〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木は《短歌を飾らない平明な言葉で三行書きに》~11/23


[「啄木資料展」ポスター]


岩手県立図書館
企画展「第32回 啄木資料展」
  「啄木と近代歌人たち」

  • 過去2年間(平成26年8月〜平成28年7月)で、当館が収集した石川啄木関連資料を展示します。併せて、歌人啄木が近代短歌の発展に果たした役割と、故郷岩手の文壇に与えた影響を紹介するテーマ展示「啄木と近代歌人たち」を行います。
  • 時代を越えて今日もなお、読み継がれ愛され続けている啄木作品の魅力や世界観、そして彼の生き方を、新旧の資料の中から感じ取っていただければ幸いです。



[展示室]


◯展示資料

  • 啄木の生涯

 幼少時代〜『あこがれ』刊行、結婚〜北海道流浪、上京〜朝日新聞入社、『一握の砂』刊行〜終焉

  • 啄木の書簡


テーマ展示「啄木と近代歌人たち」
 第一章 近代短歌と啄木
  短歌誕生〜江戸時代まで
  明治期 -短歌の近代化-
  短歌の近代化と啄木

  • 啄木は小説家としては収入を得られず、追い詰められた中で短歌を作るようになる。「一種の快感を、私は勝手気儘に短歌という一つの詩形を虐使する事に発見した」と後に述べる。こうして生まれた、飾らない平明な言葉で思いつくままを三行書きにした短歌が、代表作の歌集『一握の砂』となる。
  • 啄木は短歌を、従来の伝統的な自然・季節の描写から切り離し、実際の生活に即した抒情詩として生まれ変わらせた。この独自の歌風は、大正以後の歌壇に多くの影響を与えるとともに、一般にも広く愛され、現代の読者にも共感を得て今日もなお生き続けている。

 第二章 岩手の詩歌と啄木
  明治期の文学運動
  中央文壇との交流
  啄木が与えた影響

  • 現代に生きる啄木のうた

           (「展示資料目録」より)
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第32回 啄木資料展

      岩手県立図書館 企画展示コーナー