〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「ろくでなし啄木」の藤原竜也


[スダジイ(幹に棲むカタツムリ?)]


もっと遠く、違う世界へ 「ろくでなし啄木」の藤原竜也

  • 「三谷さんの演劇作品も演出を受けるのも初めて。3人芝居も、同世代だけで舞台を作るのも初めての経験で、新鮮です」
  • 演じているのは、調子が良くて、いい加減、女性とお金にだらしないが、どこか憎めない青年・石川啄木。彼に振り回される男と女との3人の関係を描く舞台は、喜劇であり、人間の内面の謎をのぞくミステリーでもある。
  • 初めて「自分から発信した」舞台でもある。発端は6年前。「『新選組!』の仲間と焼き肉屋に行った時、三谷さんに『芝居を書いて下さい』とお願いしたんです。その時は『飲み会で仕事の話をするな』と周りからいじめられましたが、6年がかりで実現したのだから、言ったもん勝ちですよね」と笑う。
  • 「厳しい環境にもまれ、恥をかくことを大事にしながら、才能のある人と出会って、もっと遠くの違う世界へ行きたい」

(2011-01-07 朝日新聞