◎岩手県立図書館
企画展「第32回 啄木資料展」
「啄木と近代歌人たち」
- 過去2年間(平成26年8月〜平成28年7月)で、当館が収集した石川啄木関連資料を展示します。併せて、歌人啄木が近代短歌の発展に果たした役割と、故郷岩手の文壇に与えた影響を紹介するテーマ展示「啄木と近代歌人たち」を行います。
- 時代を越えて今日もなお、読み継がれ愛され続けている啄木作品の魅力や世界観、そして彼の生き方を、新旧の資料の中から感じ取っていただければ幸いです。
◯展示資料
- 啄木の生涯
幼少時代〜『あこがれ』刊行、結婚〜北海道流浪、上京〜朝日新聞入社、『一握の砂』刊行〜終焉
- 啄木の書簡
テーマ展示「啄木と近代歌人たち」
第一章 近代短歌と啄木
短歌誕生〜江戸時代まで
明治期 -短歌の近代化-
短歌の近代化と啄木
- 啄木は小説家としては収入を得られず、追い詰められた中で短歌を作るようになる。「一種の快感を、私は勝手気儘に短歌という一つの詩形を虐使する事に発見した」と後に述べる。こうして生まれた、飾らない平明な言葉で思いつくままを三行書きにした短歌が、代表作の歌集『一握の砂』となる。
- 啄木は短歌を、従来の伝統的な自然・季節の描写から切り離し、実際の生活に即した抒情詩として生まれ変わらせた。この独自の歌風は、大正以後の歌壇に多くの影響を与えるとともに、一般にも広く愛され、現代の読者にも共感を得て今日もなお生き続けている。
第二章 岩手の詩歌と啄木
明治期の文学運動
中央文壇との交流
啄木が与えた影響
- 現代に生きる啄木のうた
(「展示資料目録」より)
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第32回 啄木資料展
岩手県立図書館 企画展示コーナー