2010-06-05 朝鮮国にくろぐろと 柳宗悦記念展 啄木 広場 [雨上がる] 「韓国併合」批判 きょうの潮流 東京の日本民芸館で、「朝鮮陶磁―柳宗悦(やなぎむねよし)没後50年記念展」が開催中。 朝鮮の民衆が使用していた一つひとつの陶磁器は、深い味わいを放ち、器を使用した人びとの息遣いを感じ取ろうと、たたずんでいる人も多い。 「韓国併合」がなされた1910年に人道主義を標榜した雑誌『白樺』が創刊。その若き同人として出発した柳宗悦は、朝鮮陶磁の美しさに魅了され、それを通して朝鮮の人々への敬愛を深くしていく。 「韓国併合」のとき、石川啄木は「地図の上/朝鮮国にくろぐろと/墨をぬりつつ秋風を聴く」と書き、「併合」を批判したが、同じ年の大逆事件によって言論の自由は抑圧された。 (2010-06-05 しんぶん赤旗)