〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2016-01-01から1年間の記事一覧

岩手日報連載「啄木 賢治の肖像」単行本にしてほしい

[ツルウメモドキ] 興味深かった啄木・賢治企画 < オピニオン 池田 功(明治大学教授) 今年は啄木生誕130年、そして賢治生誕120年ということで、岩手県を中心に多くのイベントが行われた。その中でも、岩手日報が「啄木 賢治の肖像」と題して、1月6日から毎…

今度のお正月「啄木かるた」をしてみませんか -石川啄木記念館

[ナンテン] 啄木かるた講座 石川啄木記念館 開催日 平成29年1月7日(土)、8日(日) ※ご希望の日をお選びください。 時間 10:00〜12:00 場所 渋民公民館 和室(7日)、都南公民館 和室(8日) 講師 石川啄木記念館 学芸員 料金 無料 定員 各36人 今度のお正月は「啄…

「啄木コンサート」聴衆も歌声を重ね 啄木に思いをはせる

[平井良子さんのピアノ伴奏で歌う森田純司さん (撮影:山田武秋氏)] 啄木の思い 歌に込めて 盛岡・渋民でコンサート 石川啄木生誕130年を記念した「啄木コンサート」は20日、盛岡市の姫神ホールで開かれた。雫石町出身のソプラノ田中美沙季さんと盛岡市在…

湯川秀樹は詩歌にも造詣が深かった…啄木の「いのちなき砂」

東直子が薦める文庫この新刊! 『湯川秀樹歌文集』 湯川秀樹著 講談社文芸文庫 1728円 湯川秀樹が詩歌にも造詣(ぞうけい)が深かったことが分かる。「素粒子の世界の謎を解きあぐみ旅寝の夢も結びかねつつ」と歌に詠み、目には見えない世界を追求しつつ、言…

啄木の短歌を歌い上げる -盛岡市姫神ホール

[コウテイダリア] <啄木コンサート>聴衆、歌声に酔いしれ 盛岡 盛岡市渋民出身の詩人、石川啄木の生誕130年を記念した「啄木コンサート」が20日、同市の姫神ホールであった。雫石町出身のソプラノ歌手、田中美沙季さんと、盛岡市のテノール歌手、森田純司…

啄木の短冊「東海の…」の真贋をめぐるニュース

[オリーブ] ◎古書通信 < 八木書店 宮沢賢治 菊の俳句短冊【日本古書通信 編集長だより11】 30年近くも前の、昭和63年明治古典会七夕市に、啄木の短冊「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」が出品され、真贋をめぐりテレビのニュースにもな…

石川啄木ゆかりの地 文京区で盛岡りんごの展示販売

盛岡りんごフェアin文京シビックセンター12月1日から2日までの2日間,石川啄木ゆかりの地である、東京都文京区で盛岡りんごの展示販売を開催します! 盛岡りんごの生果のほか、盛岡りんごのワインやジャムなどの加工品も販売します。是非お越し下さい。 平成…

朗読劇「明日の考察 ・石川啄木入門」山口図書館

[アノダ・クリスタータ] 朗読劇「詩人・石川啄木入門」など 「市民みんなの文化祭」〇 2016年11月27日(日)午後1時半〜 「明日を紡ぐ大地の会」の結成5周年記念事業の最後を飾る「市民みんなの文化祭」が、11月27日(日)午後1時半から山口県立山口図書館(…

「日本は東洋唯一の立憲国である」21歳の啄木は誇らしげに記した

[アノダ・クリスタータ] 風土計>岩手日報 石川啄木が生まれた時、日本という国に憲法はなかった。生誕の3年後、1889(明治22)年に明治憲法は発布されている。自分より年若の最高法規に対する思い入れは強かったようだ。 「日本は今、立憲国である。東洋唯…

「浜薔薇 (ハマナス)」-啄木の歌に登場する花や木についての資料-

-石川啄木の歌に登場する花や木についての資料- 浜薔薇 (ハマナス) 潮かをる北の浜辺の 砂山のかの浜薔薇よ 今年も咲けるや 初出「一握の砂」 潮のかおる北の浜辺の砂山のあの浜なすの花よ。今年も美しく咲いていることであろうか。 大森浜の海岸の砂山の…

「文学の力」を実感した有意義な大会 -国際啄木学会盛岡大会

[石川啄木記念館敷地内の渋民小学校、斎藤家の紅葉 (撮影:山田武秋氏)] 明日の考察 ㊤ 国際啄木学会盛岡大会 ◎講演 「村岡花子と啄木」三枝昻之氏 村岡花子短歌へ影響 暮らしに近い作品共感 日本歌人クラブ会長、山梨県立文学館館長の三枝昻之さんが行っ…

「花子とアン」の村岡花子と啄木の関係は……

短歌解釈や劇など 盛岡で啄木学会 歌人・石川啄木(1886〜1912年)の業績について、国内外の研究者が議論する「国際啄木学会」の盛岡大会が5日、盛岡市渋民の姫神ホールで開かれ、約300人の市民や文学ファンが参加した。 啄木の生誕130周年を記念し、出身地…

“見聞きしたものを素直に表現する啄木は 色あせない”

[講演する 三枝昻之氏 (撮影:山田武秋氏)] 研究者やファン集う 盛岡で国際啄木学会 | IBC NEWS 国際啄木学会は平成元年、啄木研究を世界に広げようと、国内の研究者により設立されました。大会は講演や研究発表を通して、啄木に対する理解を深めます。 渋…

啄木学会 “27年間続いた感謝とこれからの発展”

130年超えて明日の考察 5年ぶり盛岡大会 国際啄木学会 5年ぶりの盛岡大会。開会行事には同学会員、地元の小中学生を含む一般市民約400人が参加。日本歌人クラブの三枝昻之会長の講演もあり、今を生きる人たちの心にも投じる啄木短歌の魅力を再認識した。 開…

130年の時を超え 啄木学会 -盛岡

[6日 夕方の岩手山 (撮影:山田武秋氏)] 啄木生誕130年、考察深め 盛岡で国際学会 石川啄木生誕130年と盛岡市玉山村合併10周年を記念する国際啄木学会盛岡大会(同会、同会盛岡支部主催)は5日、2日間の日程で盛岡市渋民の姫神ホールで開幕した。「明日の…

「啄木に興味を持ったのは高校生のとき」ドナルド・キーンさん

ドナルド・キーンが語る石川啄木 AFPBB Newsアメリカ合衆国出身の日本文学研究者ドナルド・キーン氏が1日、2月に刊行された評伝『石川啄木』について都内の日本外国特派員協会で講演し、記者らの質問にコメントをした。 啄木は天才的だった。5年間で何千もの…

出版! 啄木歌集の謎に迫る《『一握の砂』『悲しき玩具』》

『一握の砂』『悲しき玩具』─編集による表現─ 大室精一 著 (株)おうふう出版 序(『一握の砂』『悲しき玩具』形成論の現在) 『一握の砂』、及び『悲しき玩具』 は魅力溢れる歌集である。その魅力の源泉は、刊行後百年以上を経過した現在においてなお、多…

ソプラノとテノールで啄木短歌の素晴らしさを 11/20

11月20日に「啄木コンサート」 声楽で短歌の世界 石川啄木の生誕130年を記念した「啄木コンサート」は11月20日、盛岡市渋民の姫神ホールで開かれる。雫石町出身のソプラノ田中美沙季さんと同市在住のテノール森田純司さんが出演。歌を通して啄木の魅力を伝え…

“あなたの知らない啄木がきっとある” どうぞ渋民へ 11/5~6

[2016年 国際啄木学会盛岡大会] 地元だからこそ啄木知って 11月5、6日はどうぞ晴れますように、全国から集まる啄木研究者や愛好者に、美しい岩手山、姫神山が顔を見せますようにと、毎日祈るような思いでいる。 今年は啄木生誕130年。5、6日に「明日の考察〜…

啄木は《短歌を飾らない平明な言葉で三行書きに》~11/23

[「啄木資料展」ポスター] ◎岩手県立図書館 企画展「第32回 啄木資料展」 「啄木と近代歌人たち」 過去2年間(平成26年8月〜平成28年7月)で、当館が収集した石川啄木関連資料を展示します。併せて、歌人啄木が近代短歌の発展に果たした役割と、故郷岩手の文…

「啄木さん、こんにちは」 復興釜石新聞

歌碑建立1周年を記念〜釜石とのつながり示す、歌人の足跡「かるた」でたどる 岩手を代表する歌人石川啄木の歌碑が昨年10月、釜石市大町の青葉通りに建立されてから1周年を迎えるのを記念し、16日、「啄木さん、こんにちは!」と題した集いが青葉ビルで開か…

石川啄木のPR活動 「人間啄木」と呼ぶ

いわて人模様 石川啄木を深く知ってもらう活動をする 佐々木由勝さん /岩手 盛岡市の渋民地区で自治会連絡協議会の会長を務めながら、地元出身の詩人、石川啄木のPR活動をしている。活動を「人間啄木」と呼んでおり、啄木の人柄や生い立ちを講演会で話す。 …

「天才は遠くから眺めるべき」啄木を語る ドナルド・キーンさん、新潟で講演

日本文学研究者、ドナルド・キーンさんの業績などを紹介する「ドナルド・キーン・センター柏崎」が開館3周年を迎えたのを機に、センターのある新潟県柏崎市で9月、キーンさんを迎えた記念講演会が開かれた。 2月に刊行された評伝『石川啄木』の英語版が出来…

石川啄木の才能を見抜いたエピソード -与謝野鉄幹

紙風船 岩手日報コラム 盛岡市の盛岡てがみ館は、本県ゆかりの文豪の直筆原稿を集めた原稿展を11年ぶりに開いている。2017年2月13日まで。 与謝野鉄幹の回想は、原稿用紙23枚分、長さ約7mに及び、石川啄木の才能を見抜いたエピソードなどをつづっている。 …

「ひまわりの背くらべなんてうそでしょう…」啄木学会記念 最優秀賞

[ケイトウ] 国際啄木学会盛岡大会記念 学生短歌大会受賞作品 国際啄木学会盛岡大会を記念して開かれた学生短歌大会は、盛岡・永井小6年の向井柚稀(ゆずき)さんの「ひまわりの背くらべなんてうそでしょう空に向かってただ生きている」が最優秀賞に選ばれた…

『東京文学散歩』に「啄木」も紹介

[啄木ゆかりの本郷・小石川] 『東京文学散歩』 東京都高等学校国語教育研究会編 教育出版センター 平成4年 800円 江戸・東京の文学ゆかりの地90余りを文学作品と文学者をめぐる世相人情とともに紹介する。地図・交通機関・所要時間・利用案内なども付した。 …

教科書には載せられない石川啄木も登場!

[啄木は金に女にだらしないお坊ちゃま] 『教科書では教えてくれない日本文学のススメ』 関根 尚 (著) 学研教育出版 2015年 1000円+税 <楽しく学べる学研コミックエッセイ)>夏目漱石、樋口一葉、石川啄木、森鴎外、宮沢賢治、芥川龍之介、太宰治、三島由紀…

啄木が初めて渡道したのは満十八歳

みちのく随想 私の「青森時間」 次のためのひととき 今、私は函館行きの新幹線に乗っている。新幹線が函館まで開通し、新青森駅で「スーパー白鳥」に乗り換える必要もなくなった。このような時代を、石川啄木は果たして想像できたであろうか−。 啄木が初めて…

石川啄木は「ゲスの極み」! 実は強烈だった文豪たちの素顔

◯ cakes プロフェッショナルの本棚 話題の文豪ギャグ漫画『文豪失格』著者・千船翔子さんの読書遍歴をたどるインタビュー。―― 新たにおもしろさに気づいた文豪は? 《千船》 宮沢賢治ですね。以前は、「清廉潔白」「まじめ」みたいな強いイメージを持ってい…

<ある朝のかなしき夢のさめぎはに鼻に入り来し味噌を煮る香よ>。石川啄木

◯有明抄>佐賀新聞 あさご藩 <ある朝のかなしき夢のさめぎはに鼻に入り来し味噌(みそ)を煮る香よ>。石川啄木(たくぼく)の歌である。悲しい夢をみた朝、ふさぐ心をいくぶん晴れやかにしたのは味噌汁の香りであったのだろうか。 発酵学者で食に詳しい小…