〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2019-01-01から1年間の記事一覧

講座「人生の襞を探る啄木のウタ」東京都港区

コムラサキ なべさんの元気湧くわく講座 「人生の襞を探る啄木のウタ」 ~第一弾 春夏編~ ・2019年11月19日(火)15:00〜16:30・場所 東京都 港区立白金台いきいきプラザ 1階・講師 渡邊一雄氏・対象 港区民の方・申込 不要 (講師 日本社会事業大学大学…

「こほりたるインクの罎を…」検証する

「こほりたるインクの罎を/火に翳し/涙ながれぬともしびの下」 釧路市南大通 啄木下宿跡 北海道)「インクも凍った」啄木体感、釧路の極寒を検証 歌人の石川啄木は1908(明治41)年1月21日、釧路新聞(当時)の記者として釧路駅に降り立った。21歳だった。当…

26歳で夭折した啄木 突出した個性を打ち出す

ケヤキとカエデ 言ノ葉ノ箱 東 直子 空に吸われる 岩手県で毎年行われている高校の総合文化祭「文芸祭」の講師として盛岡市を訪ねた。盛岡といえば、石川啄木が青春時代を過ごした地である。今を生きる岩手県の高校生らと対話をしつつ、啄木の歌を思い出して…

高知と沖縄と啄木と

沖縄県那覇市 真教寺境内の啄木歌碑 高知の啄木父子歌碑10周年 岡林一彦 啄木の父一禎最期の地、JR高知駅前にある「石川啄木父子歌碑」が10周年を迎えました。記念行事の短歌大会では、一般の部には全国から144点、学生の部では78点の応募がありました。 沖…

高知と福島と啄木と

福島県会津美里町 法用寺の啄木歌碑 窓 読者のページ 啄木父子歌碑と記念の木柱 高知市 岡林一彦 啄木の父・一禎終焉の地JR高知駅前にある「石川啄木父子歌碑」が10周年を迎えた。 10周年記念行事として、今ある自然石の歌碑に加え、高さ180センチのヒノキ角…

啄木の随筆「氷屋の旗」は…

ハゼノキ 風土計 石川啄木の「氷屋の旗」という随筆は、炎暑に風もなくうなだれる旗に自らの苦悶(くもん)を重ねた一編だ。初出は1909(明治42)年というから、夏の氷が庶民にも広く出回っていた頃だろう。 それから20年を経ずして、米国では氷屋さんの発案…

ブログ紹介 --青森県の啄木石碑--

ヤマブドウ 中央区観光協会特派員ブログ・紹介 青森県で出会った石川啄木氏の石碑 先日、マグロの一本釣りでも有名な青森県の大間町を訪れたところ、石川啄木の碑が建てられておりました。石碑には、3つの歌が詠まれています。 「大といふ字を 百あまり砂に…

啄木が校正係として入社した木造社屋

銀座並木通りの啄木歌碑 論座 『いだてん』が描いた/描かなかった朝日新聞社 NHK大河ドラマ『いだてん』の番組最後のタイトル画面には、「このドラマは、史実を基にしたフィクションです」というおことわりが入っている。実名で朝日新聞社が描かれていた回…

新しい「啄木父子歌碑記念木柱」に あいに来て! 高知駅前

180cmヒノキ角材の木柱 その左側に「父子歌碑」 (撮影 岡林一彦さん) 岩手日報 ばん茶せん茶 啄木父子歌碑建立10周年 岡林一彦 啄木の父一禎さんは、啄木の姉とらの夫山本千三郎が高知駅長であったため高知に身を寄せて、その官舎で数え年78歳で亡くなって…

啄木ゆかりの地など 観光ガイドと巡る「文の京の旅」 

パンフ表紙 文京区観光協会 「文の京の旅」 ガイドツアー 10コース No.2 コース No.2 コース 文化と文学の本郷コース(約2時間30分 3.0km) 集合:東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目駅」改札口 解散:本郷三丁目交差点付近(最寄駅:丸ノ内線・都営大江戸線「…

啄木ゆかり「銀座の柳三世」倒れる 盛岡

銀座の柳 台風19号 啄木ゆかりの柳倒れる 盛岡城跡公園・鶴ケ池/岩手 勤務先の東京・銀座から寄贈 台風19号は盛岡市の中心部にも爪痕を残している。同市内丸の盛岡城跡公園内にある鶴ケ池の柳2本が倒木した。13日未明から朝にかけて、倒れたとみられる。 こ…

スマホで VR 体験--文京区 啄木さんたちがご案内

文京区のデジタルジャーニー紹介 スマホアプリで360度VR体験! 文京区デジタルジャーニーとは? スマホアプリを使って文京区内観光スポットのVR(バーチャルリアリティ=仮想現実)体験を楽しめるサービス。 文京区は、森鴎外や夏目漱石、樋口一葉、石川啄木…

「朝寝して新聞読む間なかりしを…」石川啄木

ナギナタコウジュ 丹波春秋 シンブンガミ 歌人の石川啄木は、「朝寝して新聞読む間なかりしを負債のごとく今日も感ずる」と詠んだ。朝、新聞を開かなかったことを後ろめたく思ったというのだが、この歌に共感する人は今、どれほどいるか。周知のように新聞を…

盛岡市と文京区 京助と啄木 盛岡市先人記念館企画展

ゲンノショウコ 盛岡市先人記念館 第62回企画展「金田一京助―盛岡市と文京区を中心に―」 ・開催期間:9月28日(土)~12月1日(日) ・場所:盛岡市先人記念館2階企画展示コーナー 住所 盛岡市本宮字蛇屋敷2-2 2019年に盛岡市と東京都文京区が友好都市協定を…

「赤とんぼ」作詞の三木露風が 石川啄木君のことを…

[風土計 岩手日報] 稲刈り終盤の県内、天候が気になるところ。… 収穫の無事を願いつつ、垂り穂の上を飛び交うトンボを目にする。童謡「赤とんぼ」が頭に浮かぶ。 作詞の三木露風は近代日本を代表する詩人として北原白秋とともに「白露時代」を築いた。今年生…

速報! 啄木学会中止 10/12(土)、13(日)

速報! 10/12〜13 国際啄木学会中止 10月12日(土)、13日(日)に予定していた国際啄木学会創立30周年記念大会は、台風のために、2日間とも「中止」とすることにしました。 (国際啄木学会会長 池田功先生より連絡を受けました)

新刊!世界中から愛される啄木短歌『世界は啄木短歌をどう受容したか』

『世界は啄木短歌(TANKA)をどう受容したか』 池田功 編 桜出版 目次 第 l 章 アジア圏・東洋圏 中国語圏 韓国語 インドネシア語 インド(ヒンディー語・マラヤーラム語) 第 ll 章 西欧圏 英語圏 ドイツ語圏 ロシア語 編者 池田 功 明治大学大学院文学研究…

『啄木鳥探偵處』TVアニメ 来春に放送

啄木と金田一 アニメ化 声優に浅沼さん(盛岡出身) 盛岡市出身の石川啄木と金田一京助を主人公にしたテレビアニメ「啄木鳥探偵處」(きつつきたんていどころ)が来春、放送・配信される。明治末期の浅草を舞台にした同名のミステリー小説をアニメ化し、首都…

『啄木そっくりさん』 著者の人生と文学研究の交わり

書評 『啄木そっくりさん』 大室精一 著 啄木研究に著者人生を交錯して 評者:小菅麻起子 本書は一般読者を意識して、啄木短歌を楽しめるよう、また近年の啄木研究を分かりやすく伝えるために編まれた一冊である。『啄木そっくりさん』のタイトルは、著者の…

新刊! 『石川啄木の過程』新木 安利(著)  

マテバシイ 『石川啄木の過程』 新木 安利(著/文) 発行 海鳥社 発売予定日 2019年10月15日 定価 2,000円+税 紹介 「天才」意識を持ち、文学で身をたてることに疾走する啄木。その「挫折」、そして、貧困のなかで、自己を改善し、自己の哲学を実行せんとする…

啄木の教え子の一人になれたような 啄木学級故郷講座

啄木学級故郷講座 (撮影:山田武秋氏) ばん茶せん茶 【岩手日報】 啄木学級 先日、啄木学級故郷講座に初めて参加した。実際に啄木が代用教員として教えていた旧渋民尋常小学校校舎の中で行われた。 本日の先生は、田口友善氏。1時間目は、氏の歌とトーク。…

キーンさんの言葉「二度と日本が戦争の苦しみを経験してほしくない」

アザミ ドナルド・キーンさんの秘めたメッセージ 「地震や津波、原発事故があっても日本人が落ち着いていたことに感心しました。日本人が好きです。日本人として死にたい」。そう言って、日本人になった日本文学の研究者、ドナルド・キーンさんには伝えたい…

新刊紹介!『啄木断章』碓田のぼる

コブシ 『啄木断章』 碓田のぼる/著 発行/本の泉社2019年10月7日 発売予定本体価格:1,300円+税 内容 老将軍はいまや無名の典型となって、馬首をめぐらし、ナショナリズムを越境してグローバルな世界(のちの社会主義的思想)へ旅立とうとする 目次 啄木…

ふるさとを愛した啄木・賢治の人生をたどる 10/13

ソプラノで奏でる 石川啄木・宮沢賢治の世界 ソプラノで奏でる 石川啄木・宮沢賢治の世界 ・2019年10月13日(日)(開場 13:30) 開演 14:00 終演 16:00ごろ ・開催場所 ラ・ラ・ガーデンホール(岩手県岩手郡雫石町長山極楽野44-9) ・入場料 一般 2000円…

「啄木詩の道」も活用 盛岡・岩山展望台 10/6

アザミ 岩山展望台で「音楽会」開催へ 新たな活用法で魅力広めて 「岩山・みどりの森の音楽会2019」が10月6日、「岩山展望台」(盛岡市新庄)で開催される。 「2019盛岡市公園活性化プラン公募」の採択事業で、今回が初開催となる。企画のきっかけには、「岩…

10歳違いの啄木が賢治に手紙を… 函館

アザミ 啄木と賢治がつながる手紙 函館で朗読劇邦楽とコラボ 石川啄木と宮沢賢治の文芸作品と和太鼓演奏をコラボした朗読劇が21日、北海道函館市の市文学館であり、文芸ファンら約50人が参加した。 邦楽作曲家で音楽プロデューサー佐藤三昭さんが作曲し、童…

企画展「啄木と文の京」石川啄木記念館 10/1~1/19

企画展「啄木と文の京」チラシ 石川啄木記念館 企画展 第12回企画展「啄木と文の京(ふみのみやこ)」 開催期間:令和元年10月1日(火)~令和2年1月19日(日) 入館料・料金:一般:300円 高校生:200円 小中学生:100円 ※市内に住所がある65歳以上と小中学生は…

啄木歌碑 10周年記念木柱除幕式 短歌入賞作品

啄木父子歌碑 建立10周年記念 記念木柱除幕式 啄木父子の歌碑 高知駅前 啄木父子歌碑建立10周年を記念して、歌碑敷地内に「記念木柱」を設置し除幕式を行った。 (撮影 岡林一彦さん[石川啄木父子歌碑建立10周年記念行事実行委員会]) 「石川啄木父子歌碑」…

村上春樹/五木寛之/川端康成/松本清張/石川啄木ら、それぞれの上京

コブシ 村上春樹の文学は東京で一人暮らしして生まれた 『上京する文學 春樹から漱石まで』 監修・編集・著者 岡崎武志 筑摩書房 2019年9月10日出版 840円+税 村上春樹、五木寛之、川端康成、松本清張、石川啄木ら、生まれ育った町を離れ、東京をめざした作…

「日の香りかすかに残る文机をだきしめる…」短歌甲子園 最優秀賞

ムカゴ 短歌甲子園、最優秀賞を報告=岐阜県 高校生が31音の歌の表現力を競い合う今年の全国高校生短歌大会「短歌甲子園」で、岐阜県立飛騨神岡高校3年の玉腰嘉絃さんが最優秀作品賞に輝いた。個人戦第1位に相当する賞で、岐阜県勢では初の受賞。玉腰さんが…