〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2019-10-30から1日間の記事一覧

啄木の随筆「氷屋の旗」は…

ハゼノキ 風土計 石川啄木の「氷屋の旗」という随筆は、炎暑に風もなくうなだれる旗に自らの苦悶(くもん)を重ねた一編だ。初出は1909(明治42)年というから、夏の氷が庶民にも広く出回っていた頃だろう。 それから20年を経ずして、米国では氷屋さんの発案…