〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木と賢治、心の表現解説 盛岡で山折さん講演

  • 第58回東北地区国語教育研究協議会岩手大会は10月15日、盛岡市で開かれ、宗教学者山折哲雄・盛岡大客員教授が「啄木・賢治にみることばの力」と題して講演した。
  • 山折さんは、日本の近代文学史で重要な3人として本県出身の石川啄木宮沢賢治山形県出身の斎藤茂吉を紹介。「共通点は美しい自然と社会的閉鎖性を持つ盆地で生まれたことだ」と説明した。
  • 啄木の作品には「心」という言葉が多く使われていることについて、「自分の心の安定を願い、いろいろな角度の心を表現したのではないか」と分析した。

(2010-10-16 岩手日報