〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木/幻の映画上映 相模原で生誕130年を記念 6/16

  • 歌集「一握の砂」「悲しき玩具」で知られる石川啄木(1886〜1912)の新東宝映画「若き日の啄木 雲は天才である」が、6月16日午後1時半から相模原市南区相模原の同市立南市民ホールで上映される。
  • 啄木生誕130年を記念して同市芸術文化連盟が主催する。同連盟事務局長で相模原市民短歌会員の山田真也さんが、盛岡市石川啄木記念館から映画のDVDを借り受けた。
  • 映画は1954(昭和29)年に製作された101分のモノクロで、26歳で生涯を終えた啄木が文学を志して上京したものの貧乏にあえぎ、北海道へ流浪の旅に出る愛と貧困の物語。主演は岡田英次、若山セツ子。左幸子細川俊夫丹波哲郎山形勲らが出演した。
  • 啄木が少年期に暮らした玉山村渋民(盛岡市)の有志が、61年に映画会社からフィルムを入手。同村の数カ所で上映された後に行方が分からなくなった。89年に同村中央公民館の物置で、3巻のリールに巻かれた16ミリフィルムが見つかり、傷みを修復してDVDにした。
  • 上映後には、山田真也さんが映画解説を踏まえて、「なぜ啄木の歌は人気があるのか」と題した講演も行われる。
  • 鑑賞料700円。希望者は往復はがきに住所、氏名、鑑賞人数を明記して、「〒252−0317 相模原市南区御園2の136 山田真也」宛てに申し込む。6月6日締め切り。問い合わせは山田さん(090・4709・5585)。

(2016-05-26 毎日新聞>神奈川県)(2016-05-26 タウンニュース)記事
神奈川県さがみはら南区版 タウンニュース
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