〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「石川啄木展」北海道立図書館 11/2〜12/26

[ヒバ] 「石川啄木展」 「一握の砂」出版から100年今年は、26 歳で病没した石川啄木の「一握の砂」が出版されて、100 年になります。 これにちなみ、さまざまな資料から石川啄木が北海道に残した足跡をたどります。 北海道立図書館 北方資料室展示コーナー(…

石川啄木 著(P.36〜37)空寝入生呿呻など

[ヒノキ] 我を愛する歌 (P.36) 空寝入生呿呻など なぜするや 思ふこと人にさとらせぬため 箸止めてふつと思ひぬ やうやくに 世のならはしに慣れにけるかな <ルビ>空寝入=そらねいり。生呿呻=なまあくび。 (P.37) 朝はやく 婚期を過ぎし妹の 恋文めける…

石川啄木ら「明星」系の文学者たちは、何を思い、何を考えたか

[アオツヅラフジ] 明星研究会 第4回<講演&シンポジウム> 文学者の大逆事件---<リアル>の衝撃---今年は日韓併合100年目にあたります。100年前の1910年、思想弾圧も強まり、天皇暗殺を企てたとして幸徳秋水らが検挙されました。世を震撼させた「大逆事件…

『手紙が結ぶ胡堂と啄木』あらえびす記念館

石川啄木記念館学芸員の山本玲子氏をお迎えし、胡堂と啄木の書簡をもとに、2人の交流についてお話していただきます。 2010年11月14日(日)開演13:30(開場13:00) あらえびす記念館(岩手県紫波郡紫波町彦部字暮坪193-1) 入場料 300円 要整理券 電話受付…

1世帯当たりの書籍購入額 11,449円 啄木のふるさと盛岡市

[シナノキ] 盛岡市2年連続東北一 世帯当たり書籍購入額 2009年の総務省家計調査で盛岡市の1世帯当たりの書籍購入額(雑誌・週刊誌を除く)が1万1449円と、東北6県の県庁所在地で2年連続トップになった。 2004年は全国1位になっており、本への投資を惜しまな…

レポ「国際啄木学会」立命館大学・つづき-2

4.「忘れがたき人人」を読む ・河野有時 氏 潮かをる北の浜辺の 砂山のかの浜薔薇よ 今年も咲けるや この歌は、結句「今年も咲けるや」に回想している現在の姿が映し出されることでよく知られる。回想される過去は「かつてあったが今はない」か、「今はない…

石川啄木の最晩年の年賀状公開 函館市 10/18〜4/13

函館市文学館は、北海道ゆかりの歌人・石川啄木が肺結核で死亡する3カ月前に病床から函館の友人につづった年賀状を初公開した。 公開された年賀状は、1912(明治45)年1月に函館在住の歌人仲間の岩崎正にあてたもの。「謹賀新年」の後、「今も猶やまひ癒えず…

企画展「一握の砂を示しし人」石川啄木記念館 11/1〜1/31

石川啄木の歌集『一握の砂』発刊100年を記念して,啄木の歌を立体的に表現し,見て,触れて楽しめる内容となっています。 2010年11月1日(月)〜2011年1月31日(月) 開催場所 石川啄木記念館(盛岡市玉山区渋民字渋民9) 問合せ先 石川啄木記念館(電話 019-…

啄木の姿に迫る資料群 盛岡で一握の砂100年展 〜12/19

[ガマズミ] 「一握の砂100年展」もりおか啄木・賢治青春館 石川啄木の「一握の砂100年展」は、盛岡市のもりおか啄木・賢治青春館で開かれている。一握の砂発刊100年を記念し、啄木直筆の書簡を約30年ぶりに公開。啄木の歌集を詳しく解説した見応えのある資料…

啄木と賢治、心の表現解説 盛岡で山折さん講演

第58回東北地区国語教育研究協議会岩手大会は10月15日、盛岡市で開かれ、宗教学者の山折哲雄・盛岡大客員教授が「啄木・賢治にみることばの力」と題して講演した。 山折さんは、日本の近代文学史で重要な3人として本県出身の石川啄木、宮沢賢治、山形県出身…

『啄木と郁雨』が出版  新潟日報

『啄木と郁雨 友の恋歌矢ぐるまの花』出版 本誌(新潟日報)に56回にわたって連載された『啄木と郁雨 友の恋歌矢ぐるまの花』が、このほど出版された。 わずか26歳で世を去った啄木だが、著者は『よく生きた』人と見る。 「啄木の友」としてのみ語られがちな…

コンサート 啄木「一握の砂」発刊100周年記念 11/28

「石川啄木」を歌う 小川邦美子コンサート 2010年11月28日(日) 12:30開場 13:00開演 会場:ともしび新宿店 チケット:前売り2000円(1ドリンク付き) 要予約 うた:小川邦美子、吉田正勝 ピアノ:山田剛史 お話し:碓田のぼる(新日本歌人協会) 曲目:歌集「一…

「与謝野寛・晶子と石川啄木」 さいたま市 11/21

[ハナオクラ] 第6回 「石川啄木を語る会」 -もう一度、読んでみませんか- 与謝野寛・晶子研究の第一人者としてご活躍されている逸見久美先生をお迎えし、与謝野寛・晶子研究の視点からお話しいただきます。恒例の啄木講座もやります。 2010年11月21日(日)1…

啄木を語り尽くす 雑誌「すばる」

[ヒガンバナ] ○「すばる」 2010年 11月号 集英社 880円 特集 石川啄木 『一握の砂』の出版から100年。今も根強い人気を誇る啄木を語り尽くす日本現代詩歌文学館開館20周年記念シンポジウム 『一握の砂』から100年――啄木の現在 宮坂静生 啄木の「泣く」「悲し…

「啄木歌集『一握の砂』刊行百周年を迎えて」・「啄木の交友録(17)」街もりおか

月刊誌「街もりおか」執筆 森 義真 氏 2010年9月号(No.513)〜10月号(No.514)○ 啄木歌集『一握の砂』刊行百周年を迎えて(「啄木の交友録」は、今月お休み)(2010-09) 作家の井上ひさしが「啄木の歌が日本人の心の索引(インデックス)になっている」と…

『一握の砂』100年 啄木学会京都大会 

[会場横断幕・立命館大学 敬学館] 国際啄木学会京都大会から :岩手日報 「一握の砂」100年 未来への視座国際啄木学会京都大会は立命館大学で9月4、5日の両日開かれた。「歌集『一握の砂』刊行100年への視座」をテーマにシンポジウムと研究発表を繰り広げ、…

望月善次〈『あこがれ』石川啄木〉27

[ススキ] 〈音読・現代語訳「あこがれ」石川啄木〉27 望月善次 塔影(とうえい)秋の夕べ、古く寂れた寺の大戸に持たれて塔の影をみていると、全てのものは、この塔の影と共に滅んだのではないかと思われるのです。 塔影(とうえい)眠(ねむ)りの大戸(お…

龍馬、啄木、原敬を題材に講演

[ハナミズキ] 歴史と文学の「オモシロ」雑学講座作家の松田十刻さんが坂本龍馬、石川啄木、原敬を題材にして、歴史をひもとく楽しさについて講演 会場:盛岡市立図書館 2010年10月30日(土)14:00 〜 16:00 (019-661-4343 盛岡市立図書館)

「金田一京助と石川啄木」講演会 11/3

[キンモクセイ] 盛岡市先人記念館「文化の日記念講演会」 「金田一京助と石川啄木」 講師 石川啄木記念館 山本玲子学芸員 2010年11月3日(水)13:30~15:00 盛岡市先人記念館地下ホール(盛岡市本宮字蛇屋敷2-2)

石川啄木 著(P.34〜35)剽軽の性なりし友の死顔の

[リンドウ] 我を愛する歌 (P.34) 剽軽の性なりし友の死顔の 青き疲れが いまも目にあり 気の変る人に仕へて つくづくと わが世がいやになりにけるかな <ルビ>剽軽の性=へうきんのさが。死顔=しにがほ。 (P.35) 龍のごとくむなしき空に躍り出でて 消え…

つづき・レポ「国際啄木学会」立命館大学

2.「煙」を読む ・田口道昭 氏回想歌は都市にいる自分との合わせ鏡になっている。 不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心 過去の回想が中心となりながら十五の心を見つめる現在の自分が対峙されている。 3.「秋風のこころよさに」を読む ・小…

たった一人の韓国併合批判〜石川啄木〜講演 11/19

[ミゾソバ] 世界人権宣言62周年記念豊中集会 講演「たった一人の韓国併合批判〜石川啄木の歌5首〜」日露戦争から大逆事件、韓国併合などの時代にあって、炯眼をもってこれらをとらえ、詩人・歌人としての持ち前の嗅覚・感性で作品に詠んだのは、石川啄木で…

はたらけど はたらけど 求人情報に見入る人

[ホトトギス] サラリー激減 [卓上四季] 悲しいかなサラリーマンの財布が一段と薄くなった。 民間企業に勤める人が、昨年1年間に受け取った平均給与は前年に比べて23万7000円も減ってしまった。 懸命に仕事をしても賃金がダウンし家計が縮む。<はたらけど は…

韓国併合100年@東北(下)

地図の上朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつつ秋風を聴く 韓国併合から1カ月ほどたった1910年10月1日発行の短歌雑誌「創作」に、石川啄木の「九月の夜の不平」と題した34首が載った。 岩手県日戸村(現盛岡市)に生まれた啄木。併合前年に東京朝日新聞の校正係に…

啄木愛、次世代へ 盛岡天満宮の歌碑補修

[ホトトギス] 盛岡天満宮 石川啄木の歌碑補修 盛岡市の小林高さんらは30日、盛岡天満宮内の「啄木望郷の碑」の補修と周辺の整備を始めた。 望郷の碑は境内西側に位置し、表面に啄木がふるさと盛岡を詠んだ短歌「病のごと/思郷のこころ湧く日なり/目にあを…