〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木学会 “27年間続いた感謝とこれからの発展”

130年超えて明日の考察 5年ぶり盛岡大会 国際啄木学会

  • 5年ぶりの盛岡大会。開会行事には同学会員、地元の小中学生を含む一般市民約400人が参加。日本歌人クラブの三枝昻之会長の講演もあり、今を生きる人たちの心にも投じる啄木短歌の魅力を再認識した。
  • 開会行事は姫神ホールで開かれ、池田功同学会会長が「27年前の1989年に設立され、翌年に第1回大会が盛岡大学で開かれた。27年間続いた感謝とこれからますます発展させていかなければならないという気持ちだ」とあいさつ。
  • 同大会を記念して募集した学生短歌大会の表彰式も開かれ、最優秀賞の向井柚稀さん(盛岡市立永井小6年)ら入賞者が表彰を受けた。選者の今野寿美さん(選者代表)、三枝さん、文屋亮さん、望月善次さんが表彰した。
  • 渋民中の全校生徒157人が、啄木短歌などから題材を得た群読劇「風の吹くところ」を披露。啄木の時代と今をつなぐ、みずみずしい演技で来場者の心を捉えた。
  • 開会行事に参加した渋民中3年の多田福望(ふくみ)君は「啄木の群読劇に取り組み、身近な山、川を思う気持ちは130年前も今も変わらないと思った。啄木は身近な先人だが、全国でも人気が高いことを改めて感じ、啄木に関わってきて表現することができて良かった」と話していた。

(2016-11-06 盛岡タイムス)