〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

石川啄木ゆかりの特製メニュー 仙台文学館の食堂閉店

<仙台文学館>母あっての店…名物食堂閉店へ 文学者ゆかりの料理を提供することで知られた仙台文学館(仙台市青葉区)の名物レストラン「杜の小径(こみち)」が 4 月10日で閉店する。1999年の開店以来、切り盛りしていた店長三山タエ子さんが昨年 6 月に亡…

読書日記:著者のことば ドナルド・キーンさん

『石川啄木』 (新潮社・2376円) 私が愛蔵する古い文芸誌のひとつに、「石川啄木読本」と銘打つ「文藝(ぶんげい)」臨時増刊号がある。髪をきれいに七三に分けた歌人の肖像を表紙画に用いたそれは、昭和30(1955)年に発行されており、高名な作家や評論家らが…

天才の生涯をたどる評伝『石川啄木』

[ホワイトサローワトル] 評伝「石川啄木」 ドナルド・キーンさんが夭折歌人の現代性を浮かび上がらせる孤独と貧困にあえいだ現実生活を 3 行書きの短歌でうたった石川啄木(1886〜1912年)。日本文学研究者のドナルド・キーンさんが、この夭折(ようせつ)の…

「啄木 賢治の肖像」岩手日報(⑬ 山)

[ユキヤナギ] 「啄木 賢治の肖像」 ⑬ 山 信仰心と望郷の思い ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな 「一握の砂」に収められているこの短歌は、盛岡駅前をはじめ多くの碑に刻まれている。啄木は渋民村の情景を、小説「鳥影」で…

石川啄木「最後の一首」を復元した…→ tankaful

[ハナモモ] 〇 啄木関連のページ紹介 「tankaful.net」 月の回覧板 2016-1 「機械学習で石川啄木の未完の短歌を完成させる」 イントロダクション 石川啄木の短歌に含まれる単語を意味ごとに分類し特徴量化 特徴化された短歌をナイーブベイズで学習し分類器に…

文学を志して上京した石川啄木は故郷への思いを歌に…

「春秋」 -西日本新聞- 文学を志して上京した石川啄木は故郷・岩手への断ち難い思いを歌にした。〈ふるさとの訛(なまり)なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく〉。「停車場」は東京と東北を結ぶ列車が発着した上野駅。苦しい生活の中で古里が恋しく…

石川啄木の歌集「一握の砂」に…

「余禄」 -毎日新聞- 石川啄木の歌集「一握(いちあく)の砂」にこんな作品がある。〈とかくして家を出(い)づれば/日光のあたたかさあり/息ふかく吸ふ〉。悲しく暗いイメージがついて回る啄木だが、日の光を浴びた時に全身で感じた気持ちが伝わってくる…

「啄木が過ごした北海道との交流を深める好機」新函館北斗駅から盛岡駅へ

[サンシュユ] 遊びに「行くよ」「来てね」 北海道と岩手身近に 盛岡市の盛岡駅は 26 日、新函館北斗駅から乗車し、観光や帰省のため本県を訪れた人々らでにぎわった。本県関係者は上下一番列車の乗降客を記念しおりや横断幕で歓迎。フォトスポットも設置され…

啄木忌法要 宝徳寺

第105回 啄木忌法要 宝徳寺 岩手県盛岡市玉山区渋民渋民2−1 2016年4月13日(水) 石川啄木の命日にあたり、啄木ゆかりの寺「宝徳寺」で法要が行なわれます。 ────────────────────────────────────

待望の新幹線 ビジネスより観光〈船に酔ひてやさしくなれる…〉啄木

[青森の海を臨む 石川啄木歌碑] 天声人語 -朝日新聞- 明治40年5月、21歳の石川啄木は妹を伴って津軽海峡を渡った。故郷での騒動で白眼視され、「石をもて追はるるごとく」ふるさとをのがれて、北海道に新天地を求めた。青森市内の公園に歌碑が立つ。〈船に酔…

明治の文学作品中 一番感動したのは啄木日記 キーンさん

[河津桜] 啄木の面白い歌 読まれぬ悲しさ -本よみうり堂<読売新聞- 〈いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ〉松林と白砂で知られた三陸の名勝・高田松原(岩手県陸前高田市)には、かつて旅行でこの地方を訪れた石川啄木の歌碑が…

「啄木 賢治の肖像」岩手日報(⑫ 識者に聞く)

[ソテツ] 「啄木 賢治の肖像」 ⑫ 識者に聞く 前国際啄木学会会長・望月善次さん 友を引き付ける魅力石川啄木は、家族や恩師、友人らとどのように関わったのか。女性観とは―。望月善次さんに聞いた。 〈両親が啄木に与えた影響〉「初めての男の子で、両親、特…

石川啄木終焉の地 歌碑・顕彰室 1年

[ハクモクレン] 首都と県都に生きる歌人 東京・文京区 岩手・盛岡市 啄木の顕彰に協力 終焉の地歌碑や展示室 盛岡市と東京都文京区は、石川啄木の縁で地域文化交流に関する協定を結び、それぞれが歌人を顕彰している。昨年3月22日には同区小石川5丁目に石川…

「うたふごと駅の名呼びし柔和なる 若き駅夫の眼をも忘れず」石川啄木

[コウジシ(紅獅子)] 河北春秋 -河北新報- 望郷の歌人、石川啄木には駅にまつわる歌が多い。駅名のアナウンスがホームに響く。< うたふごと駅の名呼びし柔和なる 若き駅夫の眼をも忘れず >。岩手から上京する青年の目に仙台の街はどう映ったか。 駅の東西…

いわて花巻空港 石川啄木、宮沢賢治らを紹介するパネル設置  

[レンギョウ] いわて花巻空港 国際化の玄関口を充実 花巻市のいわて花巻空港のターミナルビルは増改築工事が完了し、4月1日の供用開始を予定している。国際チャーター便運航時の施設内混雑の解消、利用者の利便性向上のため、旅客搭乗橋の増築や待合室を拡張…

「啄木 賢治の肖像」岩手日報(⑪ 女性(下))

[どのはな みても きれいだな] 「啄木 賢治の肖像」 ⑪ 女性(下) 北海道の思い出深く 啄木は第1歌集「一握の砂」の「忘れがたき人人 二」全22首で、函館・弥生尋常小学校時代の同僚、橘智恵子(1889〜1922)を詠んでいる。啄木は智恵子について日記に「真直…

「地雷ではなく花をください」

「地雷ではなく花をください」 「続・地雷ではなく花をください」 「続々・地雷ではなく花をください」 絵・葉 祥明 文・柳瀬房子 自由国民社 かけがえのない地球をつくりましょう かけがえのない地球を残すため 地雷ではなく 花をください 地雷ではなく 花…

「啄木忌前夜祭」 4/12

[ヒサカキ] 「第12回 啄木忌前夜祭」 国際啄木学会盛岡支部 日時 2016年4月12日(火)18:00〜20:30 場所 盛岡市市民文化ホール 小ホール(マリオス地下一階 :盛岡駅西通2-9-1) 内容 〇第1部 パネルディスカッション「小中高大生は啄木をどう読むか」 コー…

「石川啄木の短歌作品」連続講座 大阪 4/6〜5/18

〇2016年4月・5月講座 文芸講座 「明治の名作文学を読む」 (連続6回講座)4/6〜5/18 今回は森鴎外の青春小説「舞姫」と石川啄木の短歌作品。 2つのテーマをじっくりと読み解きます。 日時 4月6日・13日・20日・27日 5月11日・18日(いずれも水曜日)13:1…

三陸の海《 海が見たくて海に来ぬこころ傷みてたへがたき日に 》『一握の砂』

[ミツマタ] 産経抄 -産経新聞- 岩手県出身の石川啄木は盛岡中学3年の夏、級友と連れ立ち三陸沿岸の旅に出た。陸前高田、大船渡などを経て釜石に至り、しばしわらじを脱いでいる。明治29(1896)年の三陸地震による大津波が沿岸部を洗ってから、わずか4年後…

啄をかみしめて若者を見送りたい 山口新聞

[カンヒザクラ] 四季風 -山口新聞- 「ふるさとの訛(なまり)なつかし停車場の…」。石川啄木の歌集『一握の砂』に収められる歌のいくつかは、多くの人が胸に刻み込み、ふっと口ずさんだ経験をお持ちだろう。26歳で生涯を閉じた啄木の本名は石川一(はじめ)…

「啄木 その非凡な生涯」 キーンさん啄木を語る

ドナルド・キーンさんが評伝 「啄木 その非凡な生涯」独自の視点で迫る 日本文学研究者のドナルド・キーンさん(米コロンビア大名誉教授)は、評伝「石川啄木」(新潮社)を出版した。約70年前に英訳を読み、最初の日本語での論文のテーマでもあった啄木。長…

「生誕130年 啄木と紫波の人々」紫波町図書館 3/23

[トサミズキ] *「夜のとしょかん」第6夜 「生誕130年 啄木と紫波の人々」飲みもの持ち込み、おしゃべり自由。日中いそがしいあなたと“わくわく”をシェアするイベント。 日時 2016年3月23(水) 19:30〜20:45 (19:00閉館後、19:25頃から開場します) 場所 紫…

「啄木 賢治の肖像」岩手日報(⑩ 女性(上))

[サンシュユ] 「啄木 賢治の肖像」 ⑩ 女性(上) 文学観変えた妻節子 「吾れはあく迄愛の永遠性なると言ふ事を信じ度候」。これは、啄木が結婚式に来ないことから節子に同情し、別れを勧める啄木の友人に宛て、妻節子が書いた手紙の一文だ。2人は深い絆で結…

〈ふるさとの山に向ひて…〉石川啄木

小社会 -高知新聞- 〈ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな〉(石川啄木)。〈ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの〉(室生犀星)。古里に対する愛憎をうたった作家や歌人は数多い。 日本人の心のどこかに…

啄木が「ありがたき」と詠んだふるさとの山が…

[スズカケと東京スカイツリー] 春の星こんなに人が死んだのか -熊本日日新聞- 夏目漱石が熊本に来て今年は120年ですが、同じ年の1896(明治29)年には岩手県で詩人・宮沢賢治が生まれています。賢治が生まれた年には、2万人以上が犠牲になった明治三陸地震が…

与謝野晶子が愛した源氏物語 3/27

[ジャノメエリカ] 第10回 与謝野寛・晶子を偲ぶ会 与謝野晶子が愛した源氏物語〜生涯3度も試みた現代語訳少女時代から読書好きだった晶子は、父の所蔵する古典文学を愛し、とくに「源氏物語」は何度も通読しました。「源氏物語」への愛は、与謝野寛(鉄幹)…

『石川啄木の世界』切り絵の原画展 4/15〜5/30

[アセビ] 「日本切り絵百景館」 石川啄木生誕130年記念 切り絵『石川啄木の世界』原画展 会期 2016年4月15日(金)〜5月30日(月) 場所 「日本切り絵百景館」 群馬県利根郡川場村谷地乙1492 電話 0278-52-2022 石川啄木の生誕130年記念は2月20日でした。当…

国際啄木学会 東京支部会 明大 駿河台校舎 3/26

[ハイカンツバキ] 国際啄木学会 東京支部会 2016年3月26日(土)14:00 〜 場所 明治大学駿河台校舎 研究棟2F 第9会議室(! 御茶ノ水の校舎 !) ○ 合評会 池田功先生は1月15日に『啄木の手紙を読む』(新日本出版社)を出版されました。今回はこの『啄木の…

発刊「石川啄木」子規を近代人、啄木を現代人と読み分ける

歌人読み解き世界へ コロンビア大名誉教授 ドナルド・キーン氏 「石川啄木」(新潮社)を出版 英語版も コロンビア大名誉教授のドナルド・キーン氏(93)の評伝「石川啄木」(訳・角地幸男氏)が新潮社から発刊された。文芸批評の原点に立ち返り、啄木の詩歌…