〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

子ども世代に 啄木を伝える取り組みの定着


[紅葉]


啄木ゆかりの場所巡り幸せ < オピニオン < 岩手日報
  岡林一彦(高知市 元啄木高知セミナー実行委員長)

  • 国際啄木学会が盛岡で開催され、4年ぶりに啄木のふるさとを訪ねた。会場の姫神ホールでは、6月の啄木高知セミナーに参加してくれたみなさんと懐かしく再会。
  • 今回は若い子ども世代に、啄木をしっかりと伝えられていく取り組みが進められ定着していることが強く感じられた。それは、啄木が作詞した校歌を合唱する渋民小学校の児童たち、啄木の短歌と今を重ね合わせながらの群読劇「風の吹くところ」をみずみずしい感性で見事なまでに熱演してくれた渋民中学校全生徒のみなさんのパワー。
  • ゆかりの場所を巡っては、その風景の中に立ち、自然と短歌をそらんじている自分がうれしく、記憶のなかに焼き付けてしまった。
  • 高知は啄木の父一禎の終焉の地で、啄木のふるさと盛岡との交流をもっと深めていこうと岩手山に別れを告げ、たくさんの思いを心に刻み帰ることができた。

(2016-11-15 岩手日報