郁雨連載「一握の砂」書評一冊に
- 石川啄木の親友で、後に義弟になった宮崎郁雨が、啄木の「一握の砂」刊行をうけて、函館日日新聞に連載した同歌集に対する書評と啄木の返信書簡を採録したもの。
- 書評では「一握の砂」所収の歌の約4割に言及している。
- 編者の遊座昭吾さんは、函館市中央図書館に保存されている同新聞をもとに、こうした掲載記事を再現した。「100年間、図書館に眠っていた最初の『一握の砂』書評のみずみずしさを感じてほしい」と話す。
(2010-12-02 北海道新聞)
遊座昭吾編『なみだは重きものにしあるかな ―啄木と郁雨―』
宮崎郁雨「歌集『一握の砂』を讀む」
石川啄木「郁雨に與ふ」
- 桜出版 952円+税(1,000円)