〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「第36回 新潟啄木祭」4/20

【ハクモクレン】 「第36回 新潟啄木祭」 2008年4月20日(日)10:00〜 会場 新潟県長岡市中央図書館 JR長岡駅東口より徒歩10分 電話 0258(32)0658 講演 講師 近藤 典彦(国際啄木学会理事・前会長、元群馬大学教授) 「父と子・一禎と啄木」 啄木歌歌唱 首…

「啄木祭in大阪」4/13

【ひっそりとサクラ】「啄木祭in大阪」 日時 2008年4月13日(日) 13:30〜 会場 大阪市立「住まい情報センター」 電話 06(6242)1160 地下鉄天神橋6丁目駅3号出口より1分 資料代 700円 第1部 記念講演 田中礼「今を生きる啄木」 天野仁 妹尾源市 村上悦也「…

「波のうえの魔術師」プータローが巨大銀行に挑む

【満開の桜】 「波のうえの魔術師」 石田 衣良 著 文春文庫 2005年 500円 相場師の老人がプータローの青年を見つけ、秘書として雇うところから話は始まる。 「なぜ、おれだったんですか」と問う青年に老人が答える。「パチンコ店のまえに並んだ人々のなかで…

3話目-3「アカバネ三姉妹」「蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ」

【トサミズキの簪】 「アカバネ三姉妹」WOWOWドラマ 三年続いたTVドラマ「アカバネ三姉妹」が最終回を迎えた。『第232回「さよなら三姉妹」』と銘打ってサ。 ────── それもこれも全部、オオウソ。たった3回の連続ドラマなのだ。 でも、松・竹・梅の三姉妹を…

「石川啄木と花にまつわるエピソード」高校合同パネル展

【アカツメクサ】 「啄木を啄木たらしめた 函館の花と砂展」 函館水産高と函館商業高、大野農業高の三校が石川啄木の花にまつわるエピソードなどを読み解いたパネル展を30日まで、函館市地域交流まちづくりセンターで開いている。 啄木が函館の同人誌「紅苜…

「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-15

【トサミズキ満開】 かなしくも、 病いゆるを願はざる心我に在り。 何の心ぞ。 石川啄木 連載-15 「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」 石川啄木には、病気願望があった。「病気!……ああ、あらゆる責任を解除した自由の生活!」と、日記に書く。 それ…

「家日和」人間いたるところ青山

【ジンチョウゲの花】 「家日和」 奥田 英朗 著 集英社 2007年 1,470円 家にまつわる短編集。どれもよい。 気に入りは「ここが青山」。36歳の妻子ある男性が主人公だ。会社が突然倒産し、妻にそのことをメールする。妻は「ふうん。わかった。今夜、何食べる?…

3話目-2「アカバネ三姉妹」「蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ」

【アセビの花】 3話目-2「アカバネ三姉妹」WOWOWドラマ 松・竹・梅の三姉妹に突然の事実判明。血液型を調べたら真ん中のタケだけ血が繋がらないことがわかった。 「いままで、血がつながってなくてもうまくやってきたじゃん」というウメ。 「つながらないと…

石川啄木の朝日歌壇「白面郎」の正体は松崎天民

【カンヒザクラ(寒緋桜)】 「石川啄木の朝日歌壇 常連は同僚記者」 明治末、石川啄木を初代選者に始まった朝日歌壇で、常連入選者だった「白面郎(はくめんろう)」の正体は、同僚の名物記者・松崎天民だった——。 啄木本人説もあった謎の投稿歌人の素顔が…

ライオンのしっぽは…「としょかんライオン」

【ミツマタ】 「としょかんライオン」 ミシェル・ヌードセン 著 ケビン・ホークス 絵 福本 友美子 翻訳 岩崎書店 2007年 1680円 「きまりを守るなら、ライオンだって図書館に来ていいよ」という太っ腹の図書館長がいた。ライオンが館内を歩き回っても、みん…

「石川啄木から杢太郎あて年賀状」伊東市

【ガステリア】 「石川啄木からの年賀状」木下杢太郎の特別展 静岡県伊東市出身の木下杢太郎の特別展が、市立木下杢太郎記念館で開かれている。 明治45年、石川啄木からの年賀状には「半ば廃人同様のからだ」と書かれ、肺結核で苦しむ姿が表現されている。啄…

「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-14

【啄木歌碑・釧路市浦見】 よりそひて 深夜の雪の中に立つ 女の右手のあたたかさかな 石川啄木 連載-14 「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」 釧路は石川啄木が新聞記者として最も奔放に活躍した土地となった。詩歌の才能に次いで啄木に恵まれていた…

アカバネ三姉妹「蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ」

【ハナゾノツクバネウツギのガク】 「蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ」WOWOWドラマ 7回目 3話目「アカバネ三姉妹」 マツ・池津祥子 タケ・野嵜好美 ウメ・蒼井優 先生・仲本工事松竹梅の三姉妹。監督は山下敦弘さん。 舞台のような設定で三姉妹の暮らす部屋…

続報「第三回 横浜啄木の集い」『悲しき玩具』編集の謎 4/26

【ジンチョウゲ開く】 続報「第三回 横浜啄木の集い」 2008年4月26日(土)13:00〜15:00 場所 横浜開港記念会館(横浜市中区本町1−6) 特別講演「啄木最後の歌集『悲しき玩具』編集の謎」 講師 大室精一先生(佐野短期大学教授/国際啄木学会会員) ミニ…

「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-13

【ジンチョウゲの蕾】 うたふごと駅の名呼びし 柔和なる 若き駅夫の眼をも忘れず 石川啄木 連載-13 「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」 啄木は政治好きの詩人であった。そんな反権力志向は次第に社会性を帯び、ロシア知識人の革命運動や無政府主義…

「啄木しのび鍬ケ崎歩く」4/6 

【啄木寄港の地碑 宮古市鍬ケ崎】 宮古上陸100年 「啄木しのび鍬ケ崎歩く」4/6 出崎ふ頭で再現劇、昼食はうどん、講演会も… 歌人、石川啄木が、海路上京の途中に今の宮古市の鍬ケ崎に上陸して100年。宮古の啄木ファンらはその日の4月6日、鍬ケ崎を歩いて啄…

「愛されるために、ここにいる」私は愛されていないのでは……

【レンテンローズ】 「愛されるために、ここにいる」 監督・脚本 ステファヌ・ブリゼ 出演 パトリック・シェネ アンヌ・コンシニ ジョルジュ・ウィルソン リオネル・アベランスキ シリル・クトン 2005年 フランス 主人公は法務執行官をしている中年の男性。…

「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-12

【小樽駅前の啄木歌碑】 子を負ひて 雪の吹き入る停車場に われ見送りし妻の眉かな 石川啄木 連載-12 「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」 1908年(明治41)、石川啄木は釧路新聞に編集長格で雇われ、1月19日、小樽から列車で釧路へ向かった。 「子…

「鉄路の啄木、追跡の旅」日経新聞

【クラッスラ】 「鉄路の啄木、追跡の旅」大田幸夫氏 筆者は旧国鉄で保線の仕事に携わってきた。 古いレールのことを調べていると、鉄道史に必ずといっていいほど啄木の名前が出てくる。 真夜中の 倶知安駅に下りゆきし 女の鬢の古き痍あと 石川啄木 この歌…

「バライロノヒビ」「蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ」

【フリージア】「蒼井優×4つの嘘 カムフラージュ」 WOWOWドラマ。(マコト・蒼井優 ワタル・新井浩文 3話×4の全12回 今は5回目) 2話目は「バライロノヒビ」。 妄想しながら走る女、マコト。 「最終オーディションに遅刻しそうなアイドル志望のマコトちゃん…

SF大河ロマン「大奥」第三巻

【ロウバイ】 「大奥」第三巻 よしながふみ 著 白泉社 2007年 620円 大奥は全員男──の第三巻。 世継ぎのできない家光に、春日局は別の男を何人も連れてくる。引き離された有功と家光は、離されれば離されるほど精神的に繋がる。しかし、それが二人の苦悩を増…

詩を書き継ぐ「私」谷川俊太郎詩集

【弥生三月雛祭】 「私」谷川俊太郎詩集 谷川俊太郎 著 2007年 1,575円 「自己紹介」 “私は背の低い禿頭の老人です” 始めの一行に捕まった。 「さようなら」 “私の肝臓さんよ”と呼びかける。腎臓さん、膵臓さん、心臓さん、脳髄さんと続く。“私はこれから死…