〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

遊座昭吾さん 追想メモリアル

[ヒバ] 石川啄木の研究と顕彰に力を尽くした 遊座昭吾さん(1月6日死去、89歳) 歌人石川啄木が育った宝徳寺に生まれたという深い因縁を胸に、啄木の研究と顕彰に情熱を傾けた。 啄木を意識するまで、寺に生まれたことを嫌っていた。高校の国語教員だった30…

「あなた啄木派?賢治派?」盛岡 〜4/9

啄木と賢治、テーマ別に2人対比 盛岡で企画展 もりおか啄木・賢治青春館は4月9日まで、第74回企画展「あなた啄木派?賢治派?」を開いている。2人を対比するテーマは「ビールとサイダー」「ストライキ」「音楽」など。陸前高田市生まれの作家佐藤竜一さんの…

受賞! 国際啄木学会盛岡支部 --もりおか暮らし物語賞

[ウメ] 暮らし物語賞に5団体・人 盛岡市 ブランド推進に貢献 フォーラムで表彰 盛岡ブランドフォーラム2017(盛岡市、盛岡ブランド市民推進委員会主催)は28日、盛岡市中ノ橋通のプラザおでってで開かれ、2016年度もりおか暮らし物語賞の表彰式が行われた。 …

石川啄木「馬鈴薯のうす紫の花に降る…」みごとな仕掛けに満ちた歌

[「真生」掲載ページ] 真生(SHINSEI)2015年 no.297 「石川啄木と花」 近藤典彦 第二回 馬鈴薯の花 馬鈴薯のうす紫の花に降る 雨を思へり 都の雨に 作歌は1910年(明治43)10月。『一握の砂』所収。 「馬鈴薯」はジャガイモ。径二、三センチのうす紫か白の…

文アル「文豪図鑑 No.037☆石川啄木」キャラクターを集め敵と戦うゲーム

[イルミネーション] ◎文豪とアルケミスト攻略まとめ 【文豪図鑑No.037☆石川啄木】 武器 ー 銃 派閥 - 明星人の愛や寂しさを描いた歌を詠うにも関わらず、歌を詠む本人は傲慢な借金王という矛盾に満ちた俺様歌人。他の文豪に対しても借金があるらしく目を離し…

「啄木の発明 短歌の主題」佐佐木幸綱氏 講演会 2/1

[キンカン] 文芸講演会「啄木の発明 短歌の主題」 2017年2月1日(水)午後2時〜4時 会場 文化会館たづくり 12階大会議場 講師 佐佐木幸綱(歌人、早稲田大学名誉教授) 定員 当日先着200人 ◯調布市文化会館たづくり 東京都調布市小島町2-33-1 Tel: 042-441-6…

「啄木・雪あかりの町・くしろ」アイスキャンドルが街を照らす

[ランプ] 釧路で啄木詠んだ雪明かり再現 足跡たどるイベント 歌人、石川啄木が一時期を過ごした北海道釧路市で、啄木の足跡をたどるイベント「啄木・雪あかりの町・くしろ」が21日に開かれた。雪が積もる屋外会場でろうそくをともして、啄木が歌に詠んだ雪明…

三島由紀夫や石川啄木らが出演した文士劇が…

[ヒサカキ] 「盛岡文士劇」東京に進出 脚本家・内館ら出演 普段は表舞台に登場しない作家らが演じる「盛岡文士劇」が東京にやってくる。28、29日に新宿の紀伊国屋ホールで上演される。出演は脚本家の内館牧子や作家の平野啓一郎ら。今回は俳優だけに徹する。…

「ふるさとの山に向かひて…」かけがえのないもの

[フヨウ] 「1月19日編集日記」【福島民友新聞】 心のふるさと 「ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」。石川啄木の歌をひくまでもないが、ふるさとは誰にとってもかけがえのないものだ いわき市西部の中山間地域に位置する三…

啄木が初めて釧路を訪れた当時に思いを馳せる 1/21

「第14回啄木・雪あかりの町・くしろ」1月21日(土)、釧路で「第14回 啄木・雪あかりの町・くしろ」が開催される。石川啄木は、釧路に滞在していた頃に著名な作品を数多く生み出している。このイベントは、啄木が初めて釧路を訪れた日の1月21日を「来釧記念…

企画展「キーン 石川啄木の日記を読み解く」~2/22

◎釧路市立釧路図書館 企画展「ドナルド・キーン 石川啄木の日記を読み解く」 日本文学研究者ドナルド・キーン氏が、釧路にゆかりのある石川啄木について研究した成果を展示する。 キーン氏が昨年、評伝「石川啄木」(角地幸男訳、新潮社)を出版したのにあわ…

「生きてさへいるなら、君(啄木)は更により善く…」与謝野鉄幹 ~2/13

◎盛岡てがみ館 原稿に「文豪」の情熱 盛岡てがみ館で開かれている企画展「文豪たちの原稿展」は、与謝野鉄幹・晶子夫妻の石川啄木に関する文章などを紹介している。啄木が世に出るのを助けた与謝野夫妻がそれぞれ別の機会に書いた回想などが見学者の目を引い…

啄木の警鐘が 遊座さんの語りが 天上からこだまする

「風土計」【岩手日報】 「その音とは、樹上から発するキツツキの木霊であった。その瞬間、少年は警告するキツツキに自己をなぞらえ、詩『啄木鳥』を編み出す。詩人啄木の誕生である」。 元国際啄木学会会長の遊座昭吾さんが6日、死去した。あたらめて著書「…

石川啄木来函110年記念 文芸誌「視線」

[「視線」 表紙] ◎文芸誌 「視線」第7号 2017.1 (「視線の会」発行 坂の町 函館から発信する 新しい思想 新しい文学 新しい生活) 特集 II 石川啄木来函110年記念 ◯ 啄木調短歌 ──その誕生と確立── 近藤典彦《はじめに》 1902年(明治35)10月から約七年間…

「あの啄木の写真は片方の耳が大きすぎ」-写真が蘇るまで

[『石川啄木』の表紙] 石川啄木の古い写真を蘇らせた! 一昨年の暮れにドナルド・キーン先生とお会いし、そのご縁で書籍『石川啄木』(新潮社)の表紙の写真をソニー・デジタルエンタテインメント社でリマスターさせてもらった。いまから100年以上前(1908年…

「むさぼり読んだ石川啄木に支えられた」 自分史

私の戦争、刻む一冊 朝日自分史朝日自分史で戦争の記録を残す人は多い。共通するのは「戦争の悲惨さやつらさを伝えたい。二度と戦争をしてはいけない」という平和への願いだろう。防空壕で出会った啄木、心の糧に 小林ミチさん 「日本軍が真珠湾を攻撃し、戦…

「第14回啄木・雪あかりの町・くしろ」入選作品 〜1/21

「雪あかり短歌の入選作品を展示/港文館」【釧路新聞】 釧路新聞社が「第14回啄木・雪あかりの町・くしろ」に向けて募集した短歌の入選作品の展示が21日まで港文館(釧路市大町2)で開かれている。 今回は釧路、根室地方の短歌愛好者から79首の応募があった…

「啄木を生かし、啄木に生きた生涯」遊座昭吾さん追悼

【岩手日報】 啄木に生きた生涯 「遊座昭吾さんを悼む」 望月善次(前国際啄木学会会長、岩手大学名誉教授) 私共の敬愛おくあたわざる遊座昭吾先生がこの世での生涯を終えられた。 「啄木を生かし、啄木に生きた生涯」であったと思う。その四つを記して先生…

啄木の短歌が音楽家を引きつける

[シロナンテン] 「はがき通信」【朝日新聞】「啄木を歌う」 30日の「にっぽんの歌 こころの歌」(NHKFM)は石川啄木生誕130年の特集。啄木の短歌を彼の死後、たくさんの作曲家が歌曲にしていることを知りました。 ゲーテの「野ばら」のように、啄木の短歌も…

永六輔さん 旧渋民小学校で啄木についての「授業」をする

「(みちのものがたり)永六輔の旅路 東京都 知らない街をカバン一つで」【朝日新聞】 人生の大半を旅して過ごした人だった。土曜日のラジオ出演が終わると旅に出て、金曜の番組打ち合わせに間に合うように帰京する。ときには金曜に間に合わず、番組直前に戻…

啄木も新成人も 時代の波を受ける若者は、いつも大変

[シロタエギク] 「(社説)スマホ世代の新成人 手中の「利器」が時代開く」 【朝日新聞】 若者をとりまく状況は決して明るくはない。少子高齢・人口減少社会の到来で、将来の負担は重くなる一方だ。息苦しさを感じ、先行きに不安を抱く人、自らの無力にいら…

遊座昭吾さん肺炎のため死去  元 国際啄木学会会長

[遊座昭吾先生] 遊座昭吾さん死去 元 国際啄木学会会長 国際啄木学会会長を務めた石川啄木研究家の遊座昭吾(ゆうざ・しょうご)さんが6日午後10時15分、肺炎のため盛岡市内の病院で死去した。 啄木が少年期を過ごした宝徳寺の生まれ。啄木が詩作などにふけ…

好きな短歌は…

練習手帳 < 中高生新聞 < 読売新聞 行く年 来る年…1月6日号のテーマ 【竹内政明・読売新聞朝刊一面コラム「編集手帳」担当】 1月1日付のコラムを毎年、どんな気持ちで書いているかをお話しします。 普段の編集手帳は、その時どきのニュースを題材にしてい…

まじめな宮沢賢治 vs 人間くさい石川啄木

「あなた啄木派? 賢治派?」【IBC岩手放送】 岩手を代表する作家、歌人の宮沢賢治と石川啄木を比較しながら、その魅力に迫る企画展が6日、岩手県盛岡市で始まりました。 作品の魅力に加え、素朴でまじめな性格で人気を集める宮沢賢治。作品とともに端正な顔…

大論争「あなた啄木派?賢治派?」1/6〜4/9

◎もりおか啄木・賢治青春館 第74回企画展「あなた啄木派?賢治派?」 会期 2017年1月6日(金)〜4月9日(日) 会場 もりおか啄木・賢治青春館2階展示ホール 入場料 無料 ≪ギャラリートーク開催≫ 1月28日(土) 午後2時から 作家:佐藤竜一 「啄木賢治を語る」 2月2…

啄木のひ孫の長男は 盛岡で震災復興の仕事も…

[海] 「タイムトラベル」【読売新聞】 遺作2首の直筆原稿を複写 病、貧苦、家庭不和、親友との絶交──。「全く絶望の境にいる」と日記に記した3か月後、歌人・石川啄木(1886〜1912年)は小石川の借家で病死した。享年26歳。一昨年、終焉地に隣接する高齢者…

啄木「死んだら日記全部焼いてくれ」…その日記を守った人

「筆洗」【東京新聞】 百五年前の春に二十六歳の若さで逝った石川啄木は、こう言い残したとされる。「俺が死ぬと、俺の日誌を出版したいなどと言ふ馬鹿な奴が出て来るかも知れない、それは断つてくれ、俺が死んだら日記全部焼いてくれ」。 実際に焼却しよう…

啄木の “一瞬の「いのち」の記録としての歌” 草壁熖太講演

[マンリョウ] ◎狭山・狭山水曜歌会主催講演会 2016年11月23日 草壁熖太主宰講演『石川啄木とその時代』 河田日出子 今回は石川啄木の話。 詩歌は気持ちを表わすものだから人の心に響く。文学は、体にとっての栄養と同じで、心の滋養として必要だから、気持ち…

美しいハーモニーで啄木、賢治ら紹介

啄木、賢治らの魅力 音楽と写真で表現 「音楽×写真」で旅をする…フォトコンサート」は12月26日、盛岡市内丸の県公会堂で開かれた。雫石町出身で町観光大使のソプラノ田中美沙季さんらが、生誕130年の石川啄木と山田耕筰、生誕120年の宮沢賢治の魅力を音楽と…

啄木「猶わが生活楽にならざり…」人生観が投影される

「美しい大和言葉で伝統美を」 冷泉貴実子さん 「和歌が伝える 日本の美のかたち」 「冷泉家の和歌は創作、あるいは個性発揮の場ではない。使い旧(ふる)された、しかし美しい大和ことばを使って、伝統的な美の世界を構築することにある」。冷泉家時雨亭文…