〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

SF大河ロマン「大奥」第三巻

ロウバイ


「大奥」第三巻

大奥は全員男──の第三巻。
世継ぎのできない家光に、春日局は別の男を何人も連れてくる。引き離された有功と家光は、離されれば離されるほど精神的に繋がる。しかし、それが二人の苦悩を増し──。

2008年にいる私には、男と女のありかた、関係、社会の構造など今の形しか見えない。でも、100年さかのぼれば違う景色がある(100年前なら明治41年、啄木22歳・・・脱線してスミマセン)。過去に行くばかりでなく、未来に100年飛べば、ありえない光景があるのは当たり前だろうと思わせられる。第一巻・第二巻