〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「歌う記者 石川啄木」朝日新聞連載-4

【紅一輪(京橋近くにて)】

こころよき疲れなるかな
息もつかず
仕事をしたる後のこの疲れ
              石川啄木
  ・初出「スバル」1909年(明治42)5月号


連載-4
「歌う記者 石川啄木 --朝日新聞社の3年間」

  • 3月1日の入社当日の日記。「……爺さんと並んで校正をやるのだ……」「おじいさんが一ページ校正する間に、ぼくは十ページ校正するのでどんどんはかがゆく」。
  • 一週間後、森鴎外への手紙には「異様なる新しき気持を持て毎日出勤……、出来ることならば小生は一生朝日社に奉公しても宜敷と、……」書く。

(2007-12-22 朝日新聞夕刊)