遊座昭吾さん死去 元 国際啄木学会会長
- 啄木が少年期を過ごした宝徳寺の生まれ。啄木が詩作などにふけった書院造りの同じ部屋で育った。法政大卒業後、県内公立高教諭などを経て、盛岡大日本文学科教授の傍ら啄木研究にいそしんだ。
- 「研究と同時に顕彰も大事だ」という姿勢で1970年に開館した石川啄木記念館の建設に際しても企画、立案に関わった。89年の国際啄木学会設立では、中心メンバーとして初代事務局長、95年から4年間会長を務め、啄木研究の国際的進展と研究者の海外ネットワークづくりに貢献した。
- この間、88年に啄木短歌100首を独自の視点で鑑賞した著書「啄木秀歌」で岩手日報文学賞啄木賞。2000年地域文化功労者表彰、09年岩手日報文化賞学芸部門を受賞。
- 2016年11月に体調を崩し、盛岡市内の病院で療養していた。
(2017-01-08 岩手日報)
[(2017-01-08 岩手日報)]