啄木、終焉の地一小石川 第3…

「一握の砂」100年 解説書出版

[ニシキウツギ] 「啄木うた散歩」山本玲子 著 盛岡出版コミュニティー 石川啄木の歌一首一首を書かれた月ごとに分けて解説した本が出版された。 著者の山本さんは「一握の砂」と「悲しき玩具」の全ての歌について啄木が書いた時の心情などをよりわかりやすく…

啄木祭開催

[タニウツギ] 一握の砂100年 玉山で啄木祭 「一握の砂」発刊から100年。日本を代表する歌人、石川啄木を顕彰しようと啄木祭が、盛岡市玉山区で行われた。 一握の砂を題材にした朗読劇や作家、高橋克彦さんと荒俣宏さんなどによるトークが行われた。 (2010-0…

朝鮮国にくろぐろと 柳宗悦記念展

[雨上がる] 「韓国併合」批判 きょうの潮流 東京の日本民芸館で、「朝鮮陶磁―柳宗悦(やなぎむねよし)没後50年記念展」が開催中。 朝鮮の民衆が使用していた一つひとつの陶磁器は、深い味わいを放ち、器を使用した人びとの息遣いを感じ取ろうと、たたずんで…

近代文学史に東北像探る 石川啄木ら

[ポピーの花芯(接写)] 「東北近代文学事典」研究者ら来秋の出版目指す 東北の文学研究者らが来年秋の出版を目指し、「東北近代文学事典」の編集作業を進めている。人物紹介や著作物解説を中心に東北ゆかりの文学者700人程度を取り上げる。 埋もれている人…

新たな啄木と出会い 盛岡てがみ館で10周年企画展 6/1~10/4

[ポピー] 盛岡てがみ館「永遠に生きる啄木−人々に刻まれたその思い−」 盛岡てがみ館の第33回企画展「永遠(とわ)に生きる啄木―人々に刻まれたその思い―」は、盛岡市中ノ橋通1丁目のプラザおでって内の同館で開かれている。 書簡や写真、雑誌など137点を展…