- 石川啄木の晩年を描いた井上ひさしの評伝劇「泣き虫なまいき石川啄木」で、演出と出演を兼ねる段田安則。「自分の思い描くものが形になっていく楽しさがある」とその醍醐味を語る。
- 文学で名を成そうと上京した啄木が妻子と母親を呼び寄せる。新聞社の校正係として働く啄木の家庭は困窮を極め、いさかいが絶えない妻と母親の板挟みに悩む。「家族のことを大好きなんだけど、同時に『いなきゃいいのに』と思ってしまう感覚は平和な今の時代の家庭にも大なり小なりあるのでは」と指摘する。
(2011-10-13 毎日新聞>東京夕刊)