〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

与謝野晶子歌碑(2) 千葉県松戸市

「ひなげしの小径」 与謝野晶子のうた 「ひなげしは夢の中にて身を散らすわれは夢をば失ひて散る」 戸定邸(とじょうてい)の座敷 水戸藩最後の藩主徳川昭武の住居として明治17年に建設され、平成18年に国の重要文化財に指定された。明治前期の上流住宅の姿を…

与謝野晶子歌碑(1) 千葉県松戸市

「戸定が丘(とじょうがおか)歴史公園の歌碑」2011年1月27日、「戸定が丘歴史公園」にて与謝野晶子が千葉県松戸市で詠んだ歌と夫の寛が詠んだ歌の歌碑除幕式があった。戸定が丘歴史公園は、2.3ヘクタールの広さ。庭園の程よいところに晶子碑18基、寛碑1基が…

啄木かるた大会 渋民 2/19

[マンリョウ] 啄木生誕 第9回啄木かるた大会 郷土の歌人・石川啄木の短歌を使った「啄木かるた」により,小学生(1年〜3年)・小学生(4年〜6年)・中学生・一般(高校生以上)の4部門,3人1チームで対戦するかるた大会 2011年2月19日(土)13:00~16:00 渋民…

2011年 啄木コンクール原稿募集

短歌作品 20首 テーマ 主題・内容は自由 表現形式 定型、口語・自由律・行分けのいずれも可 応募先 101-0064 東京都千代田区猿楽町1-4-8 松村ビル401号 新日本歌人協会「啄木コンクール」係 応募締切 2011年1月31日(当日消印有効) 主催 新日本歌人協会

啄木かるた、熱戦を展開 盛岡・渋民中で大会

盛岡市玉山区の渋民中で25日、恒例の啄木かるた大会が開かれた。郷土の先人の作品に触れながら、全校生徒が30チームに分かれて熱戦を展開した。 大会は石川啄木に理解を深めるため1999年度から始まった。啄木の短歌50首を使用し、生徒は上の句が詠み上げられ…

啄木の短歌かるた 1/27

[スイセン] 啄木の短歌かるた大会 小樽 小樽日報社に記者として勤めてもいた、小樽ゆかりの歌人、石川啄木に関心を持ってもらおうと、小樽啄木会(水口忠会長)が、啄木の短歌を収めた「一人百首かるた」の活用を探っている。 かるたには、啄木が妻と娘を残…

石川啄木 著(P.50〜51)我に似し友の二人よ

我を愛する歌 (P.50) 我に似し友の二人よ 一人は死に 一人は牢を出でて今病む あまりある才を抱きて 妻のため おもひわづらふ友をかなしむ <ルビ>牢=ろう。出で=いで。 (P.51) 打明けて語りて 何か損をせしごとく思ひて 友とわかれぬ どんよりと くも…

枡野浩一さんの講演 函館

[東京スカイツリー 現在560m 世界第二位] 笑いも交えて啄木を解説 函館ゆかりの歌人、石川啄木の歌集「一握の砂」が昨年12月で刊行から100年となったことを記念するイベント「解説! 啄木と一握の砂」が22日、函館市中央図書館で開かれた。 歌人枡野(ます…

旧斎藤家「啄木旧居宅」修理工事 その2

いよいよ修理工事。 まずは、歪みを直す際、ワイヤーで引っ張るための地中のアンカーとなるラップルコンクリートを打つための穴を掘る。 内部の畳を搬出し、既存の床板を取外す。再度使用するものだから材料に傷を付けないように当て板を使用したりしながら…

「ぐんまの雑誌展」

明治から昭和にかけて群馬で発行された文芸誌や旧制学校の校内誌を集めた「ぐんまの雑誌展」が、高崎市の群馬県立土屋文明記念文学館で開かれている。 明治後期から、群馬では、時代や社会の影響を受けながら様々な文芸誌が発刊された。著名な詩人とつながり…

啄木が歩いた道を照らす灯り

[ジュウガツザクラ] 啄木・雪あかりの町 釧路 釧路ゆかりの歌人、石川啄木が歩いた道をアイスキャンドルの明かりで照らすイベント「第8回啄木・雪あかりの町・くしろ」が21日夜、釧路市大町にある旧釧路新聞社を復元した港文館を中心に行われた。 「啄木の歌…

啄木の交友録(18-20)「街もりおか」

[「啄木の交友録」コピーと1月号表紙] 月刊誌「街もりおか」 啄木の交友録【盛岡篇】執筆 森 義真 氏 2010年11月号(No.515)〜2011年1月号(No.517)18. 秋浜 市郎・三郎 親子(2010-11) 明治39年、啄木が渋民尋常高等小学校代用教員となった時の主席訓導…

非常勤の村内先生『青い鳥』

[シロミノマンリョウ] 『青い鳥』 重松 清 著 新潮社 2007年 1,680円 中学校の臨時教員・村内先生には吃音がある。先生の話は時間がかかり聞き取りにくい。しかし、本当に伝えたいことしか言わない。先生は、自殺や虐待やいじめに傷ついている中学生の「そば…

啄木(藤原竜也)の過剰な自己愛

[島錦(ボタン)] 「ろくでなし啄木」 生きのいい役者の好対決 伸び盛りの中村勘太郎と活躍めざましい藤原竜也。丁々発止と切り結ぶ熱演が見どころ。 前半はトミ(吹石一恵)の視点、後半がテツ(中村勘太郎)の視点で夜の情事が再現され、異なる様相が浮か…

石川啄木 著(P.48〜49)友よさは

[浪花(ボタン)] 我を愛する歌 (P.48) 友よさは 乞食の卑しさ厭ふなかれ 餓ゑたる時は我も爾りき 新しきインクのにほひ 栓抜けば 餓ゑたる腹に沁むがかなしも <ルビ>厭ふ=いとふ。爾りき=しかりき。 (P.49) かなしきは 喉のかわきをこらへつつ 夜寒の…

【次代への名言】妻夫(めおと)物語編(14)

「現代に生きようとする勇者は現代に打勝(うちか)たねばならぬ。衆俗より逃れ走るな」(与謝野晶子) 明治41(1908)年秋、与謝野晶子をはじめ、多くの歌人と詩人を世に送り出した文芸誌『明星』は百号をもって終刊となり、夫の鉄幹が主宰した発行母体の東…

やんちゃで奔放な天才の狂気を見せる「ろくでなし啄木」

[玉簾(ボタン)] ろくでなし啄木 藤原と勘太郎のスリリングな応酬 三谷幸喜作・演出の「ろくでなし啄木」は、スピード感あふれる緻密なせりふの応酬で、裏と表、うそと真実をあぶり出し、サスペンスタッチで人間の本質に切り込んでいく。 東北のひなびた温…

啄木・雪あかりの町 1/21

[寒紫(ボタン)] 第8回啄木・雪あかりの町・くしろ歌人石川啄木が1908年(明治41年)1月21日に釧路を訪れたことにちなんで、釧路滞在時のゆかりの地である南大通周辺をアイスキャンドルで照らす。 港文館から啄木ゆめ公園まで約5百メートルの道に200個のア…

「(啄木は)私の親友であつた」と晶子が…

[吉野川(ボタン)] 【次代への名言】妻夫(めおと)物語編(13) 「うとまれていまだいく日もたたなくに尼ごこちしてわれはさびしき」(与謝野晶子) 「東京新詩社並びに与謝野家はただ晶子女史の筆一本で支えられている。そして明星はいま晶子女史のもので…

【次代への名言】妻夫(めおと)物語編(12)  

「膝くめば妻はかわゆし銭ほしゝ/わざくれ(自暴自棄となり)今日も我を喪(うしな)ふ」(与謝野鉄幹) 故郷の大阪・堺を飛び出して上京した鳳(ほう)晶子と与謝野鉄幹(てっかん)が明治35(1902)年のきょう、入籍したころのことである。 このころ、晶…

望月善次〈『あこがれ』石川啄木〉40

[ビワ] 〈音読・現代語訳『あこがれ』石川啄木〉40 望月善次 アカシヤの蔭或る夏の日のたそがれ、私は一日中漂っていた小舟をアカシアの香りのする淀みにとめ、その岸に上りました。桜咲く朧月夜のもと、恋とアカシアとの類似性などを考えたのですが、同時に…

文学の夕べ「啄木短歌の誕生」函館 1/18

第6回 文学の夕べ 函館市文学館 「啄木短歌の誕生」講師 森 武(函館市文学館館長) 2011年1月18日(火)18:30〜 函館市文学館 「啄木短歌の誕生」 明治43年12月に歌集「一握の砂」が発刊され百年。啄木の短歌は今でも清新な輝きを放つている。「啄木短歌の…

講座「啄木のあしあと」函館市 2/12~3/26

[カンガルーポー] 石川啄木連続講座 (全3回)1. 2011年2月12日(土) 14:00~「啄木のあしあと~啄木小説と北海道~」 2. 2011年3月 5日(土) 14:00~「啄木のあしあと~啄木と郁雨~」 3. 2011年3月26日(土) 14:00~「啄木のあしあと~国際人啄木~」 講師 櫻井健治 会場…

改修の旧斎藤家を公開 盛岡・啄木記念館

昨年8月から進めていた盛岡市玉山区の石川啄木記念館敷地内にある旧斉藤家の改修工事が終わり、公開が始まった。 啄木は代用教員を務めた1年余り、宿屋を営んでいた斉藤家で間借り生活を送った。その間、小説「雲は天才である」「葬列」を執筆。当時啄木が…

「一握の砂」発刊100年フォ−ラム

[ミルクフルーツ] 新たな啄木像に迫る「一握の砂」100年フォーラム 石川啄木の処女歌集「一握の砂」発刊100年記念フォーラムは10日、約300人が参加して盛岡市中央公民館で開かれた。 民俗学者で歌人でもある国学院大名誉教授の岡野弘彦さんが講演。パネルデ…

講座「石川啄木 秀歌の世界」瀬戸内市 1/12~1/26

西郷竹彦文芸講座 「石川啄木 秀歌の世界」 2011年 1月 12日(水)、19日(水)、26日(水) 19:00〜22:00 会場 てれやカフェ 岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4178

講座「石川啄木の文学と思想」葛飾区 3/2~3/23

[エクメア デルマー] シルバーカレッジ 「石川啄木の文学と思想」 講師 平出 洸氏 2011年3月2日、9日、16日、23日 水曜日 10:00~12:00 4回 葛飾区立石6-38-11 高齢者支援課シニア活動支援センター

吹石一恵「台本泣きながら覚えた」 三谷作品で初舞台

東京芸術劇場で上演中の「ろくでなし啄木」で初舞台を踏んだ女優、吹石一恵。天真爛漫なイメージだが、「人生で初めて泣きながらせりふを覚えた」という。 ある日、三谷氏からダメだしを山のようにくらった。「いっぱいいっぱいなので全部やる自信はありませ…

「ろくでなし啄木」の藤原竜也

[スダジイ(幹に棲むカタツムリ?)] もっと遠く、違う世界へ 「ろくでなし啄木」の藤原竜也 「三谷さんの演劇作品も演出を受けるのも初めて。3人芝居も、同世代だけで舞台を作るのも初めての経験で、新鮮です」 演じているのは、調子が良くて、いい加減、…

旧制盛岡中図書庫を古里に 宮古から移築構想

歌人石川啄木の100回忌に当たる今年、盛岡市など関係団体は「没後100年記念事業実行委員会」を月内にも設立する。 まず、宮古市にある啄木ゆかりの盛岡中学(現盛岡一高)の「図書庫(ぐら)」移築構想がある。 図書庫は1892年に当時の校舎があった盛岡市内…