〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

【サネカズラ】


「ALWAYS 続・三丁目の夕日

「ALWAYS 続・三丁目の夕日

昭和34年春。高度経済成長の波に鈴木オートも乗っていた。向かい側の玩具屋・茶川(吉岡秀隆)はヒロミ(小雪)を忘れられない。一緒に暮らすために、芥川賞に挑戦しようと決意する。


オープニングの映像と音が、たまらなくよかった。なんだか聞き覚えが・・・と思ったらゴジラのテーマ曲が流れ、ゴジラ登場で館内が沸いた。

人生は「出会いと別れ」と言ってしまえば簡単だが、強くそう感じた。いくつもの出会いと別れが描かれる。別れになると悲しいけれど、それは出会ったときの喜びを忘れてしまうからだろう。出会いを噛み締めたいものだと思った。

吉岡さんの頼りない一途さ、小雪さんの崩れかた、薬師丸さんの母、堀北さんの愛……。


心に残る映画の一つになった。