天声人語 2/17 今年が没後100年の石川啄木に、梅を詠んだ、どこかおかしくて淋しい一首がある。〈ひと晩に咲かせてみむと、/梅の鉢を火に焙(あぶ)りしが、/咲かざりしかな。〉。3行書きだが、改行と読点をとばして読むと三十一文字(みそひともじ)のリ…
[シードラゴン] 《作品に登場する啄木》 『橋のない川』 住井すゑ 新潮社 (つづき) <その3>ところで放課後、学級日誌を記入する孝二を、貞夫は今日も教室の片隅で待ち合わせていたが、 「孝やん、ここに、ええのがあるで。」と、歌集のとある頁をゆびさ…
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