「君は若き女にして、我は若き男に候ひけり」と長い恋文を書いた啄木。
その相手は女を装った男だった……。
ふしみやの店先にある説明板。
臼杵商工会議所ニュース 平成25(2013)年9月25日
「ようこそ啄木茶房へ」
当店では、先代・平山良太郎が残した明治における近代文学資料や引き札広告を展示しています。
啄木と交流していた頃のエピソードを物語る書簡を中心に公開していくことが未来に先人の知恵を手渡すことになると考えています
- 良太郎は、豊後臼杵で文学グループ「みひかり会」を主宰。与謝野鉄幹・晶子夫妻に師事し「石泉」というペンネ一ムをもらい会員の歌の添削指導を仰いでいた。
- 石川啄木や吉井勇、三ヶ島よし子、茅野雅子、矢澤孝子と歌を通して交流していた。
- その頃、みひかり会に菅原芳子という人が、啄木と熟烈な恋文を交わしていた。当時色々な雑誌に発表される啄木の作品を読む一方で、啄木のうわさを芳子から聞き、良太郎も啄木と文通したくなり、良子という名で、みひかり会員の作品添削希望と共に手紙を送った。しばらくして返事が来た。会員の作品79首は赤ペンで添削されていた。
啄木茶房ふしみや
味噌製造業にいそしんだ平山良太郎。
(つづく)
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