〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

【次代への名言】妻夫(めおと)物語編(14)

  • 「現代に生きようとする勇者は現代に打勝(うちか)たねばならぬ。衆俗より逃れ走るな」(与謝野晶子
  • 明治41(1908)年秋、与謝野晶子をはじめ、多くの歌人と詩人を世に送り出した文芸誌『明星』は百号をもって終刊となり、夫の鉄幹が主宰した発行母体の東京新詩社は解散することになった。
  • 最盛時には5千を数えた発行部数は900まで落ち込み、北原白秋吉井勇、そして石川啄木といった、そうそうたる面々の新進たちが、鉄幹の編集方針や芸術観、そして彼の個性に違和感を募らせたことが原因だった。

(2011-01-15 産経ニュース)