〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

“啄木と郁雨” 1世紀の時空を超えて

[函館 大森浜]


啄木のすべてを愛した友、宮崎郁雨

遊座昭吾編『なみだは重きものにしあるかな ―啄木と郁雨―』
  宮崎郁雨「歌集『一握の砂』を讀む」
  石川啄木「郁雨に與ふ」

  • 桜出版 952円+税(1,000円)


啄木の『一握の砂』の刊行が明治43年(1910)12月1日。
そのわずか2週間後の12月15日から45回にわたって函館日日新聞に連載された郁雨の「歌集『一握の砂』を讀む」がその後100年間、なぜ一度も活字にならなかったのか。それは近代文学史の大きな謎です。
その連載が、ちょうど100年目の2010年12月1日、啄木の「郁雨に與ふ」と一冊になり単行本化!