〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木愛、次世代へ 盛岡天満宮の歌碑補修


[ホトトギス]


盛岡天満宮 石川啄木の歌碑補修

  • 盛岡市の小林高さんらは30日、盛岡天満宮内の「啄木望郷の碑」の補修と周辺の整備を始めた。
  • 望郷の碑は境内西側に位置し、表面に啄木がふるさと盛岡を詠んだ短歌「病のごと/思郷のこころ湧く日なり/目にあをぞらの煙かなしも」が刻まれている。
  • 補修では読みにくくなっていた文字部分に塗料を入れるほか、碑石のひび割れ個所の補強なども行う。
  • 歌碑は、1933年に盛岡啄木会が建立。会員だった小林さんの祖父茂雄さん(故人)と啄木との交友は、歌集「一握の砂」の作品でも取り上げられている。
  • 今年4月、歌碑を訪れた小林さんが保存状態を憂い、友人で国際啄木学会盛岡支部の森義真事務局長に補修を依頼。天満宮全体が中世の遺跡であるため、盛岡市天満宮を管理する盛岡菅公会などと協議を重ね、今回の補修整備にこぎ着けた。
  • 補修整備は11月中旬に終了する予定。

(2010-10-01 岩手日報