〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

愁ひある少年の目に 啄木かるた:全国中学校総合文化祭

[ハナゾノツクバネウツギ] 全国中学校文化連盟 第11回全国中学校総合文化祭 岩手大会 イーハトーウ゛の大地に集う若き文化の継承者たち 〜 つなげ未来へ友情の絆 〜 啄木かるた 郷土の詩人、石川啄木に想いをはせて、盛岡市内の中学校美術部員と岩手地区の中…

『スペース』石川啄木はほとんど無視されていますね

[ユズリハ] 《作品に登場する啄木》 『スペース』 加納朋子 東京創元社 (P.85)色々なところを見学していて思ったのですが、岩手では宮澤賢治がこれだけ大切にされているのに引き替え、石川啄木はほとんど無視されていますね。もちろん、歌碑くらいはあるん…

国際啄木学会 盛岡大会 11/5~6

[フウセンカズラ] 11月 5 、6 日に盛岡大で大会 国際啄木学会 国際啄木学会(会長・望月善次盛岡大学長)の 2011 年度盛岡大会は 11 月 5 、6 の両日、滝沢村の盛岡大短期大学部で「新しき明日、新しき啄木」をテーマに開かれる。研究発表やパネルディスカッ…

〜啄木・尾崎 空を求めた天才詩人〜

[カキ] 岩手朝日テレビ開局 15 周年記念特別番組 「十五歳の原点 〜啄木・尾崎 空を求めた天才詩人〜◎ 放送日 2011年10月25日(火) (すでに終了。岩手朝日テレビの受信できる地域のみ) ◎ 番組内容 1992年4月25日、26歳で亡くなった歌手・尾崎豊。尾崎と同…

石川啄木 著(P.88〜89)城址の

[マメガキ] 煙 一 (P.88) 城址の 石に腰掛け 禁制の木の実をひとり味ひしこと その後に我を捨てし友も あの頃はともに書読み ともに遊びき <ルビ>城址=しろあと。木の実=このみ。味ひ=あぢはひ。後=のち。書=ふみ。 (P.89) 学校の図書庫の裏の秋の草 …

啄木、釧路で奔放な76日間

[ススキ] 酒と女と借金と 啄木、釧路76日間 駅は、出会いと別れ、喜びや悲しみが行き交う場所でもある。1901(明治34)年開業以来、多くの人が北海道の釧路駅を行き交った。来年没後100年を迎える歌人石川啄木も、そのひとりだった。 1908年(明治41)1月21…

石川啄木 著(P.86〜87)晴れし空仰げばいつも

[晴れし空仰げば] 煙 一 (P.86) 晴れし空仰げばいつも 口笛を吹きたくなりて 吹きてあそびき 夜寝ても口笛吹きぬ 口笛は 十五の我の歌にしありけり (P.87) よく叱る師ありき 髯の似たるより山羊と名づけて 口真似もしき われと共に 小鳥に石を投げて遊ぶ…

しんとして幅廣き街の 秋の夜の… 石川啄木

[ウメモドキ] 札幌・大通公園のとうきびワゴン危機 売り上げ低迷で 札幌・大通公園の名物、トウモロコシ売りの「とうきびワゴン」が存続の危機になっている。売り上げが最盛期の7分の1に減ったためだ。来年の営業についてはワゴンを運営する札幌観光協会が検…

啄木碑来年1月に 釧路

[ツリフネソウ] 来年1月に啄木碑建立 啄木の第1日目宿泊記念 来年1月21日に釧路市内では27基目となる啄木碑が建立される。啄木の釧路第1日目(明治41.1.21)の足跡を記念し、宿泊した浦見5丁目2番の地に建てるもので、碑文はその日の日記文。 碑は高さ1.6m…

復刊「時代閉塞の現状/食うべき詩」石川啄木

[オオカナダモ] 石川啄木の大逆事件論 石川啄木の主要な評論を収めた「時代閉塞の現状/食うべき詩」が復刊された。 詩歌や文学、時代や思想を論じた12編を収録。このうち「時代閉塞の現状」「所謂(いわゆる)今度の事」「暗い穴の中へ」「A LETTER FROM PR…

「泣き虫なまいき石川啄木」 苦悩の二重唱

[カシ] シス・カンパニー「泣き虫なまいき石川啄木」 作者井上ひさしとの苦悩の二重唱 SMAPの稲垣吾郎が主演するのが話題だが、それはさて、作者の井上ひさしが作品にことよせた深い祈りがなにより見どころとなる舞台だ。平田満が主演した1986年の初演は今思…

啄木に憧れて同じ道を選んだ?

[ミゾソバ] <北の文人 立ち話 高山美香>啄木との忘れ得ぬ一夜 寺島柾史 根室が生んだ小説家、寺島柾史(政司)は、歴史から童話、科学まで幅広い作品を書いたすごい作家です。 大工だった父の仕事を継ぐはずが、花咲小学校の文学青年教師の影響を受け文学…

「啄木と旭川展」東京旭川会

[ヤマラッキョウとハチ] 「啄木と旭川展」のミニパネル展東京旭川会総会懇親会において「啄木と旭川展」のミニパネル展開催 2011年10月22日(土) 場所:ハイアット・リージェンシー東京 B1「クリスタルルーム」 時間:18:00〜 懇親会会費:10,000円 (東…

2度目の演出 プレッシャーあり 舞台「泣き虫なまいき石川啄木」 段田安則さんインタビュー

温厚な役柄から冷徹な悪役まで幅広い演技に定評のある俳優の段田安則が、井上ひさし作の「泣き虫なまいき石川啄木」で2度目の舞台演出を手がけている。 主人公は不遇のまま早世した歌人、石川啄木(稲垣吾郎)。本名の一(はじめ)で物語は進行する。一から…

泣き虫なまいき石川啄木:段田安則が井上ひさしの評伝劇 啄木らを「自分の形」で

石川啄木の晩年を描いた井上ひさしの評伝劇「泣き虫なまいき石川啄木」で、演出と出演を兼ねる段田安則。「自分の思い描くものが形になっていく楽しさがある」とその醍醐味を語る。 文学で名を成そうと上京した啄木が妻子と母親を呼び寄せる。新聞社の校正係…

<東北の空に 天使はうずくまる> 石川啄木賞受賞

[ナギナタコウジュ] 10月14日【産経抄】〈東北の空に 天使はうずくまる 「翼があっても奇跡は起きない」〉。盛岡市で今夏行われた「短歌甲子園」で、石川啄木賞を受賞した宮城県気仙沼高校3年生の作品だ。将来の展望を見いだせないまま空を仰ぐ被災者の姿が…

啄木の交友録(24-29)「街もりおか」

[「啄木の交友録」コピーと10月号表紙] 月刊誌「街もりおか」 啄木の交友録【盛岡篇】執筆 森 義真 氏 2011年5月号(No.521)〜10月号(No.526)24. 原 抱琴(2011年5月) 抱琴(本名・達)は、当時第一次西園寺内閣の内務大臣を務めていた原敬の甥にあたる…

『うちにはムーちゃんが…』東海の小島の磯の白砂に

[うちにはムーちゃんがいる] 《作品に登場する啄木》 『うちにはムーちゃんがいる』 照丘真弓 メディアファクトリー (コミックエッセイ) (P.116) ムーちゃんと岩手旅行に行ったのですが 時間がなくて石川啄木記念館に行けず 帰ってからなんとなく 石川啄…

だらしない啄木に光「泣き虫なまいき石川啄木」10/7-10/30

[サワフタギ] 井上ひさし作「泣き虫なまいき石川啄木」を段田安則が演出 「泣き虫なまいき石川啄木」(シス・カンパニー企画・制作)は、啄木が早世するまでの3年間を描いた評伝劇。「薄幸の歌人」というイメージとはひと味違った石川一(啄木の本名)の人間…

啄木学会 盛岡大会 バス時刻のお知らせ 11/5~11/6

[マルバフジバカマ] バス時刻のお知らせ 国際啄木学会2011年度 盛岡大会 *一般の方の参加歓迎*会場 盛岡大学短期大学部 岩手県岩手郡滝沢村字砂込808 ◎11月5日(土)岩手県北バス 盛岡駅東口 2番乗り場 沼宮内営業所 行き 往路 役員 盛岡駅東口 11:17発 …

「泣き虫なまいき石川啄木」節子を演じる貫地谷しほりさん

[アザミ] <ひと インタビュー>貫地谷しほりさん井上ひさしさん作の舞台「泣き虫なまいき石川啄木」に挑戦する貫地谷しほりさんにインタビュー。逆境の中、女の意地を貫く啄木の妻・節子を演じる。 啄木について感じたことは 「ろくでなし啄木」のほうは、…

You Tube 啄木の妻「節子星霜」

[ヤマボウシ] 「啄木の妻 節子星霜」作家・演出家 山本卓氏からのメッセージYou Tube(約8分 おすすめ) 概要 啄木の本当の姿はまだまだ知られていない。 啄木は始めのころは青春の感傷を歌にしていた。その後、大きな人間的成長を遂げる。それには節子の役…

今、手にとりたい歌集『一握の砂』CREA

[ニラ] 雑誌: CREA 2011年9月号 文藝春秋 「大人のための読書入門」 ○ 昭和の大作家の表名作&裏名作 (セレクト:湯川豊・関川夏央) 『泣き虫なまいき石川啄木』井上ひさし(裏名作) 貧困、扶養義務、妻の浮気。啄木の早い晩年を、ユーモラスに描いた悲劇…

石川啄木 著(P.84〜85)師も友も知らで責めにき

[キンミズヒキ] 煙 一 (P.84) 師も友も知らで責めにき 謎に似る わが学業のおこたりの因 教室の窓より遁げて ただ一人 かの城址に寝に行きしかな <ルビ>因=もと。遁げ=にげ。城址=しろあと。 (P.85) 不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の…

啄木が勤めた函館弥生小学校の今

[ナンテン] 弥生小学校の今石川啄木が代用教員を勤めたことのある弥生小学校の今を取材したブログ(2011-09-30 函館ネプチューン物語) 弥生小学校と啄木と智恵子 啄木は、明治40年6月、函館の弥生尋常小学校で代用教員になった。そこには女学校を卒業し、訓…