〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2006-01-01から1年間の記事一覧

ドラム缶に啄木の本を詰めた元画学生の作品が「無言館」に

日本が戦争へと突き進んでいく1930年代。絵を愛した画学生が、自宅近くの自然を描いた作品が長野県上田市の「無言館」(戦没画学生の慰霊美術館)に寄託された。深谷市出身の吉岡辰雄さん(享年29歳)。 「家に書棚がなく、ドラム缶に石川啄木の本などを詰め…

「啄木・賢治を着る・オリジナルTシャツ展」-盛岡-

石川啄木と宮沢賢治をテーマにしたアート作品をプリントした「Tシャツ」の展示会が開かれている。 岩手県内在住のグラフィックデザイナーなどが制作したオリジナルTシャツ60点。 10月23日(月)まで アイーナ5階 ギャラリー2 (アイーナ = 盛岡市盛岡駅…

「啄木歌碑の拓本」-土佐からの便り-

10月に入り、土佐の高知の空にキンモクセイの香が漂いはじめました。 高知にお住まいの岡林一彦さんから啄木歌碑の拓本が届いた。 拓本とりは、「墨を打ち下ろすタイミング、力のいれ具合、リズムを合わせ、渾身のパワーをぶつける」。それを岡林さんは「拓…

「ツレがうつになりまして。」イグちゃんも活躍

「ツレがうつになりまして。」 幻冬舎刊 細川貂々著 2006年 1,100円+税 ある日「ツレ」(著者の夫)が「うつ」になる。バリバリ働いていた人なのに、「死にたい…」なんていう。ツレとツマはどうやって「うつ」とおつきあいしたか。 深刻な事態だが、ツレのイ…

『啄木の父 一禎と野辺地町』青森からの発信

『啄木の父 一禎と野辺地町』を読む -「啄木の息」管理者 高松鉄嗣郎著 2100円+税 青森県文芸協会発行 著作権者=高松俊子 2006-09-29発行 第一章 宝徳寺罷免 (苦悩の一禎 宗費未納金 …) 第二章 一禎の生い立ち (出生の謎 啄木の誕生 一禎の家出 …) 第…

ローマ字日記1909年(明治42)4月24日

24 TH , SATURDAY. Tegami 'Sapporo no Chie-ko san kara ------! " O-hima araba Hagaki nari to mo ------ " to kaite aru. [札幌「天神山緑地」の石川啄木歌碑] --鹿ノ子百合」ような女性・橘智恵子を歌う-- 石狩の都の外の 君が家 林檎の花の散りてやあ…

啄木のユニークな新聞記事を解く「Northern songs」

「Northern songs」2006年4〜6月合併号 スワン社 2006-08-15発行 --小樽発・読書マガジン 目次 1 「小樽のかたみ」のおもしろさ<前編> (新谷保人) 2 「坂の街」から 小樽グッズ研究所(新谷保人) 3 啄木を偲ぶ 宮崎郁雨ほか(おたるの青空シリーズ 第25…

ダンスが夢をかなえる「フラガール」

「フラガール」 監督 李相日 出演 松雪泰子 豊川悦司 蒼井優 山崎静代 岸部一徳 富司純子 2006 日本 昭和40年の常磐炭鉱。大幅な人員削減をして、テーマパーク「常磐ハワイアンセンター」を作ることになった。ダンスの先生を呼び,素人が必死にフラダンスを…

啄木が本郷で住んだ家

すぐれた作品が生まれた本郷時代、石川啄木はどんな家にすんでいたのだろう。 六月二十五日 頭がすっかり歌になつてゐる。何を見ても何を聞いても皆歌だ。この日夜の二時までに百四十一首作つた。父母のことを歌ふ歌約四十首、泣きながら。 [啄木の住んだ「…

「啄木の『美しき思ひ出』コンサート」

もりおか啄木・賢治青春館で30日「啄木の『美しき思ひ出』コンサート」が開かれた。 コンサートでは、啄木も実際に弾いたというオルガンと、代用教員時代の下宿から見つかったバイオリンで、啄木作詞の「初恋」「校友歌」などの曲が演奏された。 コンサート…

大事なものは若さじゃなくて

大事なものは若さじゃなくて 素顔のままのしなやかな日々 振り向くほどに人生は悪くない 明日を・・・信じるならば 「DIRTY OLD MAN ~さらば夏よ~」サザンオールスターズ 「DIRTY OLD MAN」は、ちょっとちょっとだけど。 「人生は悪くない」って、桑田佳祐さん…

石川啄木が登場する盛岡版「夫婦善哉」12/2-12/3

年末恒例の盛岡文士劇公演のキャスト・スタッフ顔合わせ会が28日に開かれた。今年の現代物は八幡街の芸者や石川啄木が登場する盛岡版「夫婦善哉」。 公演は盛岡市の盛岡劇場で12月2日〜3日に行なわれる。 (2006-09-29 IBC NEWS ECHO、岩手日報)

「啄木と明治の盛岡」ユニークな啄木

「啄木と明治の盛岡」門屋光昭・山本玲子著 川嶋印刷 2000円 啄木のユニークな発想や豊かな好奇心を伝える作品の一節や逸話を軸に、盛岡の魅力を探っている。 11月5日まで盛岡市では「ザ・啄木展」が開かれている。特に青春館のテーマはまさに「啄木と明治の…

M-Vロケット7 打ち上げ!「ひので」と命名

本日06:36、SOLAR-B衛星を載せたM-Vロケット7号機が鹿児島の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた。そして(たった今!)SOLAR-Bは「ひので」と命名された。 ライブ中継で見ていた。打ち上げ2分30秒後くらいから、ロケット搭載カメラの映像に地球の縁が…

「啄木資料展」開催 10/27-11/19

『第27回 啄木資料展』岩手県立図書館 期間 2006年10月27日(金)〜11月19日(日) 場所 岩手県立図書館 4階企画展示コーナー 時間 09:00 - 20:00 隔年ごとに行ってきた「啄木資料展」。今年は2004年3月以降、岩手県立図書館に寄せられた石川啄木に関する…

国際啄木学会 東京大会レポート<プライベート>

草壁焔太氏は語りました。 石川啄木に逢いたいと思いません? 私が、今、一番会いたい人は啄木だ。 啄木は周りの人を生き生きとさせる人だった。 さわやかで気品のある人だった。 つづきはこちら→「国際啄木学会東京大会レポート」

まっとうな人「佐賀のがばいばあちゃん」

「佐賀のがばいばあちゃん」 監督 倉内均 原作 島田洋七 出演 吉行和子 鈴木祐真 池田晃信 池田壮磨 三宅裕司 工藤夕貴 2006 日本 新幹線の中で、母と別れたため泣きじゃくる男の子がいた。それを見ている会社員が、自分の過去と少年の姿を重ね合わせていく…

「当たり前のありがたさ」松井秀喜さんの言葉

僕ができることは決まっている。与えられた中でベストを尽くすだけ。出るときはベストを尽くし、出ないときは出るときのために準備をしておくだけ。 ケガするまでの1768試合、ずっと出ていたから。当たり前の日々がこんなにもうれしくて、ありがたいものだと…

「忘れな草」の山下多恵子さんが語る啄木の妻・節子

山下多恵子さんが「忘れな草−啄木の女性たち」を発刊した。山下さんは岩手県雫石町に生まれ、北海道内を転々とし、小6から高校卒業まで再び岩手で過ごした。啄木をめぐる女性たちに心引かれ、一途に「愛する」啄木の姿に感動し、最後は妻節子にたどりついた…

そくほう!「国際啄木学会・東京大会」

国際啄木学会・東京大会が9月9日〜10日と明治大学駿河台校舎で開かれた。 9日の開会式では、近藤典彦・国際啄木学会会長が「前回の東京大会と比べると、日程的にはコンパクトだがきっと成功します」と話された。 約200人の参加者を前に、3人による研究発表、…

アンジェラ・アキさんの言葉

アメリカでウェートレスをしながらバーのライブ回りをしていた時代。 始めは演奏を聞いていた客も、だんだん酔ってくると騒いだりして全然聞かなくなる。それが悲しくて目をつぶる。“ここにはわたしの演奏を聴きにに来た人だけがいる。終わればみんな拍手を…

本家が“HAPPY BIRTHDAY!”

あとちょっとで、本家「啄木の息」が6周年を迎える。途切れるか・・・というときもあったが、なんとかかんとか。 この「ブログ版」のほうは始めてから1カ月あまり。まだ混沌とした状態は続いている。 ・よろしかったら本家にも遊びに来てください。 ・ブログ…

『忘れな草 啄木の女性たち』山下 多恵子

『忘れな草 啄木の女性たち』山下 多恵子 著 未知谷 版 2006年09月05日 発行 2,400円+税 Vergiss mein nicht(フェルギス・マイン・ニヒト)とは「我を忘るな」の意のドイツ語である。明治四十三年の創作ノートに、啄木は上手な筆記体でこの文字を書き、そ…

文字盤の向うの世界

電波時計が止まった。電池を入れ替えると、失われた時を取り戻すかのように必死で動き始めた。1時間を30秒ほどで廻る。少し離れてから戻ってみたら、あらぬ時刻を指していた。 おいおいキミはどこの世界へ行ってしまったんだい。 ここと違う世界で、そこの時…

「思想性の特質解明」若林 敦

新潟日報 2006年8月6日 <にいがたの一冊> 「思想性の特質解明」若林 敦 池田功・著『石川啄木 国際性への視座』(おうふう)の紹介 啄木の歌「地図の上朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつゝ秋風を聴く」この歌は<亡国>を悼む歌であると著者は言う。 <亡国>…

「石川啄木研究と一般読者」 池田 功

雑誌「詩と思想」(土曜美術社)2006年9月号 特集<現代詩の現在> エッセイ 「石川啄木研究と一般読者」 池田 功 1 啄木詩の世界と現在の研究 2 教科書に採用された作品とは 3 国際啄木学会と各地の啄木会 4 外国における啄木研究と受容 5 新聞記事や一般読…

「石川啄木と小樽」 平出 洸

『Pen・友』第35号 2006年4月1日発行(日立グループOB同人誌)寄稿 史跡・伝承の地を訪ねて No.30 「石川啄木と小樽」 平出 洸 小樽に合計で三カ月と三週間しか住まなかった啄木ではあったがこれが非常に重要な時期であった事を再認識した。そのあたりを啄木…

「さらば釧路…予はもと一個コスモポリタンの徒」

「啄木文学散歩----」を更新しました。 新聞を披いて出帆広告を見ると、安田扱ひの酒田川丸本日午後六時出帆---函館新潟行---とある。自分は直ぐ決心した。“函館へ行かう。”“さうだ、函館へ行かう。”(明治41.4.2 石川啄木日記) つづきはこちら→「啄木文学…

キアゲハが サナギになるときは

キアゲハの幼虫がサナギになるときは、身体中から不要なものを全て出し透き通っていくという。“全てのいらないものを出して 透明になる” フームッ、すごい。 ヒトも要らないものを捨てれば・・・・・空を飛べる。

“啄木の声”で「ザ・啄木展」始まる

24日、もりおか啄木賢治青春館前でオープニングイベントが開催された。 岩手県立大学の研究グループが啄木の骨格から科学的に分析した「啄木の声」で開会宣言。「啄木」はやさしい感じの声で「ようこそ、ザ・啄木展へおいでくださいました」と来場者を迎えた…