〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2011-01-01から1年間の記事一覧

「啄木はドストエフスキー的だ」ダニー・ラフェリエールさん

[サルトリイバラ] 『吾輩は日本作家である』のダニー・ラフェリエールさん来日 「今晩、私は日本作家になりました」。こうユーモラスに語るのは、ハイチ出身でカナダ・ケベック州在住のフランス語作家、ダニー・ラフェリエールさんだ。祖国帰郷をテーマにし…

そこにこそ石川啄木という人物の輝きを見る ローマ字日記

[燃え上がれ] 赤裸々な“石川啄木”の姿 「はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見る」 稀代の歌人・石川啄木(1886-1912)によるこの短歌は、『一握の砂』に収められた一篇だ。誰しも一度は見聞きしたことがあるだろう…

『ひとりたび一年生』啄木が気に入っていた へんてこな狛犬

[『ひとりたび一年生』花巻温泉編] 《作品に登場する啄木》 『ひとりたび一年生』 たかぎなおこ メディアファクトリー (P.061)そしてそのあと石川啄木が気に入っていたへんてこな 狛犬があるという神社に行ってみることにしました けっこう遠くて少し迷っ…

啄木の真似をしてみる君への手紙 学生短歌

[カエデ] 国際啄木学会2011年 盛岡大会記念学生短歌大会審査結果 応募総数 572首 【最優秀賞】 ローマ字で日記を書いた啄木の真似をしてみる君への手紙 中学校3年 神奈川県 【優秀賞】 たく木の本を読んでるお母さん秋に合うって言っていました 小学校3年 青…

鴎外・漱石・啄木ほかの作家作品を展示 文京

[ムラサキシキブ] 文豪が愛した坂の街・文京で特別展 文学作品との関わりなど紹介 武蔵野台地の東端に位置する文京区には、名前がある坂道だけでも115カ所以上ある。それらを写真や絵画、切絵図、文学などで紹介する特別展「坂道ぶんきょう展」が、文京区本…

石川啄木 著(P.90〜91)今は亡き姉の恋人のおとうとと

[バラ] 煙 一 (P.90) 今は亡き姉の恋人のおとうとと なかよくせしを かなしと思ふ 夏休み果ててそのまま かへり来ぬ 若き英語の教師もありき <ルビ>来ぬ=こぬ。 (P.91) ストライキ思ひ出でても 今は早や吾が血躍らず ひそかに淋し 盛岡の中学校の 露台…

石川啄木が詠んだズーズー弁はもはや、上野駅では聞くことができない

[バラ] ちばみなと研究所:房総半島を探求する 千葉県柏市限定「パンザマスト」って何? 「パンザマストが鳴ったら、家に帰ってね」「言わなくてもわかっているよ。パンザマストだね」。 「パンザマスト……いったい何なんだ」。調べてみると、母親たちの願い…

「手が白く 且つ大なりき…」尾崎行雄と石川啄木

[ハマナス] 11月15日付け照明灯 「憲政の神様」と呼ばれる尾崎行雄(咢堂)の人柄を偲ばせる逸話を、「尾崎行雄を全国に発信する会」の初代会長を務めた大塚喜一さんが自著で紹介している。(「咢堂 尾崎行雄ものがたり」つくい書房) 手が白く/且(か)つ大…

尾崎豊さんの「遺書」と石川啄木

[ハマナス] 十五の心 二十六歳の若さで亡くなった歌手尾崎豊さんの「遺書」が月刊誌に掲載された。 先日、インターネットで、尾崎さんの死後見つかったノートに歌人の石川啄木の歌が1首記されていたことを知った。また石川啄木記念館(盛岡市)では啄木没後…

大規模災害協定締結 文京区・盛岡市

[イタヤカエデ] 啄木で結ぶ 文京区・盛岡市 東日本大震災を受け、歌人・石川啄木の出身地・盛岡市と、死去した終焉の地・東京都文京区が10日、「『石川啄木ゆかりの地』災害時における相互応援に関する協定」を結んだ。 文京区は今回の震災で、釜石市に延べ…

啄木の交友録(30)「街もりおか」

[「啄木の交友録」コピーと11月号表紙] 月刊誌「街もりおか」 啄木の交友録【盛岡篇】執筆 森 義真 氏 2011年11月号(No.527)30. 富田 砕花 富田 砕花(本名・戒治郎 明治23年 盛岡市仁王小路生まれ)は、明治41年に与謝野鉄幹・晶子が主宰する東京新詩社に…

釧路「市民と学ぶ啄木講座」11/14

[秋のエノコログサ ときどき タンポポ] 第 4 回「市民と学ぶ啄木講座」 2011年11月14日(月)13:00〜14:00 会場 港文館 北海道釧路市大町2丁目1−12 講師 北畠立朴氏(釧路啄木会会長) 受講料 400円(飲み物・資料代) お問い合わせ 港文館 0154-42-5584

啄木通し心の復興を 国際学会盛岡大会

国際啄木学会(会長・望月善次盛岡大学長)の2011盛岡大会は最終日の 6 日、滝沢村の盛岡大短期大学部でパネルディスカッションなどを行った。盛岡市出身の歌人・詩人石川啄木を通して、精神的な意味からの震災復興を探った。 シンポジウムは「新しき明日、…

再来年、釧路で啄木学会 2013/9/7~8

[マユミ] 国際啄木学会、2013年 釧路で 国内外の石川啄木研究者で構成する国際啄木学会は第 24 回大会を釧路で 2013 年 9 月 7、8 の両日に開催することを内定した。釧路大会を支えることになる釧路啄木会は、市内の啄木ゆかりの地を巡るツアーを行い参加者…

啄木に学ぶ 国際啄木学会

[クコ] 困難克服、啄木に学ぶ 国際学会盛岡大会 国際啄木学会(会長・望月善次盛岡大学長)の 2011 盛岡大会は 5 日、滝沢村の盛岡大短期大学部で始まった。「新しき明日、新しき啄木」をテーマに、石川啄木の研究成果を披露した。 特別講演で、前宮古市長の…

啄木が結ぶ 盛岡市と東京・文京区

[ムラサキシキブ] 啄木の縁で災害協定 盛岡市と東京・文京区 盛岡市は、同市出身の歌人石川啄木の終焉の地、東京都文京区と災害時相互応援協定を結ぶ。啄木の縁でつながる同区から震災後に申し入れがあった。協定調印式は 10 日、成沢広修区長らが出席して盛…

「新しき明日、新しき啄木」あすから国際啄木学会 11/5~6

[ツリバナマユミ] 啄木に復興の精神を見る あすから盛岡で国際学会今年度の国際啄木学会盛岡大会は 5 、6 日、滝沢村の盛岡大学短大で開かれる。今回は「新しき明日、新しき啄木」をテーマに、啄木の文学に復興の精神を見いだそうとする。同学会は 4 月から…

啄木ゆかりの地に記念碑を 釧路

[アンネ・フランクのバラ] 啄木記念碑、建立期成会の発会式 釧路 石川啄木が釧路で一番初めに訪れた土地に記念碑を建て、新たな観光名所にしようと活動を進めている「石川啄木記念碑建立期成会」の発会式が 1 日、生涯学習センターで開かれた。 釧路啄木会の…

『約束の冬』「啄木の歌碑? 観に行きたいとは思わないわ」

[シロミノコムラサキ] 《作品に登場する啄木》 『約束の冬』上・下 宮本輝 文藝春秋 (下巻 P.140)「裏切り者ってのは、血判状に名をつらねたやつのなかから出るのよ」 小巻は言って、自分の軽自動車のドアをあけ、 「さあ、これから小樽の街の観光スポット…

愁ひある少年の目に 啄木かるた:全国中学校総合文化祭

[ハナゾノツクバネウツギ] 全国中学校文化連盟 第11回全国中学校総合文化祭 岩手大会 イーハトーウ゛の大地に集う若き文化の継承者たち 〜 つなげ未来へ友情の絆 〜 啄木かるた 郷土の詩人、石川啄木に想いをはせて、盛岡市内の中学校美術部員と岩手地区の中…

『スペース』石川啄木はほとんど無視されていますね

[ユズリハ] 《作品に登場する啄木》 『スペース』 加納朋子 東京創元社 (P.85)色々なところを見学していて思ったのですが、岩手では宮澤賢治がこれだけ大切にされているのに引き替え、石川啄木はほとんど無視されていますね。もちろん、歌碑くらいはあるん…

国際啄木学会 盛岡大会 11/5~6

[フウセンカズラ] 11月 5 、6 日に盛岡大で大会 国際啄木学会 国際啄木学会(会長・望月善次盛岡大学長)の 2011 年度盛岡大会は 11 月 5 、6 の両日、滝沢村の盛岡大短期大学部で「新しき明日、新しき啄木」をテーマに開かれる。研究発表やパネルディスカッ…

〜啄木・尾崎 空を求めた天才詩人〜

[カキ] 岩手朝日テレビ開局 15 周年記念特別番組 「十五歳の原点 〜啄木・尾崎 空を求めた天才詩人〜◎ 放送日 2011年10月25日(火) (すでに終了。岩手朝日テレビの受信できる地域のみ) ◎ 番組内容 1992年4月25日、26歳で亡くなった歌手・尾崎豊。尾崎と同…

石川啄木 著(P.88〜89)城址の

[マメガキ] 煙 一 (P.88) 城址の 石に腰掛け 禁制の木の実をひとり味ひしこと その後に我を捨てし友も あの頃はともに書読み ともに遊びき <ルビ>城址=しろあと。木の実=このみ。味ひ=あぢはひ。後=のち。書=ふみ。 (P.89) 学校の図書庫の裏の秋の草 …

啄木、釧路で奔放な76日間

[ススキ] 酒と女と借金と 啄木、釧路76日間 駅は、出会いと別れ、喜びや悲しみが行き交う場所でもある。1901(明治34)年開業以来、多くの人が北海道の釧路駅を行き交った。来年没後100年を迎える歌人石川啄木も、そのひとりだった。 1908年(明治41)1月21…

石川啄木 著(P.86〜87)晴れし空仰げばいつも

[晴れし空仰げば] 煙 一 (P.86) 晴れし空仰げばいつも 口笛を吹きたくなりて 吹きてあそびき 夜寝ても口笛吹きぬ 口笛は 十五の我の歌にしありけり (P.87) よく叱る師ありき 髯の似たるより山羊と名づけて 口真似もしき われと共に 小鳥に石を投げて遊ぶ…

しんとして幅廣き街の 秋の夜の… 石川啄木

[ウメモドキ] 札幌・大通公園のとうきびワゴン危機 売り上げ低迷で 札幌・大通公園の名物、トウモロコシ売りの「とうきびワゴン」が存続の危機になっている。売り上げが最盛期の7分の1に減ったためだ。来年の営業についてはワゴンを運営する札幌観光協会が検…

啄木碑来年1月に 釧路

[ツリフネソウ] 来年1月に啄木碑建立 啄木の第1日目宿泊記念 来年1月21日に釧路市内では27基目となる啄木碑が建立される。啄木の釧路第1日目(明治41.1.21)の足跡を記念し、宿泊した浦見5丁目2番の地に建てるもので、碑文はその日の日記文。 碑は高さ1.6m…

復刊「時代閉塞の現状/食うべき詩」石川啄木

[オオカナダモ] 石川啄木の大逆事件論 石川啄木の主要な評論を収めた「時代閉塞の現状/食うべき詩」が復刊された。 詩歌や文学、時代や思想を論じた12編を収録。このうち「時代閉塞の現状」「所謂(いわゆる)今度の事」「暗い穴の中へ」「A LETTER FROM PR…

「泣き虫なまいき石川啄木」 苦悩の二重唱

[カシ] シス・カンパニー「泣き虫なまいき石川啄木」 作者井上ひさしとの苦悩の二重唱 SMAPの稲垣吾郎が主演するのが話題だが、それはさて、作者の井上ひさしが作品にことよせた深い祈りがなにより見どころとなる舞台だ。平田満が主演した1986年の初演は今思…