〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「啄木の短歌、賢治の短歌 第47回」

【夏の樹】 「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中 盛岡大学長 望月善次 第47回 病院の廊下 啄木の短歌 ドア推してひと足出れば、 病人の目にはてもなき 長廊下かな。 賢治の短歌 朝の廊下 ふらめき行けば 目は痛し 木々のみどりとそらのひかりに 同…

「平成大家族」一緒にご飯を食べていても

【タチアオイ】 「平成大家族」 中島京子 著 集英社 2008年 1,680円 72歳の元歯科医・その妻・長男・妻の母が暮らす家に、長女一家3人と訳あり次女が戻ってくる。そしてさらに人数が増えて大家族になってしまう。 次々に起こる問題、破産・離婚・不登校・ヒ…

特別展「漂泊の歌人・石川啄木」美唄市

【ネムノキ】 特別展「漂泊の歌人・石川啄木」美唄郷土史料館 歌人石川啄木が鉄道で美唄を通過して今年で百周年を迎えたのを記念し、北海道美唄市郷土史料館で23日、特別展「漂泊の歌人・石川啄木」が始まった。 啄木に関する書物や写真パネルなど計約600点…

「愛」を初めて詩にしたのは啄木

【ネムノキ】 「君が愛の/炬火(たいまつ)心にたよれば…」--産経抄 詩人の中村稔さんによると、「愛」という言葉を使い、「愛」を主題にした詩を書いた、わが国における最初の詩人は、石川啄木だという。 処女詩集『あこがれ』 「峻(こご)しき生命の坂路…

レポート「啄木学級 文の京講座」2008

【東京ドームシティのビッグ・オーとサンダードルフィン(会場の隣)】 レポート「啄木学級 文の京(ふみのみやこ)講座」 2008年7月2日 文京シビックホール 講演「啄木と京助をめぐる時代」 講師 金田一秀穂 氏 私の祖父・京助さんは、啄木という人に会えて…

「改訂版--探求地図」啄木を探しに盛岡へ行くなら

【探求地図とカード】改訂版[盛岡 啄木・賢治「青春の記憶」探求地図] 2004年発行の[盛岡 啄木・賢治「青春の記憶」探求地図]の改訂版が、2007年7月に出ている。 地図を大判化したのにともない文字も大きくなり、とても見やすい。 第九十銀行の竣工当時の写…

日本酒「ふるさとの山に向ひて」登録証伝達式

【チダケサシ】 登録証伝達「ふるさとの山に向ひて」新井満さんより 日本酒の商品名にもなっている「ふるさとの山に向ひて」は、啄木の短歌から取られた。 同じタイトルの歌を作った作曲家の新井満さんが商標権を先月取得し、その商標登録の権利を盛岡市へ譲…

「千の風になって」-どこの、誰だ…と啄木の声

【カンナ】 お墓参りの勧め「千の風になって」新井満さん そこに眠っていないのなら、お墓参りは……。「千の風になって」が大ヒットした影響で墓参りを見合わせる人が出ている(?)ともうわさされるが、その日本語詞を書き、作曲もした作家の新井満さんは、…

「啄木のふるさと〜もりおかの短歌」投稿ボックス設置

【ウツギ】 街中に「もりおか短歌」投稿箱を設置 優秀作品を選んで表彰 盛岡市と盛岡商工会議所は「啄木のふるさと〜もりおかの短歌(うた)」投稿ボックスを設置する。 短歌は盛岡を題材にしたものでテーマは自由。備え付けの投稿用紙に、石川啄木の短歌の…

工藤家のルーツ『啄木の母方の血脈』とは

【表紙】 「工藤家のルーツ『啄木の母方の血脈』発刊」 盛岡市の森義真さん、佐藤静子さん、北田まゆみさんの3人が編集した『啄木の母方の血脈』が発刊された。 工藤家の本家について、祖先が鎌倉時代前半に甲斐から三戸に移住、江戸時代初めに盛岡に移るま…

「啄木についての考察」函館市文学館 8/12

【ムラサキシキブ】 「第2回文学の夕べ」 「啄木についての考察」 2008年8月12日(火) 18:30〜19:30 講師 佐藤任(道南歌人協会顧問) 会場 函館市文学館

「啄木の本名は?」夏休み自由研究 函館市文学館 7/13〜8/17

【チゴザサに露】 「クイズ・石川啄木と函館」函館市文学館 期間 2008年7月13日〜8月17日 9:00〜15:00 会場 函館市文学館 対象 小学生 参加料 無料(同伴家族は入館料が必要) 参加者は入り口で問題用紙をもらい、啄木の年表や草稿など館内の展示物に隠さ…

「啄木の短歌、賢治の短歌 第41回」

【オカトラノオ】 「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中 盛岡大学長 望月善次 第41回 比喩4 自身に向かう、対象に向かう 啄木の短歌 非凡なる人のごとくにふるまへる 後のさびしさは 何にたぐへむ 賢治の短歌 まことかの鸚鵡のごとく息かすかに 看…

「松前に『北鴎碑林』設置」啄木の歌も

【ノハナショウブ】 「松前出身・金子鴎亭さんらの書を刻む」 北海道 日本を代表する北海道松前出身の書家、金子鴎亭さん(1906-2001)の業績をたたえようと、松前町が松前公園に建てる石碑群の名前が「北鴎碑林(ほくおうひりん)」に決まった。 鴎亭さんの…

『啄木への目線—鴎外・道造・修司・周平』--渋民小学生の目線

【表紙】 『啄木への目線—鴎外・道造・修司・周平』を読む -「啄木の息」管理者 門屋光昭 著 洋々社 2007年 2400円+税 第1章 啄木の絵葉書(啄木と橘智恵子 他) 第2章 啄木と鴎外・道造・修司・周平(寺山修司と啄木—「便所より青空見えて啄木忌」 他) …

「啄木歌碑建立の様子 新資料寄贈」

【ヘラオオバコ】 「啄木歌碑建立の様子を伝える新資料寄贈」 石川啄木記念館 石川啄木記念館に、玉山区好摩の稲荷山山頂に立つ啄木歌碑建立の様子を伝える「好摩啄木歌碑建設資金 寄附御芳名録」など新資料10点が寄贈され、7月から公開される。 歌碑の碑文…

啄木主幹「小天地」原本など公開 岩手県立図書館

【カモガヤとナナホシテントウ】 「明治の雑誌展」岩手県立図書館 2008年7月1日(火)〜20日(日) 観覧 無料 日本で雑誌が誕生した明治時代の世相と併せて、雑誌を紹介。 原本については、石川啄木が主幹し創刊号で廃刊となった「小天地」(1905年発行)、…

「As the Autumn Wind Breezes so Pleasantly」秋風のこころよさに

【ムシトリナデシコ】 「As the Autumn Wind Breezes so Pleasantly」秋風のこころよさに 英文啄木短歌 Part 11(July 10th, 2008) 秋立つは水にかも似る 洗はれて 思ひことごと新しくなる The coming Autumn resembles water. Washed by which Every think…

「野口雨情そして啄木」井上信興 著

【表紙】 「野口雨情そして啄木」を読む -「啄木の息」管理者 井上信興 著 渓水社 1800円+税 2008年7月1日発行 雨情の生涯と童謡「青い眼の人形」「赤い靴」の解説、札幌・小樽時代の石川啄木との交流から見えてくる雨情の人物像にせまる。(渓水社・新刊書…

「啄木の短歌、賢治の短歌 第38回」

【キスゲ】「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中 盛岡大学長 望月善次第38回 比喩1 〜のごとく 啄木の短歌 誰が見ても われをなつかしくなるごとき 長き手紙を書きたき夕 賢治の短歌 この坂は霧のなかより おほいなる 舌のごとくにあらはれにけり …