〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

啄木が森鴎外宛てに書いた献辞

[ツワブキ] 啄木から鴎外に献本 東大総合図書館が所蔵 東京大学総合図書館の鴎外文庫に所蔵されている石川啄木の第1歌集「一握の砂」に、啄木が森鴎外宛てに書いた献辞があることを国際啄木学会前会長の近藤典彦さんが確認した。 刊行100周年の節目に、2人の…

最も詳しい啄木目録「湘南啄木文庫収集目録」発行

【収集目録 第23号の表紙・啄木の歌が全集と違っている】 「湘南啄木文庫収集目録」第23号 湘南啄木文庫が収集した文献の詳細な目録が2011年1月1日付けで発行される。 2009年12月から2010年11月までに発行された石川啄木文献(単行本、特集号雑誌、雑誌・単行…

石川啄木 著(P.46〜47)何やらむ

[カリン] 我を愛する歌 (P.46) 何やらむ 穏かならぬ目付して 鶴嘴を打つ群を見てゐる 心より今日は逃げ去れり 病ある獣のごとき 不平逃げ去れり <ルビ>穏か=おだやか。目付=めつき。鶴嘴=つるはし。群=むれ。病=やまひ。獣=けもの。 (P.47) おほどかの…

青春の「白堊の館」

啄木紀行 「一握の砂」百年 朝日新聞連載 7)青春の「白堊の館」文学研究 盛岡一高「盛岡の中学校の 露台(バルコン)の 欄干(てすり)に最一度(もいちど)我を倚(よ)らしめ」 盛岡中の2階建ての校舎は「白堊(はくあ)城」と呼ばれた。それを、啄木は…

「今も猶 やまひ癒えずに」啄木

[サンタが街に] 啄木最後の短歌、病床の心境を年賀状に 函館で公開 「今も猶 やまひ癒えずに告げてやる 文さへ書かず深きかなしみに」。歌人・石川啄木が亡くなる約4カ月前、病床での心境を詠んだ短歌がつづられた1912年の年賀状が北海道・函館市文学館で初…

僕らのロケットが飛んだ--カムイスペースワークス代表取締役

[木に棲む] 『NASAより宇宙に近い町工場』 僕らのロケットが飛んだ 植松 努 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2010年(第七刷) 1,300円 「すべて自腹で宇宙ロケット開発に取り組む北海道の小さな町工場から、自分も社会をよくしたいと思うすべての人へ…

春のセミナー 国際啄木学会 4/17

<2011年3月11日に発生した大震災のため中止> 国際啄木学会 2011年 春のセミナー 日時 2011年4月17日(日) 会場 アイーナいわて県民情報交流センター 岩手県盛岡市盛岡駅西通1丁目7番1号 JR盛岡駅から徒歩4分

啄木紀行「好摩駅の木碑」

5)好摩駅で歌碑を守る「霧ふかき好摩の原の 停車場の 朝の虫こそすずろなりけれ」 盛岡市玉山区にある、いわて銀河鉄道好摩駅。来春の新駅舎完成に向け工事が進む中、隣に立つ仮駅舎の待合室に、駅を詠んだ歌の碑がある。啄木の歌碑の中でも珍しいという木…

啄木紀行「愛児見送った了源寺」

[真一葬儀場の了源寺] 啄木紀行 「一握の砂」百年 朝日新聞連載6)愛児見送った了源寺 「かなしくも 夜明くるまでは残りゐぬ 息きれし児の肌のぬくもり」 1910(明治43)年、石川啄木に待望の長男・真一が生まれた。しかし、病弱だった真一は「一握の砂」発…

石川啄木 著(P.44〜45)時ありて

[サルスベリ] 我を愛する歌 (P.44) 時ありて 子供のやうにたはむれす 恋ある人のなさぬ業かな とかくして家を出づれば 日光のあたたかさあり 息ふかく吸ふ <ルビ>業=わざ。 (P.45) つかれたる牛のよだれは たらたらと 千万年も尽きざるごとし 路傍の切…

啄木紀行「本郷にある〈理容アライ〉」

[ユズリハ] 啄木紀行「一握の砂」百年 朝日新聞連載4)家族で住んだ理髪店 今も営業/本郷「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ」 石川啄木は1909(明治42)年から、東京市本郷区本郷にある理髪店「喜之床(きのとこ)」の2階に…

啄木紀行「人生を変えてくれた岩手山」

[ヘクソカズラ] 啄木紀行「一握の砂」百年 朝日新聞連載 3)人生を変えてくれた岩手山「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」 岩手山、姫神山、北上川。自然の懐に抱かれた渋民村で、啄木は育った。 幼少期を過ごした宝徳寺の…

啄木紀行「石割桜」

[サザンカ] 啄木紀行「一握の砂」百年 朝日新聞連載1)石割桜を守り続ける思い 「にしかぜに 内丸大路の桜の葉 かさこそ散るを踏みてあそびき」 1910(明治43)年、24歳の啄木は東京朝日新聞の歌壇選者となっていた。 日韓併合、大逆事件などが相次ぎ、社会…

「解説!啄木と一握の砂」函館 1/22

[マンリョウ] 講演会「解説!啄木と一握の砂」 石川啄木の歌集「一握の砂」刊行百周年を記念した講演会。歌人の枡野浩一さんが講演するほか、「啄木と函館」をテーマにしたトークショーも行う。 2011年1月22日(土)14:00〜16:00 函館市中央図書館視聴覚ホー…

釧路新書「石川啄木−その釧路時代」の初改訂

[ヒイラギモクセイ] 釧路新書の啄木本を初改訂 来年1月出版へ 釧路啄木会の北畠立朴会長が、1980年に故鳥居省三さん著作の釧路新書「石川啄木−その釧路時代」の初改訂版刊行に向け準備を進めている。 来年1月21日にに出版する予定。

啄木との友情 世紀越え再現

郁雨連載「一握の砂」書評一冊に 石川啄木の親友で、後に義弟になった宮崎郁雨が、啄木の「一握の砂」刊行をうけて、函館日日新聞に連載した同歌集に対する書評と啄木の返信書簡を採録したもの。 書評では「一握の砂」所収の歌の約4割に言及している。 編者…

若き日の失敗-啄木にも学ぶ

[盛岡市先人記念館] 郷土の先人に学ぶ志 2007年に始まった「先人ウォーク」は、郷土の偉人について学ぶ6年の総合学習の総仕上げで、今ではすっかり盛岡市立厨川小学校の名物行事になっている。 先人の足跡をたどりながら盛岡市内を歩き、最後に先人記念館の…

啄木の旧居 公開

[サザンカ] 修復中の啄木旧居を公開 修復工事が進んでいる石川啄木の旧居宅「斉藤家」の現場報告会が4日、盛岡市玉山区渋民で開かれた。 「斉藤家」は啄木が渋民尋常高等小で代用教員を務めていたときに住んでいた居宅。 修復工事は、内装やかやぶきの仕上げ…

“啄木と郁雨” 1世紀の時空を超えて

[函館 大森浜] 啄木のすべてを愛した友、宮崎郁雨 遊座昭吾編『なみだは重きものにしあるかな ―啄木と郁雨―』 宮崎郁雨「歌集『一握の砂』を讀む」 石川啄木「郁雨に與ふ」 桜出版 952円+税(1,000円) 啄木の『一握の砂』の刊行が明治43年(1910)12月1日…

「石川啄木の偉大さ」 講演 余市町 12/5

[カキ] 講演会「石川啄木の偉大さ」 講師 近藤典彦さん(元北星余市高校教諭、国際啄木学会前会長) 2010年12月5日(日)15:00〜 余市町中央公民館(北海道余市郡余市町大川町4-143) 主催 青少年自立支援センター「ビバハウス」

啄木生誕祭 第9回かるた大会 2/19

かるた好きで、村にかるた遊びを流行らせた啄木にちなみ、「啄木かるた」を取り合う。 2011年2月19日(土) 会場 盛岡市 渋民文化会館(姫神ホール) 問合せ 石川啄木記念館 TEL 019-683-2315

文学の夕べ「啄木短歌の誕生」函館 1/18

[トキワサンザシ] 第6回 文学の夕べ 函館市文学館 「啄木短歌の誕生」講師 森 武(文学館館長) 2011年1月18日(火)18:30〜 函館市文学館 1Fラウンジ

遊座昭吾さんの話と発刊100年記念パーティー

[黄葉] 「一握の砂」発刊から100年 元国際啄木学会長に聞く 石川啄木の第1歌集「一握の砂」発刊100年を迎え、盛岡市内では記念パーティーが開かれた。 今、「一握の砂」を読む意義を、元国際啄木学会会長の遊座昭吾さんに聞いた。 「一握の砂」の歌の中には…

よみがえる「啄木の旧居」渋民

[齊藤家修復報告会のお知らせ] 2010年12月4日(土) 13:00~ 式典 神事、餅まき(啄木記念館) 13:30~ 現場報告会及び見学会(渋民勤労者研修センター)