〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-12


小樽駅前の啄木歌碑】             

  子を負ひて
  雪の吹き入る停車場に
  われ見送りし妻の眉かな
              石川啄木


連載-12
「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」

  • 1908年(明治41)、石川啄木釧路新聞に編集長格で雇われ、1月19日、小樽から列車で釧路へ向かった。
  • 「子を負ひて」の歌は、小樽に残されることになった妻の節子が長女・京子を背負って見送りに来た情景である。

(2008-02-23 朝日新聞夕刊)