【カンナ】
- そこに眠っていないのなら、お墓参りは……。「千の風になって」が大ヒットした影響で墓参りを見合わせる人が出ている(?)ともうわさされるが、その日本語詞を書き、作曲もした作家の新井満さんは、実はお墓参りが大好きで、「暇さえあれば、出かける」のだという。
- 新井さんが26歳のころ、函館の石川啄木の墓参に初めて訪れたときは、闇の奥から「どこの、誰だ」と早口で甲高い男の声が聞こえてきた。 「もしそう問われたならば、怖がらないで、礼儀正しく自己紹介する。これが墓参のマナーです。
- 「大切なのは、死んだ人を決して忘れないこと。後に残された生者がずっと覚えている限り、死者はいつまでも心の中で生き続ける。それが最大の供養です」
2008-07-15 毎日新聞東京夕刊)