〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木 出版物

北の書棚:福地順一・著「石川啄木と北海道」

歌人・石川啄木が北海道に滞在したのは1年足らずだが、元高校教師で、啄木研究者としても知られる著者は「北海道時代の生活体験なくして彼の代表的歌集『一握の砂』はありえない」と断言。北海道の啄木を、交友関係、収入から下宿の間取り、滞在時の天候まで…

『石川啄木と北海道』新刊

『石川啄木と北海道』 福地順一 (著) 鳥影社 (2013年5月5日発行) 5040円 単行本 従来の啄木文学研究に抜けがちだった北海道時代について調査・研究を重ねた著者の独創性が光る、啄木没後百年記念の一冊。

最も詳しい啄木目録「湘南啄木文庫収集目録」発行

【収集目録 第25号の表紙】 「湘南啄木文庫収集目録」第25号 湘南啄木文庫が収集した文献の詳細目録。平成25年1月25日発行。 平成23年12月1日から平成24年12月31日までに発行された石川啄木文献(単行本、参考文献、特集号雑誌、雑誌・単行本に収録の文献、書…

「啄木と「昴」とアジア」小木曽友(歌と文)

「啄木と「昴」とアジア ラビシャンカールのシタール響く」 小木曽友(歌と文)、沢木あや子(歌と文) 出版社 ブイツーソリューション 1,260円 発売日 2012/12 石川啄木の歌集「悲しき玩具」の冒頭の2首と、谷村新司作詞・作曲「昴」の歌詞との相似点を指…

啄木死去の日「気温13.5度、北東の風1.8メートル、快晴」

[流氷の天使 クリオネ] 石川啄木:東京滞在時の日記、気象庁記録と照合 札幌の男性、冊子に 明治の歌人・石川啄木の東京滞在時の日記を、中央気象台(現気象庁)の記録と照らし合わせ、札幌市中央区、土木コンサルタント会社技術顧問の真田英夫さんが冊子にま…

「啄木の親友 小林茂雄」-日経新聞-

[ジャケット] 啄木親友の生涯たどった本刊行 盛岡市の研究家 盛岡市出身の歌人、石川啄木(1886〜1912年)が、歌集「一握の砂」に収めた短歌で名前を詠んだ友人、小林茂雄氏(1886〜1952年)の生涯をたどった「啄木の親友 小林茂雄」が刊行された。 まとめた…

「啄木再発見 青春、望郷、日本人の幸福」三枝昂之

NHKカルチャーラジオ 詩歌を楽しむ「啄木再発見青春、望郷、日本人の幸福」2013年1〜3月 講師 三枝昂之 啄木の波乱の人生と短歌に込めた情熱を伝える。 短い生涯に『一握の砂』『悲しき玩具』という後代に残る歌集をものした石川啄木。その短歌作品を通して…

啄木の3行書き形式を考察 文芸学者・西郷さん出版

文芸学者の西郷竹彦さんは「啄木名歌の美学 歌として詠み、詩として読む三行書き形式の文芸学的考察」(黎明書房)を出版した。 独特の文芸学理論から三行書き形式を「伝統的な短歌の『五七五七七』の調べを面影としながら、近代の散文詩的なリズムに転化し…

小林茂雄を通して、深く新しい啄木に会いにいこう!

[ジャケット] 『啄木の親友 小林茂雄』を読む -「啄木の息」管理者 「はじめに」より 茂雄の人生にとっての啄木の存在とは、そして啄木との交友を青春時代の思い出として抱き続けた茂雄の人生とは、筆者は、その問いを胸に抱きながらペンをすすめた。 一人の…

小林茂雄:盛岡の医師、生涯たどる初の評伝 友人・啄木の作品背景掘り下げ /岩手

近眼(ちかめ)にて/おどけし歌をよみ出でし/茂雄の恋もかなしかりしか(「一握の砂」所収) 明治期の歌人、石川啄木の友人で歌にも詠まれた医師、小林茂雄(1886〜1952)の初の評伝が出版された。旧制盛岡中学(現・盛岡一高)時代から啄木と親交が深かっ…

「啄木の親友 小林茂雄」を刊行

[カキ] 「啄木の親友」一代記を出版 小林茂雄に着目 近代文学研究家で国際啄木学会理事・事務局長の森義真さん(盛岡市)は「啄木の親友 小林茂雄」を刊行した。 盛岡中学で石川啄木の1学年下で、文学を通して交友のあった小林茂雄は仙台に進学し医師になっ…

『一握の砂』に詠まれし親友、はじめての単行本 予約開始

[ユズリハ] 近眼にて おどけし歌をよみ出でし 茂雄の恋もかなしかりしか 石川啄木 『一握の砂』 『啄木の親友 小林茂雄』森義真 著 盛岡出版コミュニティー 2100円 A5判上製本 P345 2012年11月上旬発売 《予約開始》 - はじめに より- 茂雄の人生にとっての…

没後100年─屈指の啄木本の誕生を喜ぶ

紅通信 No.68(紅書房 2012-09-20発行) 竹原三哉 著『啄木の函館 ─実に美しき海区なり』鑑賞 山下多恵子(国際啄木学会理事) 石川啄木は、26年2ヶ月の生涯のうち132日間を函館で過ごした。 「石をもて追はるるごとく/ふるさとを出」た啄木が新しい生活の…

函館市文学館の竹原さん出版 啄木の「函館」

函館市文学館の説明員竹原三哉(みつや)さんが、啄木と妻の節子らのゆかりの地の案内と、これまで書きためた石川啄木に関する小論文をまとめた書籍「啄木の函館―実に美しき海区なり―」(紅書房)を自費出版した。竹原さんは「函館で過ごした132日間は人生最…

啄木ファンに贈る『啄木の函館 ──実に美しき海区なり』

『啄木の函館 ──実に美しき海区なり』 竹原三哉 著 (函館市文学館勤務) 紅書房 発行 2012年8月発行 2000円(税込) 啄木没後100年。今なお熱いまなざしを注ぐ啄木ファンに贈る。啄木が最も愛したと言われる街、函館での啄木文学散歩に必携。啄木は、函館でか…

『ふるさと文学さんぽ 岩手』

都道府県ごとにゆかりの文学作品を集めたアンソロジー・シリーズ 石川啄木/高橋克彦/正岡子規/宮澤賢治/常盤新平/鈴木彦次郎/馬場あき子/…… 22作品収録。 『ふるさと文学さんぽ 岩手』 須藤宏明・監修/大和書房・刊 2012年6月出版 1600円(税別)

『啄木「ローマ字日記」を読む』 西連寺 成子(著)

教育評論社 2012年4月発刊 1,890円(税込) 啄木23歳の春に“ローマ字”で書かれ、貧困、借金、放蕩、家族、自殺願望、書けない小説・・・、様々な想いが詰め込まれた「ローマ字日記」。漢字仮名交じり文での翻刻全文を掲載し詳細な注と解説で読み解く。 目次 …

絵本「サルと人と森」が好評

石川啄木の短編小説「林中の譚」をアレンジ、「自然観、見つめ直して」 /岩手 啄木の没後100年となる今年、啄木が生前書き残した短編小説「林中(りんちゅう)の譚(たん)」を現代風にアレンジした絵本「サルと人と森」(NPO法人森びとプロジェクト委員…

「短歌研究」特集-石川啄木

[表紙] 「短歌研究」2012年6月号 1,000円(税込) 短歌研究社特集 没後百年 石川啄木 100年前の啄木を検証する 三枝昂之 啄木再考――ありのままに読むことの大切さ 山田吉郎 石川啄木をめぐる歌人たち、その友情―明治四十三年を中心に― 黒岩剛仁 私の啄木体験…

小樽の啄木は風のごとくに生きた!

[表紙] 『風のごとくに 小樽の啄木』 1冊 1,000円(税込) B5判52ページ 7部構成 小樽にゆかりのある明治期の歌人石川啄木の「没後100年」を記念して、市民グループ「小樽啄木会」(水口忠会長)は、記念誌「風のごとくに 小樽の啄木」を出版した。啄木は190…

『白堊 一握の砂』啄木の同窓の後輩が、五行歌集刊行

[『白堊 一握の砂』カバー(左)と表紙(右)] 啄木没後100年記念歌集 『白堊 一握の砂』 2012年5月発行 白堊五行歌会 代表 山田武秋(桜出版内) 頒布価格 1,000円 問い合わせ 桜出版 序・目次…こちら ※ 白堊会 = 啄木・賢治が学んだ盛岡中学・盛岡一高卒業…

別冊太陽「石川啄木─漂白の詩人」

[石川啄木 別冊太陽のページ] 「石川啄木―漂白の詩人 (別冊太陽 日本のこころ 195) 」 平凡社 別冊太陽編集部 2012年4月26日発行 2,415円 ◇ 漂泊の詩人 没後100年記念 明治の最後の年にひときわの光芒を残して逝った石川啄木。 歌集『一握の砂』や『悲しき玩…

石川啄木:気象でたどる日々 函館滞在時の日記検証、札幌の真田さんが冊子に

明治の歌人・石川啄木(1886〜1912)の函館滞在時の日記について、気象に関する記述を当時の函館一等測候所(現・函館海洋気象台)の気象記録で確かめ、札幌市中央区の真田英夫さんが冊子(A4判50ページ)にまとめた。啄木が新天地を求めて訪れた函館の日々…

「啄木 新しき明日の考察」書評

[ヒメオドリコソウ] 〈書評〉森義真 『啄木 新しき明日の考察』池田功著 新日本出版社 2012年3月発行 比較的難しいと思われている啄木の評論を、啄木の主張点を明らかにしながら、具体的に解き明かしてくれているのがこの本の特徴でもある。「はじめに」にお…

よみがえる『悲しき玩具』 平岡敏夫

[カンヒザクラ] <『復元 啄木新歌集』を読んで> 平岡敏夫 [近藤典彦 編 2012年1月 桜出版 ] 8年前、近藤氏は『「一握の砂」の研究』(おうふう)を刊行し、その4年後、従来流布されてきた『一握の砂』の初版を復元(朝日文庫『一握の砂』)した。 そして、…

夭折の詩人・石川啄木の北海道漂泊の足跡 出版

[カンヒザクラ(寒緋桜)] <BOOKほっかいどう> 『啄木を支えた北の大地 - 北海道の三五六日』 長浜功 著 社会評論社・2,835円 2012年2月発行 今年は石川啄木没後100年。夭折の詩人の北海道漂泊の足跡をたどり、啄木にとっての北海道の意味を解き明かそうと…

『啄木 新しき明日の考察 』時代閉塞を撃つ「革命」という希望

[左:表紙 右:ジャケット] 『啄木 新しき明日の考察』を読む -「啄木の息」管理者 「はじめに」より (2011年3月11日の)この未曽有の出来事により、日本は閉塞状況に陥っています。もし啄木が生きていたら、この時代閉塞の状況に対してどのようなことを考…

「俳句 αあるふぁ」の書評欄

[アジサイ] 雑誌「俳句αあるふぁ」 2012年4・5月号 (毎日新聞社出版 発売日 2012-03-14) <BOOKS> 『復元 啄木新歌集』近藤典彦・編(1050円 桜出版 TEL.03-3269-3420) 本書は、石川啄木の二つの歌集からなる。ひとつは『一握の砂以後(四十三年十一月末…

希望に向かって奮闘した啄木『復元 啄木新歌集』

[アセビ] <ブックウオッチング> 毎日新聞 『復元 啄木新歌集』=石川啄木・著、近藤典彦・編 (桜出版・1050円) 啄木が病床で友に託したノート「一握の砂以後」を綿密な研究に基づき再現。さらに幻の歌集「仕事の後」を復元した。 希望に向かって奮闘した…

愛好家も研究者も必読『復元 啄木新歌集』

[ウメ] 「文庫日和」(週刊読書人 2012年2月17日号) 石川啄木著・近藤典彦編『復元 啄木新歌集』(桜出版) 啄木愛好家も、研究者も必読のテキスト 啄木没後百年、「悲しき玩具」が生まれ変わり、幻の歌集「仕事の後」の復元が叶った! 本書は、従来「悲し…