〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

啄木通し心の復興を 国際学会盛岡大会

  • 国際啄木学会(会長・望月善次盛岡大学長)の2011盛岡大会は最終日の 6 日、滝沢村の盛岡大短期大学部でパネルディスカッションなどを行った。盛岡市出身の歌人・詩人石川啄木を通して、精神的な意味からの震災復興を探った。
  • シンポジウムは「新しき明日、新しき啄木」がテーマ。参加者は「新しき明日の来るを信ずといふ/自分の言葉に/嘘はなけれど−」などの作品や創作姿勢について考察。「壁が強固なほど意志が強くなる」「議論よりも実行」「地方から振興を進めなければならない」など、東日本大震災後の現在に通じる視点を読み取った。
  • ミニ講演では、インド・デリー大准教授でインド啄木学会(あこがれの会)会長のウニタ・サチダナンドさんが活動報告。インドの詩人たちが被災者にささげる詩集を作ったことなどを紹介した。
  • 次回大会は来年 5 月に台湾で開かれる。

(2011-11-07 岩手日報