〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2016-05-31から1日間の記事一覧

結核の連鎖

編集日記 福島民友新聞 5月31日付 明治期の俳人、正岡子規は「血を吐きながら鳴く」といわれるホトトギスの異称「子規」を雅号に採用し、結核により喀血(かっけつ)を繰り返す自身に重ねた。 子規のほかにも石川啄木や堀辰雄ら結核を患った作家が明治から…

<年ごとに肺病やみの殖えてゆく……> 石川啄木

[サクランボ] 結核 有明抄>佐賀新聞 <年ごとに肺病やみの殖(ふ)えてゆく 村に迎へし 若き医者かな>。明治45年、結核により26歳で命を失った石川啄木(たくぼく)の歌である。 明治後半から大正、昭和初期の日本で結核が猛威を振るい、死亡率首位が長く…