2008-03-12 「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-13 啄木 広場 【ジンチョウゲの蕾】 うたふごと駅の名呼びし 柔和なる 若き駅夫の眼をも忘れず 石川啄木 連載-13 「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」 啄木は政治好きの詩人であった。そんな反権力志向は次第に社会性を帯び、ロシア知識人の革命運動や無政府主義への関心に移る。 とくに明治43年、朝日在社中に起きた幸徳秋水らの大逆事件は、異常な情熱をもって考察する対象となり、啄木最晩年の文学的業績の一分野をなす。 (2008-03-01 朝日新聞夕刊)