〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2008-01-01から1年間の記事一覧

『啄木資料展と講演会』岩手県立図書館 10/27-11/24

【ウツボグサ】 岩手県立図書館企画展 『第28回 啄木資料展』 2008年10月27日(月)〜11月24日(月) 4階 展示コーナー 当館が収集した石川啄木関係資料(平成18年4月から平成20年7月までに受け入れたもの)を中心に、啄木作品・啄木研究等の資料を展示・紹…

「啄木をめぐる人々−part28−」盛岡てがみ館 10/16-2/9

【トウモロコシの宝石】 第28回企画展 盛岡てがみ館 2008年10月16日 (木)〜2009年2月9日(月) 「芸術家の心と作品−素顔の手紙−」 舟越保武、橋本八百二、澤田哲郎、海野経など芸術家の手紙と作品を併せて紹介。 テーマ展「啄木をめぐる人々−part28−」 石川啄…

「啄木の短歌、賢治の短歌 第80回」

【フヨウの実】 「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中 盛岡大学長 望月善次 第80回 悲しみの両面 啄木の短歌 月の夜はいとおどけたる我が影を踏 みて笑ひきうき旅にゐて 賢治の短歌 しらくもよ夜のしらくもよ 月光は重し 気をつけよかのわるひのき …

「盛岡啄木手帳」書簡や散文を集め発刊

【ゴシキトウガラシ】 「盛岡啄木手帳」が発刊 盛岡ブランド推進の一環として、歌人・石川啄木の書簡や散文などを集めた文集「盛岡啄木手帳」が14日、発行された。 短歌や小説はあえて盛り込まず、啄木が記した日記や評論、書簡の中から古里ゆかりの17作品を…

「節子の井戸復元 除幕」

【マムシグサの青い実】 「啄木の妻・節子 生家の井戸復元 岩手大で除幕式」 岩手大学の敷地内にある古井戸が、石川啄木の妻・節子の生家の井戸だったことが分かり、復元整備され、節子の122回目の誕生日の10月14日、除幕式を行った。 節子が愛用した琴を使…

「この世界の片隅に(中)」すずは健気に生きる

【ムカゴごはん】 「この世界の片隅に (中)」 こうの史代 著 双葉社(コミック) 2008年 648円+税 周作と結婚した主人公のすずは、戦争の真っただなか昭和19年の広島に住んでいる。闇市、防空壕、空襲、配給、特高、間諜、憲兵、遊郭、・・・。日常では使…

「啄木の妻、生家の井戸 復元し14日に除幕式」

【コスモス】 「啄木の妻、生家の井戸確認 復元し14日に除幕式」岩手大 岩手大学農学部付属植物園内の旧温室近くにある古井戸が、石川啄木の妻・節子の生家の井戸であることが、同大の保存資料で分かった。 井戸は丸形で直径90センチ、深さ6メートル。関係者…

石川啄木「母方の血脈」自費出版

【秋空】 「啄木の母方の血脈」 石川啄木の母工藤カツの家系の資料を翻刻した「啄木の母方の血脈」が、国際啄木学会評議員の森義真さんら3人によって自費出版された。 翻刻の基になった資料「工藤家由緒系譜」は、カツの兄の常象が執筆した。大助は常象の三…

「啄木歌碑の拓本」-土佐からの便り-

【上野商店街の歌碑<拓本作者・岡林一彦氏>】「東京・上野の石川啄木歌碑」 土佐の高知にお住まいの岡林一彦さんから、啄木歌碑の拓本と手紙をいただいた。 空の色や雲の流れや風のにおいに、秋がいっぱいとなってきました。 道々にも、オシロイバナが白や…

「啄木と賢治イベントカレンダーより 11月.12月.1月」

【ホトトギス-紫】 「啄木と賢治イベントカレンダー2008-2009」(編集/盛岡市商工観光部ブランド推進課) <11月.12月.1月> 2008年11月24日(月) 「啄木学級 関西講座」伊丹市アイホール ・講演「啄木のローマ字日記について」講師 山本玲子学芸員 ・演劇…

余市豆本『小樽啄木餘話』第二刷発行

【豆本・表紙】 『小樽啄木餘話』第二刷 を読む -「啄木の息」管理者 水口忠 著 余市豆本の会発行 2008年10月15日発行(小樽日報の創刊日) 頒価 500円 縦横とも10センチに満たない「余市豆本」。小樽に115日間住んだ21歳の青年・石川啄木を、小樽啄木会会長…

2008年度「国際啄木学会インド大会」11/28〜

【ホトトギス-白紫】 「国際啄木学会インド大会」 〈 インドにおける啄木の国際的展開をめぐって―『あこがれ』の読み方を中心として― 〉 日印双方の研究者による講演や対談、研究発表のほか詩の朗読等もおこなわれる。 期間 2008年11月28日(金)〜29日(土…

「ローマ字日記」この六日間予は何をしたか?…

【ホトトギス-白】 「ローマ字日記 1909年(明治42)5月7日」石川啄木限りなき絶望の闇が時々予の眼を暗くした。 予は金田一君から借りて来てる剃刀で……左の乳の下を切ろうと思ったが、痛くて切れぬ。微かな傷が二つか三つ付いた。Kindaichi kun wa odoroite…

「岩手大学に節子の生家跡」

【秋の夕暮れ】 「岩手大学に啄木の妻・節子の生家跡」 井戸枠や上屋を復元し市民に公開 岩手大学植物園内にある古井戸を含む一画が、石川啄木の妻・節子の生家だったことが明らかになった。 同大は時代考証を経て井戸枠などを復元。井戸枠のふたには啄木と…

「啄木の短歌、賢治の短歌 第71回」

【甲斐路】 「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中 盛岡大学長 望月善次 第71回 秋1、上京者の思いと… 啄木の短歌 秋立つは水にかも似る 洗はれて 思ひことごと新しくなる 賢治の短歌 から草はくろきちひさき実をつけて 風にふかれて秋は来にけり。…

ツアー「平成三陸塾」石川啄木が見た三陸海岸−など

【ヨウシュヤマゴボウ】 「平成三陸塾」三陸海岸の魅力を学ぶツアー 「いわて三陸学びの旅実行委員会」と近畿日本ツーリストが実施。 三陸の郷土料理・石川啄木が見た三陸海岸−など幅広い内容を学ぶ。 旅行代金は、4泊5日で138.000円。募集人員は40人。 (20…

啄木体験講座「姫神の郷(さと)・啄木散歩」

【フジバカマ】 「啄木・体験講座」石川啄木記念館 第一回 2008年10月18日(土)10:00 啄木記念館集合 第二回 2008年10月25日(土)10:00 啄木記念館集合 旧渋民尋常高等小学校校舎で講義を受け、ゆかりの地を巡る 講座の受講料 1回1人 2000円(食事代含む…

「新井満さん講演会」

【バナナピーマン】 「新井満さん いのちを語る」 新井満さんが9月21日、盛岡で講演を行いいのちの尊さを訴えた。「千の風になって」は病気で亡くなった友人の妻に捧げたものだったことなどに触れた。 盛岡市は、石川啄木の短歌に曲を付けたCD「ふるさとの山…

「啄木資料展」開催 10/27-11/24

【ススキの花】 「第28回 啄木資料展」岩手県立図書館 期間 2008年10月27日(月)〜11月24日(月) 場所 岩手県立図書館 4階企画展示コーナー 隔年ごとに行ってきた「啄木資料展」。 今年は2006年4月から2008年7月までに岩手県立図書館に寄せられた石川啄木…

「啄木ゆかりの校舎補修」

【クリ】 「啄木ゆかりの校舎補修」 盛岡商工会議所 盛岡商工会議所玉山地域運営協議会青年部と女性部は9月19日、石川啄木記念館敷地内にある旧渋民尋常高等小学校校舎で、恒例の防腐剤塗りなど作業奉仕をした。 校舎は1884年(明17)に建てられ、啄木も生徒…

「啄木の妻節子ここで生誕 岩手大敷地内一角」

【井戸を含む一角が生誕地、左側は旧温室】 「石川啄木の妻堀合節子の生誕地 特定」 盛岡市の岩手大敷地内にある井戸を含む一角が、石川啄木の妻堀合(旧姓)節子(戸籍名はセツ)の生誕地と特定された。 節子が生まれた住所を示す地割図の写しが同大の保存…

「啄木の短歌、賢治の短歌 第62回」

「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中 盛岡大学長 望月善次 第62回 岩手山2 「いわてやま」の訓み 啄木の短歌 岩手山 秋はふもとの三方の 野に満つる虫を何と聴くらむ 賢治の短歌 岩手やま やけ石原に鐘なりて 片脚あげて立てるものあり。 「岩手…

『デトロイト・メタル・シティ』地獄の帝王クラウザーII世

【リス】 『デトロイト・メタル・シティ』 監督 李闘士男 原作 若杉公徳 出演 松山ケンイチ 加藤ローサ 秋山竜次 細田よしひこ 松雪泰子 鈴木一真 高橋一生 宮崎美子 大倉孝二 岡田義徳 ジーン・シモンズ 2008年 日本 ポップミュージックを目指して田舎から…

『啄木の母方の血脈』新資料発掘

【工藤家・家系図】 『啄木の母方の血脈』--森 義真--(しんぶん赤旗) このたび、石川啄木研究にとっての新資料を発掘し、『啄木の母方の血脈──新資料「工藤家由緒系譜」に拠る』と題する冊子を発行した。 啄木の母方・工藤家のルーツに関する新資料「工藤…

『北天の詩想』遊座昭吾が現代に贈る渾身のメッセージ

【表紙】『北天の詩想 -- 啄木・賢治、それ以前・それ以後』 遊座昭吾 著 桜出版 2008年 952円+税 啄木・賢治を貫く「北天の詩想」はあなたの中に受け継がれている! 元 国際啄木学会会長遊座昭吾が現代に贈る渾身のメッセージ 年若き旅人よ、何故にさはうつ…

「ローマ字日記」ここで死ぬか、ここからあがって行くか…

【ツリガネニンジン】 石川啄木「ローマ字日記 1909年(明治42)5月3日」5/3 社には病気届けをやって、一日寝て暮らした。 5/4 きょうも休む。 5/5 きょうも休む。社に行かねばならないが行けない。葛藤の中で眠れない啄木は……。 Soshite Rai-getsu wa Kazok…

青年座公演『MOTHER』女が愛することの自由 与謝野晶子

【マツヨイグサ】 月見草花のしをれし原行けば日のなきがらを踏むここちする 与謝野晶子 『MOTHER』劇団青年座公演 マキノノゾミ作・宮田慶子演出与謝野晶子を主人公とした作品。 明治42年から大正2年という時代を、彼女と夫鉄幹のもとに集った石川啄木、北…

『銀行総務特命』知りすぎた男

【コナラ】 池井戸潤 著 講談社文庫 2006年 680円 大手銀行の不祥事調査担当・指宿修平が主人公。特命「捜査権」を持ち、顧客名簿流出、幹部の裏金づくり、女子行員「AV出演」、ペイオフ発動に仕掛けられた罠……などに闘いを挑む。 途中、人事部から配転して…

『詩物語 啄木と賢治』近日出版

【ミズナラ】 【詩物語】啄木編(18)清浄 (SANKEI EXPRESS) 石川啄木は明治45(1912)年4月13日、26歳と2カ月で永眠する。 人間・啄木は、どんなに貧困や病魔、絶望のふちに沈んでも、前を向き、明日を信じていた。 『詩物語 啄木編』は本日で終了。 SANKEI…

「啄木の短歌、賢治の短歌 第63回」

【ノブドウ】 「啄木の短歌、賢治の短歌」盛岡タイムス連載中 盛岡大学長 望月善次 第63回 兵隊 背後と事象 啄木の短歌 一隊の兵を見送りて かなしかり 何ぞ彼等のうれひ無げなる 賢治の短歌 皮とらぬ芋の煮たるを配られし 兵隊たちをあはれみしかな。 啄木…