〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

遊座昭吾さんの話と発刊100年記念パーティー

[黄葉]


「一握の砂」発刊から100年 元国際啄木学会長に聞く

  • 石川啄木の第1歌集「一握の砂」発刊100年を迎え、盛岡市内では記念パーティーが開かれた。
  • 今、「一握の砂」を読む意義を、元国際啄木学会会長の遊座昭吾さんに聞いた。
    • 「一握の砂」の歌の中には、ゆかりのある地名が出てくる。

   盛岡の中学校の
   露台(バルコン)の
   欄干(てすり)に最一度我を倚(よ)らしめ

  • 啄木が幼少期を過ごした渋民という地名も出てくる。

   かにかくに渋民村は恋しかり
   おもひでの山
   おもひでの川

  • 啄木は、当時の時代を凝視し、閉塞状況を見つめていた。現代の日本は、このままでいいのでしょうか。啄木の歌が、現代の若い人々に何かのイメージを与えてくれると思います。


記念パーティー

  • 盛岡市内のホテルでは記念パーティーが開かれ、啄木のファンら約200人が祝った。
  • 歌の朗読や啄木の人柄などを紹介する金田一京助の声を録音したテープを再生。啄木ゆかりの料理が出された。

(2010-12-02 朝日新聞>マイタウン>岩手、岩手日報