2006-09-02 文字盤の向うの世界 つれづれに 電波時計が止まった。電池を入れ替えると、失われた時を取り戻すかのように必死で動き始めた。1時間を30秒ほどで廻る。少し離れてから戻ってみたら、あらぬ時刻を指していた。 おいおいキミはどこの世界へ行ってしまったんだい。 ここと違う世界で、そこの時を刻んでいるのかい。 文字盤の向こうから異次元の匂いがした。