2012-04-12から1日間の記事一覧
日記や書簡は、遺族から寄贈・永久寄託を受けて管理する函館市中央図書館と函館啄木会の協力により展示。 節子の手紙は、1908(明治41)年8月27日付の宮崎大四郎宛ての直筆書簡を初公開。道内各地を転々とした後、文学で身を立てようと妻子を函館に置いて上…
啄木直筆の日記を展示した特別企画展 今年で没後100年を迎える歌人・石川啄木を資料でたどる特別企画展「石川啄木の終焉と妻節子」が、函館市文学館(市内末広町)で始まった。 直筆展示コーナーでは、啄木の日記や書簡など直筆8点を含む25点を紹介。1911年…
子どもの頃、家が貧乏なのは石川啄木のせいで、啄木を石川五右衛門の弟かと思っていた、と国語学者の故金田一春彦が「わが青春の記」に書いている。 貧窮と遊蕩、矜持と失意。葛藤の中から、広く愛誦される歌を紡ぎ出した。「安っぽいセンチメンタリズム」と…
13日は石川啄木の命日である「啄木忌」。今年は没後100周年に当たり、道内でも啄木ゆかりの地でファンらによる記念イベントが目白押しだ。 函館中央図書館では特別企画展「石川啄木の終焉(しゅうえん)と妻節子」を開催中。小樽市は市内の中高生を対象にし…
明治の歌人・石川啄木が没してから13日で100年を迎える。故郷の盛岡市のほか、函館・大森浜を眼下に望む立待岬の石川啄木一族の墓でも「啄木忌」が営まれる。啄木の骨は生前132日間しか滞在しなかった函館で土に返った。啄木にとって函館は、永眠するほど縁…
何年か前、『読売俳壇』で読んだ句がある。〈職探す人に幸あれ啄木忌〉(上田久幸)。仕事を探して各地を転々と放浪した歌人に、現代の就職難を重ねている。 石川啄木は最後の記述となった1912年(明治45年)2月20日の日記にも金策の憂いを綴っている。あり…
講演 「啄木終焉の地」〜「文京区と啄木の歌」について〜 講師 佐藤 勝 2012年4月13日(金)午前10:00〜 場所:東京都文京区小石川
明治の歌人・石川啄木(1886〜1912)の函館滞在時の日記について、気象に関する記述を当時の函館一等測候所(現・函館海洋気象台)の気象記録で確かめ、札幌市中央区の真田英夫さんが冊子(A4判50ページ)にまとめた。啄木が新天地を求めて訪れた函館の日々…
[ヒメオドリコソウ] 〈書評〉森義真 『啄木 新しき明日の考察』池田功著 新日本出版社 2012年3月発行 比較的難しいと思われている啄木の評論を、啄木の主張点を明らかにしながら、具体的に解き明かしてくれているのがこの本の特徴でもある。「はじめに」にお…